日々のつれづれ
アフリカの風
ぼろぼろな駝鳥
何が面白くて駝鳥を飼ふのだ。 ・
動物園の四坪半(よつぼはん)のぬかるみの中では、
脚が大股(おおまた)過ぎるぢやないか。
頸(くび)があんまり長過ぎるぢやないか。
雪の降る国にこれでは羽がぼろぼろ過ぎるぢやないか。 ・
腹がへるから堅(かた)パンも食ふだらうが、
駝鳥の眼は遠くばかり見てゐるぢやないか。 ・
身も世もない様に燃えてゐるぢやないか。 ・
瑠璃色の風が今にも吹いて来るのを待ちかまへてゐるぢやないか。 ・
あの小さな素朴な頭が無辺大の夢で逆(さか)まいてゐるぢやないか。
これはもう駝鳥ぢやないぢやないか。 ・
人間よ、 ・
もう止(よ)せ、こんな事は。
高村光太郎の詩ですが…アフリカの風って瑠璃色の風なのかな??と…。
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