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ドラマ「火車」

ドラマ「火車」


<あらすじ>
バブル崩壊後の’92年、けがで休職中の刑事・本間(上川隆也)は、遠縁の青年・和也(渡辺大)から失踪した婚約者・彰子の捜索を依頼される。彰子に自己破産した過去があると聞いた本間は、自己破産の手続きを担当した弁護士・溝口(笹野高史)に会いに向かう。だが、溝口の話からある矛盾に気付く。

原作:宮部みゆき「火車」
脚本:森下直
音楽:吉川清之
監督:橋本一
プロダクション協力:東映太秦映画村
チーフプロデューサー:五十嵐文郎(テレビ朝日)
プロデューサー:川島誠史(テレビ朝日)、川瀬光(東映)、横塚孝弘(東映)
制作;テレビ朝日/東映
出演:
本間 俊介 - 上川隆也---怪我で休職中の刑事。半年前に妻を交通事故で亡くした。
新城 喬子 - 佐々木希---偽の関根彰子。婚約者を残し失踪した。
関根 彰子 - 田畑智子(少女期:高須瑠香)---偽の関根彰子が現れると同時に姿を消した女性。
碇 貞夫 - 寺脇康文---俊介の同僚刑事。俊介の捜査を手伝う。
溝口 悟郎 - 笹野高史---関根彰子の破産手続きをした弁護士。
本多 保 - ゴリ(少年期:近藤那由汰)---本物の関根彰子の幼馴染み。
栗原 和也 - 渡辺大---銀行員、俊介の亡き妻のいとこの息子。失踪した婚約者「関根彰子」の行方探しを俊介に頼む。
片瀬 秀樹 - 鈴木浩介---新城喬子の元上司で元恋人。
倉田 康司 - 高橋一生---新城喬子の元夫。
須藤 薫 - 井上和香---新城喬子が唯一頼りにしている友人。

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 この作品、宝島社で発表されている『このミステリーがすごい!』で1988年から20年間の「ベスト・オブ・ベスト」で第1位に輝いていることは本の紹介の時に書きましたが、1994年にもドラマ化され、同じテレ朝系の「土曜ワイド劇場」枠で、「火車 カード破産の女!」のタイトルで放送されています。この時はどちらかというと、新城 喬子のサイドに立った脚本で作られていて、ドラマの中で「遠くへ行きたい」という曲が効果的に使われていました。今回のドラマ化では、原作に忠実な形で映像化されていたと思います。もっとも最後は、原作とはかなり違う成り行きになっていましたが、原作の唯一の冗長な枝葉の部分を刈り込んだ分かりやすい設定でドラマを盛り上げていたと思います。

 この11月5日に放送された上川隆也(46歳)主演、佐々木希(23歳)を準主役にキャスティングした「ドラマスペシャル『火車』」は同時間帯の日本テレビ系、KAT-TUN・亀梨和也主演の人気ドラマ「妖怪人間ベム」(15.8%)、フジテレビ系では公開中の三谷幸喜監督映画「ステキな金縛り」のスピンオフドラマ「ステキな隠し撮り〜完全無欠のコンシェルジュ」(9.1%)、そしてNHK総合の東野圭吾原作のSPドラマ「使命と魂のリミット・前編」(6.7%)という競合作があったにもかかわらず、平均視聴率が17.0%のトップの高視聴率を記録をしました。まあ、原作が良いですからね。さもありなんというところでしょうか。HPで確認しても、カメラマンは分かりませんでしたが、なかなか原作を暗示的に捉えているカメラワークで、最後まで登場しない被疑者を強調するように口だけをクローズアップした電話での応答を多用していますし、ドラマの時代背景がバブル崩壊直後の1992年という事もあり、ドラマの中で使われている主人公の息子が見ているテレビ番組は実際に1992年2月から翌年2月まで放送されていた「恐竜戦隊ジュウレンジャー」の映像を使っていました。当然ドラマの登場人物のファッションもその当時のものを再現しており、中々凝った演出でした。

