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日本フィルコンサートの感想と指揮者齊藤一郎について

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一昨日の土曜日に久々に生でクラッシックを聞きました。
 日本フィルは、一糸乱れぬ弦のまとまりを見せて、素晴らしいハーモニーを奏でていました。コンサート後の交流会で楽団員の方が、いつも演奏している曲目だからと謙遜されていました。けれども弦のまとまる時のふくよかで優しい音は慣れや狙ってできるものでなく、楽団員が心を一つに通わせて、魂で演奏しているから出てくる音ではないかと思いました。

 またそれを束ねている指揮者の齊藤一郎も素晴らしく、将来きっと日本を代表する指揮者になれる予感がしました。

『ザ・ピアノボーイ』詳細情報
出演者: 指揮/齊藤一郎
    ピアノ/犬飼新之介
    管弦楽/日本フィルハーモニー交響楽団
日 時:08年3月29日(土)14時開演
場 所:なかのZERO大ホール

●シベリウス「フィンランディア」
 凄い力感を感じさる演奏でした。打楽器の振りきりの良さ、打ち込みのタイミングに指揮者齊藤一郎の豪放磊落さを感じされる冒頭の曲でしたね。

●グリーグ「ピアノ協奏曲」
 体型も繊細な犬飼新之介が、ガラス細工のような細やかさでグリーグを歌い上げた演奏でした。中でも第二楽章は、天にも昇る心地。独奏から伴奏に戻るときのオケとの呼吸がピッタリで、その点を齊藤一郎も評価し、将来伸びるピアニストと褒めていました。
 モーツアルトが苦手と言うけれどタイプ的には合っている気がします。
 第二楽章での齊藤の指揮ぶりも、ナイーブそのもの。豪放磊落ながら、意外とシャイな性格ではと質問したら、「実は床屋で50円禿を見つけられてしまいました。」と照れながら話してくれました。何気ないことでも落ち込みと禿ができるくらい繊細な方なんですね。ピアニシモの特に見せるやさしい音は、指揮者の人となりを隠せないものだと思いました。
 しかし、最終楽章のフィナーレは、これまでグリーグを聞いた中で一番迫力ある演奏であったと思います。
 
●ムソルグスキー「展覧会の絵」
 かつて聞いたことがない「展覧会の絵」でした。
 これまで生とCDでは、流暢で華のあるシャルル・デュトア指揮をもっぱら聞いてきました。齊藤版の「展覧会の絵」は、メリハリがはっきりしていて、音の彩度が高い感じがしました。原色の音が煌いて、絵としてイメージがバーンと浮かび上がってくるのです。
 立ち上げのトランペットはかなり早い気がしましたが、譜面どうりだったそうです。
 ラストの『キエフの大門』では、音が怒涛のように押し寄せてきて、全身で指揮棒を振りきる指揮者齊藤一郎の気力と情熱が、そのまま演奏に表れていました。聞いているほうも全身がしびれましたよ。
 日本の交響楽団だとこじんまりまとまりすぎる「展覧会の絵」ですが、齊藤一郎は本場ロシアの指揮者に近い迫力を感じましたね。
 活字でしか伝えられないのが残念。夏には、東京佼成ウインドオーケストラで指揮を振られるそうですから、ぜひお聞きになってください。

●齊藤一郎(さいとう・いちろう)
 指揮者になるまでの経歴が、異彩を放っています。
 東京の学生時代に見た映画は約1000本。仲間と8ミリ作品を作るなど、一時は映画監督も夢見たが、指揮者を目指してからは音楽の勉強に一念発起。英才が集う東京芸術大に入り直して指揮科を首席で卒業しました。

 公演中の礼儀正しさは他の指揮者と変わりませんが、公演後の交流会には、リーゼントの髪形にTシャツとジーパン姿で登場し、観客をびっくりさせました。でもふだんはこの格好なのだそうです。仕事場には、サーキット用の愛車で乗り付けてきたそうで、翌日はサーキットに直行というから、異色の指揮者です。
 ほんと、やんちゃで兄貴分的な存在感は、上品でおしとやかなクラシックのイメージからはほど遠いですね。
 「社会の不条理を描く不屈の精神。権力に対する反発や人間の本性。世俗的な映画から人生を学んだ点は多く、自分の音楽性にも反映している」というポリシーをお持ちであるとか。

