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“核燃料サイクル報告書案変更”
非公開会議 委員長も出席
事故後も組織不変
これは2012年年5月26日朝日新聞朝刊1面の見出しである。
核燃料サイクルのあり方を議論していた内閣府原子力安全委員会が、電力会社など推進派だけで非公開の会議を開いて、その議論をもとに報告書案を書き換えていた。
事故後も「原子力ムラ」の癒着が続く実態を物語るものだ。
これが記事の要約部分である。
非公開会議が行われたのは4月24日で、事が発覚しマスコミで報道されたのが最近であり、5月25日には環境相が、「原子力委の事務局に電力会社員が出向している態勢を見直す考えを示し」とある。
事が発覚する前になぜ手を打たなかったのか。政権は「原子力ムラ」にメスを入れたはずではなかったのか。にもかかわらずこの様(ざま)で、事が発覚してから見直しを考えるということ自体、信用がない。発覚しなければこのまま事は進んだはずだ。意味がない。すべてがこの調子である。
原子力安全委員会も、経産省原子力安全保安院もすでに国民の信頼は完全に崩壊しているにもかかわらず、何を根拠に素人である政治家が大飯原発再稼動を進めようとしているのか。
核燃料サイクル計画は何一つうまく行っておらず、竣工の予定はとっくに過ぎてしまっているのに、いつ完成するかメドがたたないどころか、ほとんど頓挫している。
使用済み核燃料のもって行き場がない「糞づまり」状態を放置して、原発を運転すればするほど「原発の糞」はたまっていく。これがまた将来事故の原因になる。糞処理問題は今の技術では解決のめどは全くない。原発の安全とは原子力発電所だけに限って考えてはいけない。
原発糞(使用済み核燃料)の究極の処理は陸地なら、地下40〜50キロメートル、海底ならば10キロメートルの以深の地球マントル内に捨てることである。200メートルや300メートルの地下では危なくて仕方がない。
青森県六ヶ所村も竣工のめどが立っておらず、高速増殖炉「もんじゅ」だってトラブルばかりで、まだ実験炉段階で頓挫しているというではないか。国民の税金をいくらつぎ込めば気が済むのか。
計画案の詳しいことはわれわれにはわからないが、この計画を続けるために都合がいいように「核燃料サイクル報告案」の書き換えを企んだ。
東京大学名誉教授(原子力工学)近藤俊介・原子力委員長は25日の会見で「事業者を集めた会議は引き続き必要」と述べたそうだ。専門は原子力工学だそうだが、既にこういう御用学者は学者ではなく、電力会社の御用聞きである。原発の安全を審議する原子力安全委員会からは排除すべきである。肩書きを信用してはならない。
もともと原子力安全委員会は原発の安全を見張るために作られたものではなくて、原発推進のための組織として作られた、そういう性質の委員会である。すべてばらばらに壊してしまって、原発マネーの息のかかっていない人々で構成しなくては意味がない。
今の原子力安全委員会の中の「原発推進族」は福島の事故の重大さをこれっぽっちも理解してはいない。被災地の人々の痛みを感じとるおよそ人間としての心などこれっぽっちももちあわせてはいない。自分たちはエリートだと思って国民を馬鹿にしているに違いないが、自分らこそが人間として最低レベルである。
こいつら、性懲りもなく、まだこんなことやっているのか!というのが正直な気持だ。
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