板原村のだんじり会館

板原の「中小路」に産まれ、板原町と板原の地車をこよなく愛す。。。

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2012年2月12日

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東堀上地車(堺市)

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2月12日(日)。
私の弟の仕事関係からお声掛けをいただき、今日は堺市・八田地区の“東堀上”のだんじりを拝見させて頂きました。

製作が昭和62年と比較的新しいだんじりなのですが、現在、売却先を探しておられるということで
そのPRも兼ねての見学となりました。

やや小振りで腰周り三段のだんじりではありますが、随所に井波彫刻の持ち味が見受けられます。


・・・では、早速ご覧ください。



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▲まずは前後の姿見です。
 ご覧のようにボリューム感のある組物ですが、腰周りは三段と低重心化を考慮した造りです。




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▲お次は平方向より。
 いいお天気でしたので影ができてしまいました(汗)。。
 大きく張り出した松良受けが印象的です。




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▲主屋根正面です。
 鬼板には獅嚙がありますが、もともと新調当時には存在しませんでした。
 同様に組物も新調当時から足されており、ご覧のボリューム感が表現されました。 




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▲小屋虹梁がなく、車板と一体の構造。
 桁鼻も省略されてます。




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▲隅出す上のナナメ45度に出た龍の首は、大型化修理の前までは存在してませんでした。
 入母屋構造のような印象を受けます。




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▲規則正しく配列された組物。




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▲木鼻。
 いずれも正向きで手には何も持たせていないシンプルな細工。




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▲主屋根枡合です。
 正面「天之巌戸」
 平右「鎮西八郎為朝の豪弓」
 平左「神武帝東夷征伐」
 背面「雑兵」
 ・・・見ごたえありましたよ〜♪



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▲幟台は「竹に虎」、鬼板には「獅嚙」。



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▲勾欄合いは、全て「波に千鳥」でした。
 波のノミ跡に特徴アリ。。



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▲さて、いよいよ腰周りです。
 


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▲まずは土呂幕正面「川中島の合戦」。
 こちらはおなじみですね。。。



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▲つづいて土呂幕平右ですが・・・
 「静御前(?)」でしょうか?
 土呂幕の意匠としては初めて拝見しました。。(驚)
 



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▲同じく左の平「加藤清正の虎退治」です。
 こちらも、平の土呂幕としては初めて拝見しました。。。
 (土呂幕正面では和泉市小田町の作品が有名ですね。)




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▲松良です。
 こちらは左右で「千釼破城(千早城)の攻防」。
 かなり彫り込んでいて苦心の跡が伺える作品でした。
 まずは向かって右です。(左右とも野原堪水師の作)




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▲その上部にはリアルに表現された炎上する千釼破城。




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▲こちらは左側。
 “石落しの計略”など、攻防の様子が繊細に表現されてました。




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▲後屋根枡合三方です。
 正面「鶴ヶ岡社頭兜改めの場」
 平右「吉良邸討ち入り」
 平左「?」




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▲見送り下の半松良。
 



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▲見送り内、脇障子・大脇にも野原師と思われる作風でした。




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▲大脇の武者をアップで。。
 馬の毛並みにも野原師の個性が表現されています。。




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▲見送りです。
 中央に立てられた銘は、文字が消えていて読めませんでした。。
 大小の武者の配置に工夫し、巧みに遠近感を表現されてました。




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▲大坂城の堀に架かる橋もいいですね♪




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▲見送り正面。




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◆東堀上地車紹介◆

●製作:昭和62年
 大工:【池内工務店】池内福治郎
 彫師:【井波彫刻】中山慶春師、野原堪水(助)

●主な彫刻
 土呂幕:正面「川中島の合戦」
     平右「静御前(?)」
     平左「加藤清正の虎退治」

 松良:「千釼破城(千早城)の攻防」
    (左右とも野原堪水師の作)

 見送り:「大坂夏之陣」
    (大脇・脇障子は野原堪水師の作?)

 主屋根枡合:正面「天之巌戸」
       平右「鎮西八郎為朝の豪弓」
       平左「神武帝東夷征伐」
       背面「雑兵」

 後屋根枡合:正面「鶴ヶ岡社頭兜改めの場」
       平右「吉良邸討ち入り」
       平左「?」




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昭和後期、堺市八田地区を中心に大工・池内福治郎さんが多くのだんじりを世に送り出した時代。
その晩年の作がこの東堀上のだんじりです。
その技は、現在の池内工務店棟梁の池内幸一さんへと継承されていきます。。。


今回、お世話いただきました東堀上のKさん、お忙しい中誠にありがとうございました。
隣町のKさんもおおきにです♪(また例の件も宜しくです!)


先にも書きましたが、東堀上の現地車は売却先を探しておられるとのことです。
もし見学希望などご興味があるという町会さんがありましたら、東堀上の委員さんをご紹介させていただきますのでお気軽にどうぞ。。

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