 原作でも、主人公である本間俊介の目線を崩さず、その事によって少しづつ人の全容が明らかになっていく過程が緻密に描かれていましたが、ここでも、休職中という本間の状況まできっちりと描かれています。少し残念なのは、後半の事件の急展開の鍵を握る住宅展示場の南海ホークスの本拠地だった大阪球場が今は取り壊されていますし、ドラマでもその鍵を握る写真は多分トリック撮影されてものだった様な気がします。まあ、当時は下記の写真のような形で利用されていました。この住宅展示場は1991年の4月に開設され、1998年まで利用されていました。その間の1992年には内野のスペースは住宅博と平行してミュージカル「キャッツ」の公演も行われていました。

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 ドラマは、111分に纏められていますから、原作のようなサブテーマをすべて取り上げる事は出来ていません。本間の休職中の理由は描かれていますが、彼の妻の死についてはほとんど描かれてませんから彼の哀しみの深さは原作には及びません。また、息子が捨て犬のボケを大事に思う理由とその存在についても原作とは隔たりがあります。しかし、主たるテーマの「火車」については的確に原作の中から集約して凝縮していますから過不足はないでしょう。多分制作スタッフは、以前のドラマ化の作品も参考にしながら脚本を練った事でしょう。今回は新城喬子の過去については、結婚していた夫の口から語られるだけであっさりと纏められていました。そんなことで、新城喬子の人となりはちょっと理解しづらいところもあったのではないでしょうかね。

 今のドラマと比べて今の若い人がこのドラマを見て、ひとつ違和感を覚えるのはやはり携帯電話の存在でしょう。1990年代はじめから携帯電話が普及し始めていましたが、この小説では全く登場しません。すべて固定電話で会話が成り立っていきます。そういう意味では、現在の時点では成立しにくい事件になってしまっているかもしれません。そして、唐突に事件の真相が近づいた頃に、「火車」という言葉が出て来ます。本間と碇の会話の中でですが、
「火車の、今日は我が門を、遣り過ぎて、哀れ何処へ、巡りゆくらむ」
という「拾玉集」の慈鎮の短歌がよまれます。果たして、何人の人が理解出来たでしょうかね?ここはテロップを入れてちょっと説明をしてほしかったところです。

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 さて、このドラマ。早くも映像がネットにアップされています。下記で見る事が出来ます。多分、直ぐに削除されそうですから視聴はお早めに。


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アンフェア the answer

アンフェア the answer


配給 東宝
公開 2011年9月17日
スタッフ      
原作 - 秦建日子
製作 - 堤田泰夫 亀山千広 瀧藤響孔 市川 南 山田良明
脚本・監督 - 佐藤嗣麻子
音楽 - 住友紀人
主題歌 - 中島美嘉「LOVE IS ECSTASY」
エグゼクティブプロデューサー - 臼井裕詞
プロデューサー - 吉條英希 種田義彦 豊福陽子 稲田秀樹
ラインプロデューサー -森 太郎
撮影 - 佐光 朗
照明 - 加瀬弘行
美術 - 林田裕至
録音 - 阿部茂
編集 - 穂垣順之助
出演
篠原涼子 雪平夏見
佐藤浩市 一条道孝
山田孝之 村上克明
阿部サダヲ 小久保祐二
加藤雅也 三上薫
大森南朋 結城脩
寺島進  山路哲夫
香川照之  佐藤和夫

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殺人事件の容疑者となった人物が次々に殺される前代未聞の“予告殺人”が発生。東京を追われ北海道・西紋別署に勤務する雪平夏見(篠原涼子)にその連続殺人の容疑がかかる。雪平逮捕の一報が伝えられ騒然となる警視庁内。緊迫する状況の中、雪平は事件の真相を追い求め、警察からの逃避行を決意する。そこで判明するひとつの事実。犯人の狙いは国家機密が隠されたUSBであった。USBを巡り元夫、同僚、上司、検察、凶悪犯罪者ら雪平に近づく男たち。その背後で蠢く国家を脅かす巨大な陰謀。様々な思惑が絡み合う中、予告殺人と警察の暗部をつなぐUSBを最後に手にするのは。雪平は誰を信じ、誰に裏切られ、そして誰を裏切るのか……


