不感症
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ストレステストの結果が「妥当」ってさあ、そんな言い方おかしいよね
と長男があきれたように言う。 そうだねえ、テストなら合格か不合格だ。 宇宙船の太陽帆みたいな力で発電できないかな? とも言う。 太陽光発電ではなくてね、太陽の光子そのものの力で発電機を回せないか。 光にもわずかに重さがあるはずだから。 そんな話をして思い出したのが、 「対談 東海林さだお×椎名誠 世界の奇食、ニッポンの珍食」 (『そうだ、ローカル線、ソースカツ丼』文春文庫) この中で椎名誠が、 「日本人は猿とかアザラシとかヘビを食ってると、ゲテもの食いって言うけど、俺、世界中でどの国の人がゲテ食いをしているかっていうと、日本人だということがわかってきた。 スーパーとかコンビニが俺にとっては秘境。何が出てくるかわからない。 ・・・・ 例えば、このカップ麺に入ってる添加物が、これだけグワーッとあるわけさ。 この添加物の内容や意味を確認して買ってる人はほとんどいないんだよね。 でね、実際にはこれがどう作用するかわからない。 ・・・・・ 生後一年や二年の子どもがいきなりこれ食ったらどうなるかって問題があるじゃない。 これはアザラシや猿を食うよりよっぽどヤバい。これほどゲテ食に不感症な人々はいないと思う。」 僕も、納豆についているタレを無意識に使い、市販の瓶詰め缶詰袋詰めの食品を食卓に並べる人は、そういう意味の不感症だと思う。 世の中には、考える人と悩む人がいる。 考える人は感じる。 長男は前日に友だちと回転寿司に行ってきたらしい。 店のもの全部食いつくしたか? いや、それは無理。 何がおいしかった? と妻が聞く。 おいしいものは何もなかった。ただ、友だちと行ったから楽しかった。それだけ。 何かを感じているのだろうか。 |


