全体表示

[ リスト ]

無痛分娩 県内では0・15% 厚労省調査

 お産の痛みを局所麻酔で和らげる「無痛分娩(ぶんべん)」による出産の割合が、県内では年間0・15%であることが、厚生労働省研究班の初の調査で分かった。米国では2人に1人は無痛分娩−といわれるほど一般的。日本ではお産の痛みを肯定的に捉えることなどを背景に3%に満たず、長野県内はさらに低い。ただ、無痛分娩のニーズが増えているとする産院も県内で出てきている。

 厚労省研究班が昨年まとめた調査によると、回答した全国1176施設が2007年に行った出産40万1647件のうち、一般的な「硬膜外無痛分娩」は1万件強(2・6%)。このうち、県内で回答した病院や診療所の29施設では、出産9249件のうち、硬膜外無痛分娩は4施設の計14件(0・15%)だった。

 硬膜外無痛分娩は、脊髄の近くにある「硬膜外腔」に、細いチューブを差し込み麻酔薬を注入する方法。へそから下の感覚を鈍くし痛みが和らぐが、意識はあり分娩の経過はすべて分かるという。痛みによる血圧の上昇を避けられるため、高血圧の妊婦などに向く。ただ、低血圧になることや微量の麻酔薬が胎児に移行する可能性があるなどリスクも指摘されている。

 研究班の埼玉医大総合医療センター(埼玉県川越市)産科麻酔科の照井克生准教授は「日本には、お産の痛みにポジティブな意義付けをする文化的背景がある」とするとともに、「安全に実施できる麻酔科医や産科医が不足しているのも要因の一つ」とみる。「お産の痛みは乗り切れるもの−と言われるが、痛みは個人差があり、恐怖心から帝王切開を希望する人がいるのも事実。必要な人に安全に技術を提供できる体制をつくることは必要」と指摘する。

 諏訪赤十字病院(諏訪市)産婦人科では硬膜外無痛分娩が年間1、2件程度。高木靖部長は「普通分娩の痛みを乗り越えることで得られる達成感や喜びを味わいたいという人は多いと思う」とする。無痛分娩の問い合わせは月に1件程度はあるが、胎児に影響を与える可能性などを説明すると、普通分娩を選ぶ人が多いという。

 一方、長野市の中川産科婦人科医院ではここ数年、硬膜外無痛分娩の実施率が増加。05年までは分娩全体の3%前後で推移していたが、08年は12%、09年は20%、10年は23%だった。中川真院長によると、痛みに弱いと自覚する妊婦が希望したり、陣痛がひどく途中から無痛分娩にしたりするという。宣伝はしていないが、インターネットや口コミで広まったとみられ、中信地方から来る人も。中川院長は「経験が豊富でないと難しい技術」としている。
(2011年3月22日 信濃毎日新聞)

閉じる コメント(0)

コメント投稿
名前パスワードブログ
絵文字
×
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

閉じる トラックバック(0)

トラックバックされた記事

トラックバックされている記事がありません。

トラックバック先の記事

  • トラックバック先の記事がありません。
Yahoo! Choctle

.

人気度

ヘルプ

Yahoo Image

 今日全体
訪問者3768610
ブログリンク04
コメント0295
トラックバック0252
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

標準グループ

登録されていません

毎月60万ポイントをブロガーで山分け
楽しい話題がいっぱい(Y! Suica)

プライバシーポリシー -  利用規約 -  ガイドライン -  順守事項 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2014 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事