 フジテレビ系ドラマの映画化作品でシリーズ第2作になります。9月23日にはこの映画のスピンオフスペシャルドラマ「アンフェア the special〜ダブル・ミーニング 二重定義〜」が放送されますが、主演の篠原涼子が二人目のおめでたのために降板しているのが残念なところです。この作品で、香川照之扮する行平の元旦那が死んでしまいます。映画では二人の子供の美央はロサンゼルスの伯母のところに預けられているということになっていますが、今後はどうなるのか余計な心配までしてしまいます。

 5年ぶりの新作ということで期待したのですが、内容的には欲求不満が残ってしまう様な結末で少々がっかりです。一つには連座九殺人犯が逮捕されずに放置されてしまうこと、検察警察組織の悪を暴くという大命題が全く形となって表れていないこと、そして、別れたとはいえ雪平の最大の理解者を簡単に殺してしまうということでこの後の展開が少々弱くなってしまうのではと懸念されることです。それにしても、前作の続き物の様な作り方がされている割には雑なストーリーで、スナイパーの存在はなんなんだという馬鹿げた展開です。

 そのストーリーの虚弱さを編集がかなりカバーしています。カットインにカットバックは勿論のこと、前半の不可思議な登場人物の行動を最後のクレジットロールの中にその解決の行動をカットインの方法で挿入しています。ああ、そうだったのかという視聴者を納得させる演出がされています。ただ、この方法でストーリーを助けていますから、ここで流れる中島美嘉の主題歌はほとんど効果がありません。タイアップでこのピックアップしたと思いますが、てんで浮いている様な感じです。それよりも、ストーリーのバックで流れる住友紀人の音楽の方が印象的です。まあ、当たり前のことですが、サントラ盤には中島美嘉の主題歌は含まれていません。こんな事では本来は主題歌とはいえんわなぁ。

 映画では雪平に佐藤浩市扮する北海道西紋別署捜査一課 課長の一条が絡みます。雪平の元上司という関係ですが、東京の連続殺人事件に最後まで関わるという不可解な関係です。まあ、この時点で怪しいことは見え見えです。さして、雪平逮捕の知らせを受けて検事の山田が西紋別署に乗り込んできます。警察組織を差し置いてこういう展開はありえないわなぁ。普通検事は逮捕起訴されてからの登場です。そんなことで、この人物も怪しいというのは直ぐ察しがつきます。まあ、原作がテレビドラマですからそうそう複雑なストーリーは作れないのでしょうなぁ。

 最後のどんでん返しは、驚きと呆れが相半ばです。佐藤を殺した一条が逮捕されるのですが、表面的には刑務所で自殺したことになっているのに悠々と警察組織の一員として検事の村上とつるんでいたのが明らかになるからです。この時点で、警察組織は連続殺人事件を隠蔽していることになるのですからね。そして、実行犯のスナイパーも逮捕されていません。こんな終わり方の刑事ものってあるんでしょうかね。スナイパーの所在は、鑑識課検視官の三上の知るところで雪平はそのアジトに侵入していきます。その時点で警察はスナイパーの存在を確認しているはずです。それを逮捕しないということはもはや警察は警察として機能していないことになります。

 まあ、唯一痛快なのは、USBメモりに仕掛けられたトリックです。本物のメモリは閲覧したことで破壊されてしまいます。しかし、破壊される前にそのデータを佐藤が雪平に託したパソコンに送信しています。つまり、雪平は切り札を手にしたということです。こんな事で続編は出来るでしょうが、主演の篠原涼子さんが無事出産をしてからということで、かなり先になるでしょうな。そして、信頼していた三上まで警察組織のグルと分かった以上、雪平は頼るべき人脈が亡くなったことにもなります。どうなるんでしょうな。期待は持てますが、もう少しマシなストーリーを考えてほしいものです。

