僕らはみんな河合荘(2)
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念願の一人暮らしを始めた下宿『河合荘』で、憧れの先輩と一つ
屋根の下……。なんてオイシイ状況なのに、M男に酒乱に小悪魔と、どこかしら残念な 住人たちに邪魔されてちっともトキメけない一つ屋根の下ラブ! まわるまわる、残念な僕らの噛み合わない歯車 親の転勤で、下宿先の『河合荘』で新生活をスタートさせることになった宇佐。憧れている先輩・律もそこで 暮らしていて一つ屋根の下状態なのだが、個性的過ぎる他の住人たちのおかげでラブな展開には至らず……。 河合荘に住む、どこか“残念な”住人たちと過ごす、下宿ライフなラブコメディ『僕らはみんな河合荘』2巻です。 ポップな絵柄と、『ここぞ!』というシーンでの見せ方もすこぶる上手くコマ割りも楽しい著者のセンスのよさが 随処に出ていてなんと言いますか、ストーリー漫画になっても良い意味で宮原先生の作品なんだよなぁ、これ。 2巻でも宇佐と律ちゃんの関係は、周囲の住人たちが“キャラが濃すぎる”というのを差し引いても『お前ら 中学生か!いや最近の中学生でも……』なレベルですが、それが逆にちょっとしたやり取り一つとっても、 麻弓さんが言う『純情青春臭』をまき散らしている格好になっていて、これはこれで心地よい距離感ではある。 なので今回も、ラブよりも残念コメディの要素のが強く、いつの間にか河合荘に住人たちのペースに 巻き込まれている、彼らの残念っぷりが結果としてギャグコメディとしての面白さに拍車を掛けているわけ です。それと、宮原先生の他の作品でも見受けられるように、女性陣の会話の生々しさったらないですよね。 『男の恋愛は個別保存、女は上書き保存』から盛り上がる麻弓さんと彩花さんの 恋愛トークはためになるような、知りたくはない、女子の一面(本音)を知ってしまったような? とりあえず……
河合荘の住人は、そんな麻弓さんをはじめ一筋縄ではいかないクセモノ揃いだけど不思議と憎めない人たち だし、噛み合っていないようで、その噛み合ってなさが彼らのスタイルとでもいうのかな。それを象徴している のが第9話のエピソード。カフェでバイトすることになった宇佐だけど、そこに中学時代の同級生が現われます。 合コン帰りのテンション高い連中を前に、その同級生の女子は宇佐の中学時代の不名誉なあだ名を持ち出し てトラウマを抉ることに。誰しもトラウマや弱点を突かれると、途端に何も言い返せなくなって沈んでしまうもの ですよね……。本作はときたま、人間の本質にグサっと心が刺さるような描写にも注目なのかなと思います。 ともあれ、今は河合荘の頼もしい仲間たちと一緒の宇佐。普段は仲の悪い麻弓さんや彩花さんも宇佐のピンチ に颯爽と駆けつけて来て?若造共に格の違いを見せつけてくれたシーンがとてもよかった!2人とも最高や! しかし、一番最高だったのは間違いなく1巻以上にその純情可愛さが輝きまくりな律ちゃん先輩で あったと言いきれましょう。ショートカット美少女であり、超が付くほどの純情な読書娘な彼女ですが、 自分の好きな本を、宇佐も楽しんで読んでると知るや、瞳を輝かせて語りだしちゃうとこなんか見ると、 まだ人間に慣れてない子猫が、警戒しつつも人に近づいてきてるがごとく。まだまだ ラブには発展していない。だけど、それでも今の2人の手探り状態な距離感が好きなのであります。
赤面したり、はにかんだ笑顔を見せたり、クールなようでいてその実、色んな表情を見せてくれるように なった律ちゃん。ハッキリいって律ちゃんの可愛さだけでご飯3杯はイケる仕様になっている2巻だったりし ますが極めつけはなんといっても、はいからさんな衣装を着た律ちゃんですよ!これでKOしない男はいない! 思わずリアルに『ふおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!』と奇声を上げてしまった自分ですが、この衣装を着た第9話で は、麻弓さん&彩花さんと一緒に、宇佐のピンチに勇気を出した行動を見せる律ちゃん先輩のいい女っぷりも 感じさせてくれて、彼女の行動をもってますます宇佐が好きになってしまうのもうなずけるところであります。 最後のシーンで宇佐を励ますところなんか、彼女なりの励まし方で普段はあまりみせない“年上”な 一面を垣間見せてくれたかなと思います。うん、うん。残念な彼らのドラマがいい感じにこなれてきたぞ。 小学生女子とシロさんのエピソードみたいないい話系もあって、流石に話の引き出しは多いですね。 【評価:★★★★★】
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