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さて、時々このブログで、わたしは「よつばと!」の名前を出しております。
これはあずまきよひこ先生の、大人気連載中の漫画であることは、みなさまも既にご存知だと思いまする。コミック「電撃大王」で好評連載中、と言っても、その雑誌ってちょっとマイナーなんじゃないかな? と、余計な心配をしてみたり。
でも、ちゃんと読んだことがないんですよね。一回だけ、何かの回(確か海水浴の話…)を立ち読みしたことはありますが…。
1巻だけ、こないだ読ませてもらいました。例によって友人宅で見せてもらったんですが。
「あずまんが大王」をこよなく愛するわたしとしては、前から「よつばと!」のことは気になっていました。なんせ、あのあずま先生が描いている漫画ですから、きっと「あずまんが大王」みたいな感じなんだろうな〜、と。
でも、開いてみると、ちょっと違うようです。
とある町に引っ越してきたよつばちゃんと、その父ちゃん。その隣家に住む三姉妹、その母親、そしてよつばの父ちゃんの友人のジャンボ。
登場人物は大体そんなところで、話はずるずると進み出します。
引っ越し初日に、いきなり迷子になるよつば。そこへ隣家の次女・風香が通りかかって、よつばの父ちゃんに礼儀正しく挨拶した後、「わたしが探してきましょうか?」と申し出ます。風香ちゃんは本当に、よく出来た子です。風香ちゃんのお母さんも、「風香産んで正解だったわ」とのたまわれるほど。でもちょっと、どころではなく間が抜けているのが、どうしようもなく切ない。
で、父ちゃんの台詞。「変な子がいたら、それがよつばだから」。
そんなんでいいのか、父ちゃん。
でも実際に、よつばは変な子でした。けっこう謎な子です。失礼ながらあずま先生の絵ではそれが分かりませんが、どうやら日本人の幼児ではない様子。風香の妹(名前忘れた)も、公園にいるよつばを見掛けて、「外国の子?」と首を傾げます。
そういう謎はとりあえずほっといて、話はまたしてもずるずると進みます。よつばはなんにでも興味を持ち、幼児らしくなんにでも果敢に挑んでいきます。人んちの呼び鈴を鳴らしては大興奮。セミを見付けては大興奮。あっちへ行って「何だこれ?」、こっち戻って「なんだそれ!?」。落ち着きもないし、頭もまだ悪い。エネルギーがそのまま、直線で放たれているような感じです。
そんなんだからこの漫画、読んでいるだけで疲れるのです。幼児は、大人を疲れさせます。人類みんな、こんな時代があったなんて、とても信じられません。
でもよつばにとって、世界は、無限の広がりを持った可能性の塊なのです。そしてよつば自身も、無限の可能性を秘めた、最強の幼児であります。それはあの奔放な姿を見ていると分かります。漫画のキャラなのに、読者を振り回して疲れさせるというだけでも、すごいことです。普通は、漫画を読んでも疲れないと思うのですよ…。
「よつばと!」を読んでいると、妙に世界がきらきらしている気がします。それがよつばの力でしょうか。幼児の力なのでしょうか。今のわたしは、とてもよつばには、適いそうにありません。
こんな子を育てているあずまきよひこ先生の脳内は、一体どういう構造をしているのでしょうか。作家先生の表現力というものは、本当にすごいです。特にこの方は。あんなデフォルメされた絵柄という、ほんのわずかな記号で、とても多くのものを表現していらっしゃいます。読めば読むほど、そう思います。
そんなあずま先生に、ひたすら感服しつつ。
ではでは。
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