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世界侵略: ロサンゼルス決戦

世界侵略: ロサンゼルス決戦


原題 Battle: Los Angeles
監督 ジョナサン・リーベスマン
製作総指揮 デヴィッド・グリーンブラット、オリ・マーマー
製作 ジェフリー・チャーノフ、ニール・H・モリッツ
脚本 クリストファー・バートリニー
音楽 ブライアン・タイラー
撮影 ルーカス・エトリン
編集 クリスチャン・ワグナー
製作会社 レラティビティ・メディア オリジナル・フィルム
配給 コロンビア映画
上映時間 116分
キャスト
マイケル・ナンツ二等軍曹:アーロン・エッカート
ウィリアム・マルティネス中尉:ラモン・ロドリゲス
エレナ・サントス技能軍曹:ミシェル・ロドリゲス
ケビン・ハリス伍長:ニーヨ
ジェイソン・ロケット伍長コリー・ハードリクト
ミケーレ:ブリジット・モイナハン
ジョー・リンコンマイケル・ペーニャ

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 1942年2月25日。ロサンゼルス上空に未確認飛行物体が出現、米軍が応戦する騒ぎとなった。後に「ロサンゼルスの戦い」と呼ばれたこの騒動は、大きな被害を出さないまま収束する。その後、同様の飛行物体が1965年にブエノスアイレス、1983年にソウル、1991年にロンドンで確認されるも、その実態は分からないままであった。
 2011年。再び現れた飛行物体は、相次いで地上に衝突。中から現れた侵略者たちは世界中の都市に一斉攻撃を開始した。各主要都市が次々と壊滅状態に追いやられる中、ロサンゼルスもまた例外ではなかった。ロサンゼルス近郊にあるアメリカ海兵隊基地所属のナンツ二等軍曹(アーロン・エッカート)の小隊もロサンゼルスの防衛に投入されることとなる。侵略者の急襲で圧倒的に不利な戦況の中、ナンツ二等軍曹の所属する海兵隊第2大隊エコー中隊第1小隊は、激戦区サンタモニカの警察署へ向かうよう指示されるが・・・・。



 江戸時代の「虚ろ舟」を取り上げたついでに、この映画を取り上げることにしました。何せ、冒頭で過去のUFOとの遭遇事件が紹介されるので、いやが上でも、思い出してしまいます。

 この「世界侵略:ロサンゼルス決戦」が何故公開延期になったのか分かりません。まあ、冒頭の海からの宇宙人の襲来が津波を連想させるのがゆいいつそれらしい点ですが、こんなシーンは余りにも本編と関係がありません。見終わった後では、ああ、そういうことの象徴なのか思い当たりますが、はっきり言ってかん錬成を感じる人はほとんどいないのではないでしょうか。一応SF映画ということになっていますが、手っ取り早くいえば軍隊が活躍する、民間人救出作戦がメインストーリーでそのために敵と市街戦を演じるというバトルものです。そんなことで、同タイトルでゲームが発売されるということですが、未だにその情報はキャッチできていません。

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 確かに金は賭けただけのことはある作品で、脚本的には冒頭から戦闘シーンが始まり、ハンディカメラで捉えた映像はドキュメント的でリアリティがあります。そして、退役間近の軍曹を中心に据えて、限られたプロローグ部分で兵士同士の人間関係、また小隊内の上下関係を手際よく知らしめる手腕は一級品の仕上がりを見せています。ただ、救出作戦にしては作戦内容はお粗末で、救出ルートさえ確保されていない設定はばからしくもあります。まあ、そこら辺がゲーム向きなんでしょうけれどもね。

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 ここで登場するエイリアンは、水を求めて地球にやってきたようです。彼らの持つ宇宙船や無人機の燃料がどうも水のようなのですが、その辺りの設定は細かく説明されていません。ただ、劇中のニュース解説者が他の惑星の水はH2Oという組成でないところが地球が狙われた原因のようだと説明しています。