 その反面、いざ指揮となると、徹底的にのめりこむようで、この辺の落差が天才肌の由縁と思います。指揮の依頼を引き受けると、休日返上で楽譜を2カ月間かかって読み込み、必要な個所はDVDで100回以上も確認しているそうです。

 写真のラフな格好は、四国の演奏ツアーで、本番中二度もお色直しをして団員をも驚かせたマエストロ齊藤一郎の一度目のお色直しの写真です。


齊藤一郎◆PROFILE・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
福井県大野市出身。東京学芸大学で音楽学と作曲を専攻。東京芸術大学音楽学部指揮科を首席で卒業、同大学院に学ぶ。芸大在学中より藤原歌劇団、東京室内歌劇場、横浜シティオペラなど日本の主要オペラ団体で副指揮者を務める。
95年、96年の札幌PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)で、クリストフ・エッシェンバッハ、佐渡裕両氏のアシスタント・コンダクターを務めた。96年、第4回ディヌ・ニクレスク国際指揮者コンクールに入賞し、特別賞を合わせて受賞。同年、安宅賞を受賞した。97年より岩城宏之氏のアシスタントを務め、同年、ヘンデルのオラトリオ『メサイア』全曲で大阪センチュリー交響楽団を指揮してデビュー、絶賛を博した。
98年、文化庁派遣芸術家在外研修員としてウィーンに留学、ウィーン国立音楽大学、ウィーン国立歌劇場にて研鑽を積む。その間、プロアルテ管弦楽団(オーストリア)、セゲト響(ハンガリー)、モラヴィア・フィル(チェコ)、オラディア・フィル(ルーマニア)などに客演。

これまでに指揮を、伊藤栄一、故・遠藤雅古、岩城宏之、若杉弘、湯浅勇治、佐渡裕、パブレ・デシュパイ、レオポルド・ハーガー、エルビン・アッチャエルの各氏に師事した。
その後、大阪フィル、関西フィル、東響、九州響、仙台フィル、日フィル、広島響、神奈川フィル、京響、札響、東京佼成ウインドなど国内主要オーケストラに客演。
2000年〜04年3月までNHK交響楽団のアシスタント・コンダクターを務めた。02年にN響を指揮し大成功を収め、NHK-TVで放映された。03年、関西フィルの定期演奏会にて定期公演デビューを飾り、同年、日本テレビの「深夜の音楽会」で読売日本交響楽団と好演した。05年にスロヴァキアフィルの定期公演をヴラチスラヴァで指揮し、大成功を収めた。07年、チェコのパルドゥビツェ室内管弦楽団を指揮し、現地のラジオ放送を通じて放送された。次世代を担う大型指揮者として、一層の活躍が期待されている。
 日本フィルは、一糸乱れぬ弦のまとまりを見せて、素晴らしいハーモニーを奏でていました。コンサート後の交流会で楽団員の方が、いつも演奏している曲目だからと謙遜されていました。けれども弦のまとまる時のふくよかで優しい音は慣れや狙ってできるものでなく、楽団員が心を一つに通わせて、魂で演奏しているから出てくる音ではないかと思いました。

 またそれを束ねている指揮者の齊藤一郎も素晴らしく、将来きっと日本を代表する指揮者になれる予感がしました。

『ザ・ピアノボーイ』詳細情報
出演者: 指揮/齊藤一郎
    ピアノ/犬飼新之介
    管弦楽/日本フィルハーモニー交響楽団
日 時:08年3月29日(土)14時開演
場 所:なかのZERO大ホール

●シベリウス「フィンランディア」
 凄い力感を感じさる演奏でした。打楽器の振りきりの良さ、打ち込みのタイミングに指揮者齊藤一郎の豪放磊落さを感じされる冒頭の曲でしたね。

●グリーグ「ピアノ協奏曲」
 体型も繊細な犬飼新之介が、ガラス細工のような細やかさでグリーグを歌い上げた演奏でした。中でも第二楽章は、天にも昇る心地。独奏から伴奏に戻るときのオケとの呼吸がピッタリで、その点を齊藤一郎も評価し、将来伸びるピアニストと褒めていました。
 モーツアルトが苦手と言うけれどタイプ的には合っている気がします。
 第二楽章での齊藤の指揮ぶりも、ナイーブそのもの。豪放磊落ながら、意外とシャイな性格ではと質問したら、「実は床屋で50円禿を見つけられてしまいました。」と照れながら話してくれました。何気ないことでも落ち込みと禿ができるくらい繊細な方なんですね。ピアニシモの特に見せるやさしい音は、指揮者の人となりを隠せないものだと思いました。
 しかし、最終楽章のフィナーレは、これまでグリーグを聞いた中で一番迫力ある演奏であったと思います。
 
