「境界に生きた心子」

一言メッセージ :境界性人格障害の彼女と過ごした日々のノンフィクション[新風舎・刊](海原純子さん推薦/心療内科医・医学博士)

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「ぼくはうみがみたくなりました」 (2)

 
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/59713067.html からの続き)

 映画は、 自分を見失いかけていた 看護学生の明日美 (大塚ちひろ) が、

 偶然 自閉症の青年・ 淳一 (伊藤祐貴) に出会い、

 ドライブをする ロードムービー形式の話です。

 自閉症のことを 全く知らなかった明日美が、

 次第に観客と共に 自閉症を理解していく 筋立てになっています。

 その中で明日美も 自分を取り戻していきます。

 全編、 暖かさやユーモアに包まれ、 ほんのり癒されるような 作品です。

 先日観た 「BALLAD」 より 遥かに面白く、

 気持ちが引き込まれる 良い映画でした。

 障害者の家庭だからといって、 悲惨で 重苦しかったりするのではなく、

 現実の家族は 陽気に過ごしています。

 過度に気を遣ったり 心配したりもせず、 突き抜けて ありのままを受け入れ、

 あっけらかんとしているのが 印象的でした。

 しかしもちろん、 パニックを起こす 激しいシーンや、

 周囲の誤解や偏見による 厳しいエピソードもあります。

 それらも含めて、 自閉症の描写については やはりリアリティがあります。

 特に 淳一を演じる伊藤さんは、 前もって 大勢の自閉症児から学び、

 自閉症の人の動作などを 完璧に身に付けました。

 淳一役を決める オーディションのとき、

 一生懸命 自閉症を演じる 他の参加者の中で、

 一人だけ “本物” がいるのではないかと 思われたほどだったといいます。

 そして、 淳一のセリフや言い回しは、

 山下さんの長男・ 大輝君の 実際の口癖だそうです。

 口調なども 大輝君そのままだということです。

 何となく うるうるするシーンが 幾つもありました。

 今後この映画が 各地でもっと上映され、

 自閉症への理解が もっと広まってほしいと思います。

(すでに 自主上映の予定が 多数決まっています。)

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/59722304.html
 

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映画 「ぼくはうみがみたくなりました」 上映

 
 昨日の読売新聞に、 知り合いの脚本家・

 山下久仁明 (くにあき) さんが 紹介されていました。

 山下さんは 

 自閉症児・ 大輝 (ひろき) 君 (イケメンです) の 父親です。

 大輝君をモデルにした小説  「ぼくはうみがみたくなりました」 を、

 2002年に ぶどう社から出しました。

 それを映画化したいと 動き始めた3年前、

 大輝君は 大好きな散歩中、 事故に遭って 亡くなってしまいました。

 大輝君が全てだった山下さんは 頭が真っ白になりましたが、

 仲間の人たちに励まされ、 映画化を決定。

 自ら脚本を書き、 全国の賛同者からの 寄付金により、

 この度ついに 映画が完成・ 上映されることになりました。

 本当に喜ばしいことで、 ここまで来られた 山下さんに、

 心からの祝福と 敬意を捧げたいと思います。

 8月22日 (土) から 恵比寿の東京都写真美術館で 上映されるので、

 関心のある方は 是非ご覧になってみてください。

 秋野太作さんなども出演し、

 主役の伊藤祐貴さんの 自閉症の演技は、

 山下さん自身をも 唸らせたということです。

 心に沁みる 作品になっているようです。

 自閉症は随分 知られるようになりましたが、

 まだ 誤解もされていて、 居場所のない 家族の人たちも多くいます。

 山下さんも 映画で理解が広まることを 期待しています。

 山下さんのブログにも 上映について書かれています。

http://bokuumi.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/10-e3a4.html

 映画 「ぼくはうみがみたくなりました」 公式サイトです。

http://bokuumi.com/

 ネットでのチケット購入も できるようになりました。

http://www.711net.jp/product/n/a01b00/p/3080563

 なお、 映画のパンフレットには 寄付をした人の名前が 載るらしいので、

 σ (^^;) も載るでしょう。

 それにしても、 山下さんの甚大な熱意と 努力と人脈があったとはいえ、

 作品が映画化され 人々に伝わるというのは、 本当に羨ましいことです。

 自閉症とBPDに対する 世間の理解度は まだ雲泥の差ですが、

 いつの日か 「境界に生きた心子」 も 映像化されることを夢見る次第です。
 

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「ディア・ドクター」

 前作 「ゆれる」 で 話題をさらい、

 数々の映画賞を獲得した 西川美和監督の作品。

 笑福亭鶴瓶が 田舎の “ニセ医者” を演じます。

 キャッチコピーは、 「その嘘は罪ですか。」

 半数が高齢者という 山村で、 ただ一人の医者・ 伊野は、

 村人たちから 神様のように崇められています。

 研修医として来た 相馬 (瑛太) も、

 初めは 伊野の力量に 疑問は感じるものの、

 村人たちのために尽くす 伊野の姿勢に 次第に感化され、

 自分もこの村で 医者を続けたいと 思うようになります。

(伊野は熱心に 医学書で勉強を欠かしません。)

 何が偽物で 何が本物なのか。

 何が善で 何が悪なのか。

 西川監督は 問いかけるようです。

 劇中で伊野は、 「自分には 医者の資格がない」 と口にします。

 でも 「医者の資格がない」 とは どういうことでしょう? 