 ストーリーは警察署に孤立した民間人の救出のために、一個小隊がエイリアンと市街戦を展開するシーンがメインです。エイリアンといっても、この市街戦で戦うエイリアンは機械ロボットの様なものです。ただ、ターミネーターに登場する様な不死身タイプではないので、小銃やロケット砲で易々倒すことが出来ます。その辺りが、「宇宙戦争」や「スカイライン」などのように人間の兵器が手も足も出ないという事ではないので、逆に世界各地で起こっている戦闘を思い浮かべてしまいます。途中、スクールバスで敵地から脱出しようとするのですが、なんでこのド派手なスクールバスを使うんだという、疑問も湧いてしまいます。

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 話が進むにつれて、宇宙人は無線の電波を解読し人間の動きを完全に把握しているということが分かって来ます。そんなことで、あらかじめ計画されていた空爆の時間になっても空爆が開始されず、海兵隊たちが防衛ラインである空軍基地に到着すると、そこには攻撃されて無残な姿になった基地があるばかりという状況になっています。

 そういう状況の中、エイリアンは中心となる司令塔のようなものを地下に作っていてそこから無人機の制御などをしていていることを探り当てます。そして、海兵隊たちがそれを壊すべく向かいます。この時、ミサイルの発射を無線で連絡するのですから、えっ、傍受されているのでは?といぶかしく思うのですが、ともかくミサイル攻撃でその地下基地の破壊に成功します。まあ、こういうところが映画ですわな。海兵隊の歩兵が敵を破るのですから・・・

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知的能力の高い宇宙人が、いきなり殺戮を始めるという荒唐無稽さはありますが、こういう映画を見るにつけ巨大な組織ではエイリアンに立ち向かえないという、ヒューマン的な設定はどこかしらじらしさを感じます。ヒーローになるナンツ二等軍曹ですが、退役を目前にしたこういう年配が立ち上がる姿は、かえって震災で苦しむ被災地の人たちを勇気づける姿だと思うのですが、この映画は4月公開が9月17日公開に延期されました。

 さて、世界的にはヒットしたこの作品、果たして日本では受け入れられるのでしょうか?この作品はエイリアンとの戦いを描いていますが、妙にリアリティがありすぎます。個人的には、本当のSFらしさは、「スカイライン」のが上のような気がします。

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ノスタルジック・ファイター/零式艦上戦闘機ゼロ

ノスタルジック・ファイター/零式艦上戦闘機ゼロ


収録内容/
エンジンスタート・レシプロサウンド
離陸、着陸、空撮
急降下、低空パス
尾翼取り付けカメラからの空撮
コックピット取り付けカメラからの空撮
コクピット映像
パイロット・インタビュー
他の第2次世界大戦戦闘機紹介

音楽/溝口肇
企画協力/CAF(CONFEDERATE AUR FORCE)

ソニー・ミュージック・エンタティメント SRLW-1679

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 丁度一年前の7月8日に三菱重工名古屋航空宇宙システム製作所の中にある史料室へ出かけ、「ゼロ戦、秋水」を見て来ました。ゼロ戦は三菱重工と中島飛行機(現富士重工)が作っていた戦闘機なんですね。日本の各地に展示されているゼロ戦は復元機として存在するだけで、実際に動かすことは出来ません。それでも、世界には動態保存されたゼロ戦が数々存在します。まあ、中には新しく復元製造されたものもありますがね。その辺のところはこちらの記事を参考にしてください。

 そこでも紹介されているように、この飛行シーンを収録したゼロ戦は、フロリダにあるCAFに保管されているゼロ戦で、「零戦21型E�¬-120」というものです。CAFとは「Commemorative Air Force」の略で、邦訳すれば「記念空軍」になります。ここには在では140機を越える航空機が動態保存されており、ゼロ戦の他にも、世界でただ1機飛行可能なB-29も保存されています。