●ムソルグスキー「展覧会の絵」
 かつて聞いたことがない「展覧会の絵」でした。
 これまで生とCDでは、流暢で華のあるシャルル・デュトア指揮をもっぱら聞いてきました。齊藤版の「展覧会の絵」は、メリハリがはっきりしていて、音の彩度が高い感じがしました。原色の音が煌いて、絵としてイメージがバーンと浮かび上がってくるのです。
 立ち上げのトランペットはかなり早い気がしましたが、譜面どうりだったそうです。
 ラストの『キエフの大門』では、音が怒涛のように押し寄せてきて、全身で指揮棒を振りきる指揮者齊藤一郎の気力と情熱が、そのまま演奏に表れていました。聞いているほうも全身がしびれましたよ。
 日本の交響楽団だとこじんまりまとまりすぎる「展覧会の絵」ですが、齊藤一郎は本場ロシアの指揮者に近い迫力を感じましたね。
 活字でしか伝えられないのが残念。夏には、東京佼成ウインドオーケストラで指揮を振られるそうですから、ぜひお聞きになってください。

●齊藤一郎(さいとう・いちろう)
 指揮者になるまでの経歴が、異彩を放っています。
 東京の学生時代に見た映画は約1000本。仲間と8ミリ作品を作るなど、一時は映画監督も夢見たが、指揮者を目指してからは音楽の勉強に一念発起。英才が集う東京芸術大に入り直して指揮科を首席で卒業しました。

 公演中の礼儀正しさは他の指揮者と変わりませんが、公演後の交流会には、リーゼントの髪形にTシャツとジーパン姿で登場し、観客をびっくりさせました。でもふだんはこの格好なのだそうです。仕事場には、サーキット用の愛車で乗り付けてきたそうで、翌日はサーキットに直行というから、異色の指揮者です。
 ほんと、やんちゃで兄貴分的な存在感は、上品でおしとやかなクラシックのイメージからはほど遠いですね。
 「社会の不条理を描く不屈の精神。権力に対する反発や人間の本性。世俗的な映画から人生を学んだ点は多く、自分の音楽性にも反映している」というポリシーをお持ちであるとか。

 その反面、いざ指揮となると、徹底的にのめりこむようで、この辺の落差が天才肌の由縁と思います。指揮の依頼を引き受けると、休日返上で楽譜を2カ月間かかって読み込み、必要な個所はDVDで100回以上も確認しているそうです。

 写真のラフな格好は、四国の演奏ツアーで、本番中二度もお色直しをして団員をも驚かせたマエストロ齊藤一郎の一度目のお色直しの写真です。

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齊藤一郎◆PROFILE・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
福井県大野市出身。東京学芸大学で音楽学と作曲を専攻。東京芸術大学音楽学部指揮科を首席で卒業、同大学院に学ぶ。芸大在学中より藤原歌劇団、東京室内歌劇場、横浜シティオペラなど日本の主要オペラ団体で副指揮者を務める。

2008/3/31(月) 午前 1:22 [ 流山の小地蔵 ]

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これまでに指揮を、伊藤栄一、故・遠藤雅古、岩城宏之、若杉弘、湯浅勇治、佐渡裕、パブレ・デシュパイ、レオポルド・ハーガー、エルビン・アッチャエルの各氏に師事した。
その後、大阪フィル、関西フィル、東響、九州響、仙台フィル、日フィル、広島響、神奈川フィル、京響、札響、東京佼成ウインドなど国内主要オーケストラに客演。
2000年〜04年3月までNHK交響楽団のアシスタント・コンダクターを務めた。02年にN響を指揮し大成功を収め、NHK-TVで放映された。03年、関西フィルの定期演奏会にて定期公演デビューを飾り、同年、日本テレビの「深夜の音楽会」で読売日本交響楽団と好演した。05年にスロヴァキアフィルの定期公演をヴラチスラヴァで指揮し、大成功を収めた。07年、チェコのパルドゥビツェ室内管弦楽団を指揮し、現地のラジオ放送を通じて放送された。次世代を担う大型指揮者として、一層の活躍が期待されている。

2008/3/31(月) 午前 1:22 [ 流山の小地蔵 ]

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