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長大/買い物支援の事業化検討/デマンド交通利用のスキーム構築20120209建設工業
長大は、事業領域を広げる取り組みの一環として、高齢者の生活を支える「買い物支援」の事業化に向けた検討を進めている。公共交通の計画策定や運営支援といったノウハウを活用。自治体やNPO、民間企業と連携しながら、利用者の要望に応じて運行するデマンド交通による、買い物支援事業のビジネスモデルの確立を目指している。今後、千葉県佐倉市などで実施したモデルプロジェクトの結果を踏まえ、事業実施を自治体などに働き掛けていく。
同社は、建設コンサルタントを主力事業としながら、これまで蓄積したノウハウが生かせる新分野への進出に取り組んでいる。医療・福祉分野は、マーケティング、街づくりや公共交通などの調査・計画策定、情報通信技術(ICT)を活用した社会基盤システム検討で培った技術やノウハウが応用できると見ている。特に地方都市で進んでいる中心市街地や公共交通の衰退、地域コミュニティーの消滅などで、高齢者は移動手段が奪われつつある。日常生活に支障を来す恐れがあることから、同社は事業化に向けた検討を本格化している。
ビジネスモデルを確立するため同社は千葉県佐倉市と島根県邑南町で、両県商工労働部門からの委託業務として11年度に相次ぎ、モデルプロジェクトを実施した。佐倉市では「デマンド交通を活用した買い物支援サービス事業」として、住民、路線バスに代表されるデマンド交通事業者、商店を結ぶスキームを構築。利用者の需要に従って運行するデマンド交通の利用促進、買い物弱者支援、商店街の活性化という「三方良し」の成果が得られる運営方法などを探った。
同社は、モデルプロジェクトの結果を通じ収益性が確保できるビジネスモデルのあり方などを検討。「一定数の人口があり、自治体や事業者の協力が得られれば、事業として成立する可能性はある」と見ている。また現時点では公的な補助の有無も事業維持には重要な要素だとしており、関連する法律や制度の洗い出しなども進める考え。同社は、公共交通計画の立案やデマンド交通の支援などを行っている自治体に対し、モデルプロジェクトの実施を働き掛け、実証実験を通じてさらにノウハウを蓄積する。将来的には、福祉や交通などの民間企業と連携することも視野に入れ、補助金に頼らない独立採算型の事業形態を採りたい意向だ。
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