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CLASSIC CD MAGAZINE NO.37

CLASSIC CD MAGAZINE NO.37


曲目/
1.Mendelssohn:Concerto for two pianos and orchestra in E Major -- 3rd movement 7:35
Katia & Marielle Lab?que
2.Brahms: German Requiem -- "Selig sind die Toten" (conclusion) 4:07
Walter & New York Philharmonic Orchestra
3.Shostakovich: Symphony No. 7 in C Major, "Leningrad" -- 1st movement (beginning) 6:12
An?erl & Czech Philharmonic Orchestra
4.Korngold: Das Wunder der Heliane, Act 2 -- "Ich ging zu ihm" 7:04
tomowa-Sintow, Mauceri & Deutsches Symphonie Orchester
5.Briten:The Spider and the Fly 4:05
Davison, Ashton, Constable, Lawrence, Roach, Knowles
6.Victoria: Ardens est cor meum 4:55
Summerly & Oxford Camerata
7.Mahler, Symphony No. 4 -- 3rd movement (beginning) 4:48
Sinopoli & Philharmonia Orchestra
8.Chopin: 12 Etudes, Op 10 -- No. 1 in C Major 2:00
Donohoe
9.Brahms: Alto Rhapsody (conclusion) 5:25
Stutzmann, Davis & Bavarian Radio Chorus & Symphony
10.Mozart: Piano Concerto #23 In A, K 488 - 2. Adagio 6:18
Mikhail Pletnev; Christian Teztlaff: Deutsche Kammerphilharmonie
11.Monteverdi: Il Ritorno d'Ulisse in Patria, Act 5 -- "Illustratevi o cieli" 3:59
Jacobs & Concerto Vocale
12.Scharwenka: Romanzero, Op.33 -- 1st movement 7:35
Tanyel
13.Lawes: Fantasia-suite No. 2 in G Major 4:51
London Baroque
14.Schumann, Piano Concerto om A Minor -- 1st movement 6:35
Clara: Cheng, Falletta & Womens' Philharmonic

CLASSIC CD CD37

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 1990年代にイギリスではCD付きの音楽雑誌がブームでした。今日取り上げたCDはそういう雑誌の一つ「CLASSIC CD」という雑誌の付録についていた物です。本誌の方は処分してしまいましたが、CDだけはコレクションの一枚として残っています。通巻は37号ですが、何年何月号という表記はありません。ただ記載されたCDの番号から1991年に出版されていると思われます。昔はこういう雑誌を買ってCDライブラリーを充実させていたんですな。この当時、日本のレコード芸術は今の様なCDを付録に付けるという様な事は初めていませんでした。ですから、今のように試聴しながらCDを選択する余地はなかった訳です。しかし、イギリスのこういう雑誌がその先鞭を付けてくれました。記憶が正しければこの雑誌に触発されて、名門の英グラモフォンという雑誌も時々CDを雑誌に付けるようになりました。しかし、グラモフォン誌の場合は現在のレコ芸の様な細切れのほんとのサンプル音源という形か、年に一度のミュージックアワード(日本のレコードアカデミーの様な物)を発表した時にその音源を収録したCDをおまけに付ける程度でした。

