賢い参考書・問題集の使い方 その5
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今回は参考書・問題集を使う際のコツなどについてです。
1 分厚いものより、薄いものを使う
分厚いものだと、一回やり通すまでに時間がかかったり、挫折する確率が高いので、薄いものを選びましょう。もちろん、「完璧に」使い切ることが前提となります。
ただし、分厚いのものは、詳しい解説や説明があるので、どうしても理解できないところが出てきた場合、辞書的な使い方をすると良いでしょう。
2 初めから「完璧に」を目指さないこと
矛盾するようですが、初めから「完璧に」は、はっきりいって無理です(天才は別ですが)。多少わからなくても、どんどん前に進み、とりあえず全体を把握しましょう。
絵を描くとき、初めから細かい着色などはしません。おおまかなスケッチから入り、全体像を浮かび上がらせてから、細かい部分を描き込んでいき、完成させるのと同じような感じです。
とにかく、どんどん前に進み、何度も繰り返してください。
3 基本的事項は正確に、完璧に
高学年ならば、ある程度の知識は身についている(ハズ)なので、すぐに過去問にとりかかっても良いのですが、低学年の方や、基本的なことが全くわかってない方は、基本的な英文法、英語構文、単語、熟語、数学の公式、定理、文語文法(助動詞の活用表など)、歴史の年号、世界地図、物理の公式、元素記号、化学式…等々を「完璧に」たたきこみましょう。
これらの基本的事項は、将棋で言えば
駒の種類とその動かし方と、「この場面では、この駒をこう動かせばよい」という「定石」
に当たります。それを覚えないで将棋をやろうとしても、何が何だかわからないままゲームに負けてしまいます。
世の中の多くの受験生は、これら駒の動かし方に当たることすらできてないわけです。逆に、これを覚えてしまえば、あとは楽になります。
大学受験の問題は、将棋で言えば、せいぜい7〜9手詰めの詰め将棋と同じです。実際のゲームは、大学に入ってからの学問に相当します。大学院で、初段ぐらいでしょう。
基本的事項を覚えてしまっている方は、それらを駆使して、過去問を解いてみましょう。初めは解けなくても、参考書・問題集を引っ張り出して、ああでもないこうでもないと、とことん考えてください。
数学では良く、
数学は暗記だから、初めから解法を覚えよ、
と説明する人もいますが、それができるのは基本的事項を「完璧に」仕上げた人でないと無理です。
将棋の駒の動かし方もロクに覚えていないのに、9手詰めの詰め将棋の問題と手順を覚えられないのと同じです。仮に覚えられても、応用が利きません。
自分のレベルを自分で判断して、いきなり暗記から始めるかどうか決めてください。
4 体を使え
これも良く言われますが、目で読むだけでなく、
声を出し、それを耳で聞き、手を使って紙に書く
という「五感」を使って勉強しましょう。
人間は、デカルトのいう精神的な存在ではなく、身体をもった物理的存在でもあります。この身体性を無視することはできません。その意味で、電子辞書も良くない代物ですな…(なぜそういえるかは、考えてみてください)
脳科学も、五感を使った勉強は効果的だという説を唱えています。古くさい方法も、バカにできないわけです。体を使って参考書・問題集を反復するには体力がいります。
健全な肉体に健全な精神が宿る、とはこのことを言うのではないでしょうか(笑)
とにかく、音読、筆者を何度も繰り返して、「完璧に」覚えましょう。
5 参考書・問題集は自分の使いやすいように改造せよ
過去問を解いて気づいたことや、学校や塾での授業での役に立つ情報(暗記の仕方、志望校の傾向など)をどんどん参考書・問題集に書き込みしましょう。アンダーラインを引くだけでは能がありません。書き込みで徹底的に汚してください。
また、プリントなどを貼り付けたり、苦手な分野だけ切りとってパンフレットのようにして常に持ち歩きできるようにするなど工夫してください。
おまけ
ノートはきれいにとってもとらなくてもよい
ひところ『東大生のノートは美しい』といった本が出て大変売れました。
あれは、知識・情報を上手く取り出して見やすくすると、ああいうように「美しく」なると言うだけの話で、本人にとって知識・情報がきちんわかれば、(他の人にとって)美しかろうがそうでなかろうが関係ないと思います。
逆に「美しい」ノートを作ることが目的になって、肝心の知識・情報を覚えることがおろそかになっては話になりません。
ただし、成績が上がらない原因が、ノートにあると思った場合は、「美しく」とって見ると良いかもしれません。
いずれにせよ、ノートを「美しく」取るかとらないかは
自分で判断して決めろ、
ということです。
ただ、他人にわかりやすく伝える、というプレゼンテーションの能力を磨くには、ノートを「美しく」とることは無駄ではないと思います。
ノートについては、また機会があれば述べていきます。
参考書・問題集の使い方については、こんなところで終わりに致します。 |

