無題
忘れないと誓ったぼくがいた
題名を目にしたとき、ファンタジーの甘い香りが漂ってきて「読みたい!」というより読まなきゃいけないという気持ちに駆られすぐに購入を決めました。平山瑞穂さんの本はこれが始めてでしたが、読んで見ると薄くて向こうが見える紙を一枚隔てて感情に働きかけるような…さらっとしている文体でとても好きでした。
私は常々“人の記憶なんて不確かなもの”だと思っていたので、この本を読んでいると何度も得体の知れない恐怖感に襲われました。わたしというひとりの人間が存在することを親しい人にも忘れ去られるなんて、自分の肉体が消えてこの世からいなくなることよりも想像できないくらい恐いことでした。
肉体が消えても、人の心・記憶の中にその人は生き続けるけれど、存在自体なかったことになるという恐怖感は計り知れないです。
この本は読み終わった後に何かを残すとい
すべて表示
その他の最新記事
記事がありません。