 このゼロ戦は1968年に南太平洋ソロモン諸島のバラレ島のジャングルで発見されたものをベースとしています。この時の13機分の回収品の中から3機のゼロ戦と九九式艦船爆撃機が復元されています。その3機の中の1機がこのゼロ戦です。復元のもとになったのは昭和17年10月10日製造の中島飛行機製で、空母「瑞鶴」に搭載されたものです。来たい発見当時の尾翼には「E�¬-142」のマークがありました。しかし、現在は真珠湾攻撃当時の「E�¬-120」が付けられています。残念ながら栄製のエンジンは腐食して使い物にならなかったので、動態保存するためにグラマンF4FのP&WR-1830、1200馬力に換装されています。

 このレーザーディスクは、先日捕獲したものですが前所有者が丁寧に保管していたと見えて、程度は極上でほとんど新品です。そんなことで気持ちよく鑑賞することが出来ました。下の映像は、このレーザーディスクに収蔵されているものです。音楽は、何と溝口肇が担当していて飛行シーンにあわせて流麗なインストルメンタル・ミュージックが流れます。さすがソニーの発売で、音楽はデジタルで収録されていますから聴きごたえあります。

零式艦上戦闘機 21型

 各地に展示されてはいますが、やはり実際にはこうして飛ばないと本当のゼロ戦の魅力は分からないですね。

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さて、今日はバックに懐かしいアニメ「ゼロ戦はやと」の音楽が流れています。ただし、テレビ音源ではなくソノシート音源です。こちらの方は歌詞がフルバージョン収録されています。

 

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スカイライン -征服-

スカイライン -征服-


原題 Skyline
製作年 2010年
製作国 アメリカ
配給 松竹富士
スタッフ
監督 グレッグ・ストラウス、コリン・ストラウス
製作総指揮 ブライアン・キャバノー=ジョーンズ、ライアン・カヴァナー
      ブレット・ラトナー、タッカー・トゥーリー
製作 クリスチャン・ジェームズ・アンダーソン、ジョシュア・コーデス
   コリン・ストラウス、 グレッグ・ストラウス
脚本 リアム・オドネル、ジョシュア・コーデス
音楽 マシュー・マージソン
撮影 マイケル・ワトソン
編集 ニコラス・ウェイマン=ハリス
製作会社 レラティヴィティ・メディア、ハイドラックス
配給 ユニバーサル・ピクチャー

キャスト
ジャロッド: エリック・バルフォー
エレイン: スコッティ・トンプソン
テリー: ドナルド・フェイソン
キャンディス: ブリタニー・ダニエル
デニス: クリスタル・リード
オリヴァー: デイヴィッド・ザヤス
トニー・ブラック
J・ポール・ボエマー
ジャッキー・マリン
アンドレア・フロレスク
パム・レヴィン
ターニャ・ニューボールド
ニール・ホプキンス

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 ロスに住む親友のペントハウスを訪ねていたカップル、ジャロッド(エリック・バルフォー)とエレイン(スコッティ・トンプソン)は、その日の早朝、最上階の部屋のブラインドから差し込む青白い光と不気味な音で目を覚ます。そして、その光を見た友人の一人が、一瞬にして光の中に吸い込まれて姿を消すのを目撃する。更に、窓の外に広がる光景に彼らは呆然と立ちつくした。目前に迫るこれまで見たことのない巨大飛行物体。しかも、それは1機だけでなく、空を埋めるほどの数の飛行物体が、地上から人間を吸い上げていたのだ。だが、それは絶望的な3日間の始まりにすぎなかった……。


 今年の夏はSF映画が一つのキーポイントになるのでしょうか。まず、その第1弾として「スカイライン-征服-」を見ました。はっきり言ってB級映画です。まあ、アメリカでそこそこヒットした作品だから話題性はありそうだということでロードショー公開されたんでしょうが、所詮松竹富士の配給ですから、こんなもんでしょう。上映時間も90分足らずですから2時間ドラマよりも短いです。そんなことで、見終わったら絶対続編が作られそうな内容になっています。それも、多分期待はずれの結末でこんなのあり?という仕掛けですから金返せ!の世界です。上のトレーラーにはメイキングシーンも入っていますし、映画のダイジェストにもなっていますからこれで充分でしょう。