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 ところが、この「CLASSIC CD」はここで聴かれるように、新譜、旧譜を問わず、自分たちのいいと思った物をきちんと取り上げ、それも基本的に1楽章をそのまま収録するという立場を貫きました。この号では、アンチェルの指揮するショスタコーヴィチの交響曲第7番が序奏部だけの収録になっているのと、7曲目、マーラーの交響曲第4番が冒頭の一部、9曲目のブラームスのアルトラプソディがやはり途中からの収録になっています。でも、収録時間は断然長いですね。内容的には非常にバランスがとれており、交響曲から器楽曲、声楽曲、バロック作品まで幅広い選曲がなされていて、オーケストラ作品だけに集中していない見識が伺えます。小生は当時はグラモフォン誌よりもこちらの方を積極的に購入していたのを覚えています。やがて、日本のレコ芸も付録として新譜のダイジェストを収録したCDを付けるようになりましたが、当初は30秒少々というまさに細切れ収録でほとんど利用価値はありませんでした。もともとメーカーから提供される音源を網羅しているだけで、推薦盤とか注目盤とかの視点はありません。まるでメーカーの言いなりになっているただの宣伝の域を脱していないので、最初からほとんど聴く気はしませんでした。一体誰のためにこんな事をやっているのでしょうかね。今ではこの程度の収録ならネットの通販のページの方が試聴ははるかに幅広く出来ます。もう、存在価値のない方法をいつまでも続けてはメディア時代忘れ去られてしまうのではないでしょうか。今元気があるのは「BBC MUSIC MAGAZINE」で、こちらはBBCの豊富な音源からベストチョイスの演奏を丸々収録しておまけに付けています。この雑誌が登場したお陰で「CLASSIC CD」は廃刊に追い込まれてしまいました。この「BBC MUSIC MAGAZINE」は最新の2012年2月号ではドビュッシーの特集を組んでいて、なんと昨シーズンまで名古屋フィルの常任指揮者も務めていたティエリー・フィッシャー指揮BBCウェールズの演奏で「聖セバスティンの殉教」を収めたCDを付録に付けています。何とこの録音は、ピエール・ブーレーズ氏と笠羽映子氏とで校訂を行い2009年に出版された決定学術稿に拠る初録音でもあります。

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 最近「モストリー・クラシック」も似た様な事をやっていますが、なかなかイギリスの水準には達していないようです。ちなみに、この「モストリー・クラシック」の3月号はドビュッシーとラヴェルの特集で、おまけのCDには、ラヴェルの「ボレロ」が収録されています。演奏は小林研一郎指揮日本フィルです。企画はいいのですが、本家と比べるとちょいとしょぼいですね。

 さて、この号はCDのジャケットはラベック姉妹で冒頭のメンデルスゾーンの2台のピアノのための協奏曲の第3楽章を演奏しています。バックがビシュコフ/フィルハーモニア管弦楽団というのも凄いですが、こんなCD国内盤で発売されたのでしょうかね。カップリングはブルッフの同じ2台のピアノのための協奏曲という事で地味な組み合わせです。


 メンデルスゾーンは姉との演奏でこのピアノ協奏曲を書いたようで、ここでは第1番が演奏されています。14歳で作曲した曲で弦楽のための交響曲とともに初々しい作品になっています。近年はこの曲の録音も増えて来ましたが1990年頃はまだまだ、マイナーな曲だったように思います。小生もこのCDでこの曲を知りました。

 さて、このCDの中で一番注目したのがアンチェルのショスタコの交響曲第7番です。何といってもこの録音はモノラルで、国内ではこの当時はCD化されていませんでした。小生はLPでもこの演奏を所有していましたからCDになったのを喜んだものです。愚直なまでにストレートな表現で、速いテンポでぐいぐい通し進んでいくのが魅力となっています。1957年9月の録音で西ヨーロッパでは既にステレオが普及しつつ合った時期に、東欧ではまだモノラルだったのかと嘆きつつも、アンチェルの隠れた名盤としてずっと愛聴してきたものです。チェコフィルの黄金期の響きを聴いてみて下さい。


 このCDには、初めて聴く様なマイナーな曲がかなりあります。そんな中の一曲がブリテンの「蜘蛛と蝿」です。「ヨルダンを渡ったジョンソン」という劇音楽の中の第4曲でナイトクラブの場面で演奏される曲です。ここでは、室内アンサンブルの形、つまりはナイトクラブの雰囲気をタッブリ漂わせた編曲で演奏されています。まあ、一度聴いてみて下さい。ウィキのブリテンの作品リストにも掲載されていない作品です。そして、ソースが「UNICORN KANCHAHANA」ですから多分日本では未発売のソースです。


 最後はこのアルバムから17世紀、イギリスで活躍したウィリアム・ロウズのファンタジア組曲第2番の第1曲を聴きましょうか。原盤は独ハルモニア・ムンディで演奏は一度取り上げた事のあるロンドン・バロックが演奏しています。オルガンのチャールズ・メディアムが加わり中々荘厳な演奏を展開しています。

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