 国家資格が ないということなのか、

 金のことしか考えず 患者を省みないということなのか。

 目の前の村人を 助けるために走り続けて、 止まれなくなってしまった 伊野。

 しかし それが行き詰まる 時が来ます。

 突然の 伊野の失踪。

 それもまた、 伊野の人間としての 良心の葛藤から、

 そうせざるを得なかった 選択です。

 そして、 取ってつけたとも言えるかもしれない ラストシーンも、

 また乙で 印象深いものでした。


 ある町で ニセのタクシー運転手が逮捕され、

 高齢者たちが病院へ行けなくなった というニュースから、

 西川監督はこの話を 思いついたと言います。

 「ゆれる」 で 脚光を浴び、

 国際的にも 極めて高い評価を 受けることになった 西川監督。

 「自分は本当は そんなすごい監督ではない」 という思いを、

 この作品に 重ねたというから、 監督のしたたかさを 感じます。

 因みに、 西川監督が事前に 取材を重ねる中で、

 医者でない者が 医者のふりを続けることは 現実にあり得るかどうか、

 現場の医師に 聞いて回ったそうです。

 その答は  「あり得る」 だったというのも、 恐い話ですね。
 

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読売新聞、 記事改ざん? 

 
(前の記事からの続き)

< 千葉県旭市上永井にある 民間の動物研究施設

 「アルティメットアニマルシティー」で 3日午前、 職員が、

 入り口近くの 草むらに放置された 土のう袋の中に、

 ワニがいるのを見付けた。

 施設職員らによると、

 ワシントン条約で 国際商取引が禁止されている シャムワニとみられる。

 県警旭署は 何者かが捨てたとみて 飼い主の特定を急ぐとともに、

 動物愛護法 (遺棄の禁止) に 抵触する可能性もあるとみて 調べている。

 見つかったワニ=写真=は 約1・5メートルで、

 口を タオルと粘着テープで縛られていた。

 手紙が添えられ、

 「3月に 仕事の契約を切られ、 お金がなく、

 こいつを養うことができません。

 名前は 『ゲン』 です」 などと書かれていた。

 施設代表で、 動物作家の パンク町田さん(40)は

「 初めは、 近くの農家の人が 野菜でも置いていってくれたのか と思った。

 手紙から、 悩みは分かったが 持ち込まれると困る。

 安易に動物を捨てるのは やめてほしい」と 困惑していた。

(2009.05.04 東京朝刊)>


 男性の手紙の内容は ほとんど削られ、

 また元の記事には、 最後の施設代表の言葉は ありませんでした。

( 動物保護法云々の 記載があったかどうかは、 記憶が定かでありません。 )

 恐らく 読者か関係者から、 元の記事は ペットを捨てることを助長する

 などのクレームを受け、 記事の趣旨を変更したのでしょう。

 確かにそれも 考慮しなければならないことですが、

 こんなにも正反対の 記事にしてしまうのか、 読売新聞の見識も疑がわれます。

 もし最初から この記事だけを読んでいたら、

 僕は特に気持ちを 動かされるものはなかったでしょう。

 記事の書き方や 記者の姿勢によって、 読者は 全く異なったものを

 与えられてしまうのだということも、 改めて実感した次第です。
 

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「マン・オン・ワイヤー」 (2)

 
(前の記事からの続き)

 WTCの外観が 屋上まで完成したとき、

 フィリップたちは 夢を実行に移します。

 ビルに内通する人物を 仲間に引き込み、

 入館証を偽造し、 警備員の目を盗んで 屋上へ向かう。

 最上階で 警備員の巡視に出くわし、

 梁の上で 何時間も身じろぎもせず 身を隠したり。

 そして、 深夜の間に ワイヤーを設営。

( 何十メートルものワイヤーは、

 自重でたわんだり、 揺れたり、 ねじれたりします。

 それを防ぐため、 補助のワイヤーを 取り付けなければなりません。

 通常の綱渡りでは、 主ワイヤーの中央に 2本の細いワイヤーを繋げ、

 その一方の端を 地上に固定するのですが、

 400メートル以上の高さでは それは不可能です。

 そこで WTCの屋上の 別の場所に

 細いワイヤーを 固定することにしましたが、

 映画では それをどうやって設営したのかの 説明がありませんでした。

 主ワイヤーを ピンと張るところの 描写もなくて、

 それがとても残念で 見たかったことです。 )

 やがて 日が昇り、 地上を歩く人が 見上げる遥か上空に、

 綱を渡っている フィリップの姿がありました。

 直ちに逮捕しようとする 警官の目の前で、

 悠々と 綱を8往復もする フィリップの姿は痛快です。

 その警官自身、 内心では感動しているのです。

 もちろんこれは 犯罪に間違いありません。

 でも卑劣ではないし、 誰も傷つけず、 むしろ夢を与える。

 綱渡りをするという たったそれだけの筋立ての映画が、

 観る者を 引き付けてやまない所以でしょう。

 アカデミー賞はじめ、 英米の映画賞を 総なめにしたのでした。

「 何故 あんなことをしたのか? 」

 必ず聞かれる質問に、 フィリップは いつもこう答えます。

「 理由なんてない 」
 

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