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 「インディペンデンス・デイ」や古典的な「宇宙戦争」モノで興奮した人は、多分この映画は失望するでしょう。見ない方がいいかもしれません。テーマの壮大さにくらべ主人公たちの無力さや行動が少しもヒーローっぽく無いのにがっかりしてしまいます。しかし、同じSFモノでも「エイリアン」を面白いと思った人ならこの映画はそこそこ受けるのではないでしょうか。確かにVFXは素晴らしいものがありますからね。でも、壮大なSFではないので怪物ホラー映画の延長で見た方が楽しめるでしょう。ストーリーの味付けも、ラストを見る限りエイリアンの切り口です。そういえば、ここに出てくる異星人は「エイリアン」によく似ている感じがします。

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 如何に低予算で作られたかというと、「インディペンデンス・デイ」が7500万ドルであったのに対しての作品は何と1000万ドルで製作されているのです。キャスティングを見てもほとんど無名に近い人を使っていますから、制作費の大半はVFXが締めているんだろうなぁということが伺える内容です。そのVFXもMac OS Xでも動く「Autodesk Maya」というソフトを使っているようで、これは関わった「アバター」でも使用していました。公開にあわせて監督が来日していますが、TBSの「王様のブランチ」とのタイアップでパロディの「スカイライン」を作っていましたが、手軽にVFXを使いこなしているところを見るとなるほどと伺えます。

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 低予算の象徴はほとんどのシーンが高層マンションの一室で撮られています。「宇宙戦争」のように車で逃げればいいじゃないかという発想も、地下駐車場から出るところで車が潰されてあっけなくろう城を強いられます。屋外シーンはマンション外のプールと屋上だけで、後はほとんど隔離された部屋の中でのシーンです。そういう閉塞性がスリラー映画の基本を押さえていて更に恐怖心を煽っている様なところがあります。

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 この映画にはメッセージなんかありません。ただ、ただ次から次へとVFXの驚異的なシーンが登場して来て圧倒されるばかりです。まあ、一つテーマがあるとすれば、それは赤ちゃんでしょう。これが、多分続編の大きなキーポイントになってきます。日本映画に多い「メッセージ性」には疲れるという人にはお勧めです。早い話しがテーマパークの一つのアトラクションという感覚で見る映画でしょう。そういう点ではVFXという切り口では満足出来る作品です。多分日本人にはつくれない類の映画であり、また出来たとしても何処も配給してくれないでしょう。

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 この作品、ストーリーはちょいと煮え切りませんが音楽はいい線いっています。作曲はMatthew Margeson、これまでにコメディの「Directors Cuts 36」や「Lunatics, Lovers & Poets」、「Burning Palms」といった作品を手がけていますが、未公開ですからまあ殆ど知られてなかったといっても言いでしょう。安直に既成曲を使用している部分もありますが、ちゃんと大作を意識してフルオーケストラのスコアも書いています。映画のクレジットで確認すると、演奏はスロヴァキア国立交響楽団、指揮はアラン・ウィルソンとなっていました。重厚な響きをちゃんと引き出していて、音楽面でいえば「インディペンデンス・デイ」と互角です。

 これと同じ様な内容の「世界侵略: ロサンゼルス決戦」が製作されています。本来はそちらの方が先に公開される予定だったようですが、東北地方太平洋沖地震の影響で9月まで延期されています。世界侵略は地上戦のバトルロイヤルが主体で、ゲームともタイアップしていますからそれに沿った内容です。荒唐無稽さでは「ロサンゼルス」の方が面白く、アクションゲームが好きな人はこちらの方が良いのではないでしょうか。宣伝はソニーですから大量になされるでしょうから日本では「世界戦略」の方がヒットするでしょうね。「スカイライン」はこの時期に公開されて良かったと思います。でも、もうランキングからは消えていますから間もなく終了するんじゃないでしょうかね。SFマニアだったら「スカイライン」の方が絶対にお勧めです。

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