「境界に生きた心子」

境界性人格障害の彼女と過ごした日々のノンフィクション[新風舎・刊](海原純子さん推薦/心療内科医・医学博士)

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2012年2月9日

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男性に対する虐待(1)

 
 男性に対する暴力は、 当初考えられていたより はるかに多いことが分かっています。

 家庭内暴力には、 女性からの、

 もしくは男女双方からの 攻撃が含まれているのです。

 アメリカのある州では、 家庭内暴力検挙者の 35%が女性というデータもあります。

 女性の場合は、 物を投げる, 叩く, 蹴る, 押しのけるといった傾向があります。

 金切り声で叫ぶ, 相手を眠らせない, 睡眠中に襲いかかる,

 男性の急所を攻撃する, 噛みつく, 武器を使用する傾向も

 女性のほうが高いものでした。

 付け狙うというストーカー行為は、 男性と同じくらい 女性にも見られます。

 男性は、 銃で脅す, 首を絞める, 散々に叩きのめす, 髪の毛を引っ張る,

 押しのける, わしづかみにする, 突き飛ばすといった行動が 多く見られます。

 男性による虐待的行動のほうが 命に関わる危険性が 高いかもしれません。

 では何故、 暴力を振るうのは男性だけだという 社会通念が根強いのでしょう? 

 下記のような理由から、 男性は虐待を報告したがりません。

・ 男性は 自分を犠牲者と考えていません。

  男として 自分が彼女を守ってやらなくてはならないと 思い込んでいます。

・ 誰に相談したらいいか 分からないこともあります。

  決まりが悪い, 相談しても信じてもらえない,

  自分のほうが逮捕されると 恐れています。

・ 緊急電話相談や避難場所がありません。

  逃げたら 子供を置いていかざるを得ない という思いもあります。

・ 虐待を受けるのを  「女々しい」 と捉えています。

  自分の力で対処しなくてはならない と考えてしまいます。

(次の記事に続く)

〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
   星和書店 (ランディ・クリーガー) より 〕
 

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