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クラシック

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小沢征爾のシンフォニエッタ

小沢征爾のシンフォニエッタ


曲目/
バルトーク/管弦楽のための協奏曲Sz116
1.第1楽章-序章 9:26
2.第2楽章--対の喜び 6:38
3.第3楽章-悲歌 7:53
4.第4楽章-中断された間奏曲 4:27
5.第5楽章-終曲 9:22
6.コダーイ/ガランタ舞曲 16:10
ヤナーチェク/シンフォニエッタ*
6.「ファンファーレ」:アレグレット Allegretto、変ニ長調、4分の2拍子 2:17
7.「城(ブルノのシュピルベルク城)」:アンダンテ Andante、変イ短調、8分の4拍子 5:28
8.「修道院(ブルノの王妃の修道院)」:モデラート Moderato、変ホ短調、2分の2拍子 4:50
9.「街頭(古城に至る道)」:アレグレット Allegretto、変ニ長調、4分の2拍子 2:43
10.「市役所(ブルノ市役所)」:アンダンテ・コン・モート〜アレグレット Andante con moto — Allegretto、変ニ長調、4分の2拍子 6:32

指揮/小沢征爾
演奏/シカゴ交響楽団
 
録音/1969/06/07
   1970/06/26,29*  メディナ・テンプル シカゴ

P:ピーター・アンドリー
E:カーソン・.テイラー

DISKEY 950104 原盤EMI

イメージ 1


 小沢征爾がこの曲を録音していたなんて知っています?ここではライセンスで販売されたCDを取り上げていますが、もともとLPで発売された時は、この曲とルストワフスキの「管弦楽のための協奏曲」とカップリングされていましたからほとんど話題にはなりませんでした。あまりにもマイナーな曲との組み合わせですからね。まあ、小沢自身は70年頃はレパートリーの拡大に努めていましたからこういうカップリングになったのでしょう。2003年に限定盤で国内盤も出ましたが余程のマニアしか手を出さなかったのではないでしょうか。

 小生はLPでも所有していましたがこの記事を書くにレコード棚を探しましたが見つかりませんでした。発売当時はEMIレーベルではなくODEONレーベルで発売されたのが印象に残っています。小沢とシカゴ交響楽団コンビの最後の録音となったものです。小沢征爾は1969年までシカゴ響の夏の音楽祭「ラヴェニア音楽祭」の音楽監督をしていましたが、それも終わってシカゴ響との縁が切れます。そして、1970年にはサンフランシスコ交響楽団の常任になっていますから当然の流れではあったのでしょう。

 このCDはDISKEYから発売された7枚組のセットの中に収められている一枚です。そのトップにこの曲目がリストアップされています。オリジナルはバルトークとコダーイの作品だけで発売されていました。

 バルトークの演奏にかけてはシカゴ響は自信を持っています。何しろフリッツ・ライナーが稀代の名演を残していますし、この後常任となるショルティもこれまた素晴らしい録音を行っています。そういう土壌に挑戦した小沢の勇気は大したものです。ただ、オーケストラのアンサンブルは素晴らしいものがありますが彫りの深い表現とか歌い回しの面でのキャリアと伝統でやはり差がついています。ソロ楽器の表情付けも一本調子でやや物足りなさを感じさせます。録音は、ジュリーニの一連のレコーディングでシカゴを知り尽くしているスタッフなのでなかなか良い音で録られています。第2楽章は所々で東洋的な節回しで響かせるようなところもあり、なかなか初期の録音としては捨てがたいものがあります。

 コダーイの作品はあまり一般的ではない「ガランタ舞曲」が取り上げられています。普通は「ハーリ・ヤーノシュ」なのでしょうが制作側の意図なんでしょうか。この前年リムスキー・コルサコフの「シェエラザード」を録音しているのですが、その流れに沿ったイメージはあります。この作品もロシアのコサックダンス的な激しいリズムはありますし、それとは対照的な幻想的な東洋風メロディも含まれています。こういう叙情性とダイナミックな変化を持つ音楽は小沢の得意とするところでここでは活き活きとした演奏を展開しています。残念ながらこういう曲はオーケストラピース的曲目は最近ではほとんど録音していないので再録は期待出来ません。貴重な演奏といえるでしょう。

 ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」は前日のセルの演奏とは違いアップテンポで流麗に響かせています。個人的にはこの演奏の方がファンファーレの趣旨に合っていると思います。特にティンパニの連打とそれに続く低弦の主題の盛り上げ方は聴いていて快感です。オーケストラの響きも素晴らしいものがあり、シカゴの使うトラのレベルは高いといえます。ただ、都会的に洗練されすぎていてスマートすぎるかもしれません。
第2楽章もたっぷりと旋律を歌わせながら知勇幹部からクライマックスにかけての盛り上げ方、そして最後のテナー・ドラムとバス・ドラムの二重奏は聴きものです。中間部の楽章もテンポの早い処理で旋律線がだれる事無く響くので聴いていて気持ちのいいものです。ただ、幾分ムードミュージック的に表面的に綺麗に処理しすぎていて民族性には乏しいかなという気がしないでもありません。まあ、これは録音にもその原因があるかもしれないので一概に小沢の解釈ばかりを責めるわけにもいかないでしよう。

 70年代までは近現代作品を積極的に録音していた小沢征爾ですが、そういう意味では成功していた戦略の中の一枚と言えるのではないでしょうか。この曲の民族性みたいなものはあまり感じられませんが、小沢の美意識の中で、ヤナーチェクの音楽が同化していて第5楽章の主題に回帰していく音楽なんかは旋律線を大きく歌わせバランス的にはびしっと決まっていて気持ちいいぐらいです。シカゴ響との良い置き土産になっています。

 東芝も組み合わせを変えてこの旧譜を売り出せばいいセールスを記録出来ると思うんだけど、そういう知恵が働きそうな社員はいないのかな?



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今晩は。以前ギレリスとセルの皇帝でコメントさせていただいたものです。

まだ読んでいませんが、『1Q84』には、セルとクリーヴランド管のシンフォニエッタのLPだけでなく、小澤とシカゴ響のLPも登場するようですね。ソニー/BMGがめずらしく、新聞広告まで出して売り上げを伸ばそうとしていますが、EMI(確かすでに東芝は経営から退いたのでは?)は、なぜか宣伝もせずに及び腰ですね。興味を持った人には売れると思います。

私も同じdiskyのボックスセットで小澤のシンフォニエッタやオケコン、シェエラザードなどを聴き、シンフォニエッタのファンファーレの部分なんぞはさすがにシカゴ響だと関心しました。楽天的なほどの開放感のある音楽で、当時の小澤はさすがに時代の寵児だったのだと認識を新たにしたほどです。少し前のめりになるのも若々しくて結構好みです。

2009/6/16(火) 午後 11:36 [ sleeping tom cat ]

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コメント、トラバまでしていただきありがとうございます。当方も「1Q84」はまだ未読なんですがそうですか、小澤のシンフォニエッタも登場しているのですか。1970年代はシンフォニエッタがちょいとしたブームであったそうで、同じ頃クーベリックも発売されていますね。村上春樹がそこまで時代考証してこの曲を取り上げているのなら大したものです。しかし、近所の本屋は未だに品切れです・・・

2009/6/17(水) 午前 0:14 geezenstac

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小澤征爾のEMI録音選集 BOX SEIJI OZAWA conducts・・・

ようやく、関東、甲信越地方も「梅雨明け」宣言が出た。朝から日差しが強烈で、35℃以上を猛暑日と言うらしいが、山梨県の甲府の近くでは体温を上回る37℃を越す気温を記録したという。確実に夏は暑くなっているようだ。ただ、梅雨明けというのに蝉の声が、前の寺の巨木の森から聞こえてこないのが、少し気にかかる。 これまで小澤征爾の録音は、もっぱらフィリップス、ドイツ・グラモフォン(テラーク、RCAも数枚)で聴いて来て、音盤で持っているEMI録音は、LPのパリ管弦楽団とのストラヴィンスキー『火の鳥』全曲だけだっ

2009/6/16(火) 午後 11:44 [ 日々雑録 または 魔法の竪琴 ]

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