のうりん
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県立田茂農林高校――通称『のうりん』。そこは、農業に青春をかけた少年少女の集う、 人類最後の楽え―― 「牛が逃げたぞおおおぉぉぉぉ!!」 うるさい! あらすじくらい静かに言わせて よ!! あー、おほん。ぼくの名前は畑耕作(はた・こうさく)。ここ『のうりん』に通う、 ちょっぴりアイドルオタクな高校生だ。そんなぼくの通う学校に転校してきたのは、憧れの超人気アイドル 草壁ゆかたん……!? 方言幼馴染、メガネ美少年、ラブリー小動物、巨乳少女! 妄想系女教師! パンツ! 足フェチ! そして、謎の転校生……ここには青春の全てがあるッ!! ●農林高校には、愛と希望と(変態が)詰まってる! 「農……おまえは大きな勘違いをしている……」
「……かんちがい?」 「そうだよ。麦は踏まれれば踏まれるほど大きく育つよね? それと同じで、男という生き物もまた、踏まれたぶんだけ大きくなってしまうんだよ……」 「それ変態やん」 「へへへへへ変態ちゃうわっ!」 シリーズ第一弾。 農林高校に通う畑耕作は、過剰なほどアイドルの草壁ゆかが大好きな農業ボーイだ。そんな農業に費やす 青春を愉快な仲間たちと送っていた耕作の前に、なんと憧れのアイドル・草壁ゆかが学校に転校してきて……。 おおう、これは……!単刀直入にこれはとてつもなく面白かったですよ!異色の農業系ラブコメという 新感覚も然ることながら、どこか残念な一癖あるキャラに、ギャグコメとしても各種パロネタの使い方が上手く て思わずニヤリとさせられたり。やー、非常にパワフルで爽快なハイテンション学園ラブコメディであります。 農業系ラブコメに偽りなし 主人公・耕作の通う農林高校に、憧れていたアイドルが転校してきた!……という、割りと学園ラブコメらしい 始まり方をする本作ですが、どいつもこいつも残念な一面をもつキャラクターたちと、農業高校が醸し出す馴染み のない異次元空間(誇張表現あり)のおかげで、嫌味のない按配でハイテンションなバカコメディをしています。 それでいて、農業高校を舞台にしているのがダテではないことが分かるように、バカやるときは思いっきり バカやるけど、決めるときはしっかり決めてくれる農業ネタなんかも、著者が1年間農業高校を取材しただけ あって、唸らされる部分もありましたね。なので、ちゃんと『農業ラブコメしている』作品と言えるでしょう。 ギャグもラブもすべてにおいて高水準 で肝心のラブコメについては、早くも耕作を巡り三角ラブコメの構図が出来上がっていてニヤニヤが止まりま せんね。まず幼馴染みの農(みのり)は、両親を幼い頃に亡くした耕作にとっての母親代わり的な存在で、彼と 親しく接してくる木下林檎(草壁ゆか)に、まるで小姑のような嫌がらせをしてきて女のバトルを仕掛けてきます。 そんな農の嫌がらせにも、全く動じずクールな対応を見せる林檎もなかなかツワモノ。物怖じしない性格です が、その林檎がなぜか耕作には心を開いており、ときおりチラっと好意的な眼差しを向けるのがなんとも可愛い。 しかし方言丸出しのおバカなでか尻姑幼馴染みも大変魅力的ではあり、二人のヒロインは甲乙つけがたいすね。 そのほかのキャラも濃ゆいのが揃ってるけど、中でも残念アラフォー教師・ベッキー先生は強烈。 64頁の変態妄想は完全にラノベの領域越えてるでしょ(笑)『んほぉ』『らめぇ』言うラノベキャラ初めて見たわ! 台詞が挿入されている挿絵も遊び心があって楽しいですが、各種パロネタや下ネタも自重することなく フルスロットル。しかしプロレスファン的には、“ランディ・オートンばりのRKO”の言葉に歓喜でしたね。 白鳥先生の作品はこの作品が初めてでしたが一発で好きになりましたね。2巻の発売も決定しているよう ですし、GA文庫的に『はがない』ポジションの作品が出てきたなーと勝手に思ったり。ほんと楽しかったです! 【評価:★★★★★】
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