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雲台には3WAYやビデオ雲台、自由雲台など雲台の種類は様々ありますが、使う
用途により向き不向きがあります。ご自身の撮影スタイルに合った雲台選びを
することが大切だと思います。

では一体どんな撮影スタイルの人が自由雲台に向いているのか、長所や短所を
知りながら考えてみましょう。

まず自由雲台の長所として最も多くの賛同が得られるであろうポイントは
小型軽量であるという事です。ご年配の方や女性にも扱いやすいと思います。
3WAYのレバーのような大きな突起物がないので、収納や持ち運びに便利です。
ですので旅行によく行かれる方には一番オススメな雲台です。レバーやパーン棒を
あちこちでぶつけてしまうウッカリさんにもオススメです。またアルカスイス型
の自由雲台ですとウィンバリーのサイドキックと組み合わせて、ジンバル雲台と
して運用することも可能です。

●小型軽量を重視される方 ●荷物を減らしたい方 ●よく旅行に行かれる方
●ジンバル雲台としても使いたい方 ●あちこちぶつけてしまうウッカリさん
にオススメです。

次のメリットとして、自由雲台は振動に強いことが挙げられます。力というのは
真下に働きます。ですのでカメラから発生した震動は、カメラの真下の自由雲台に
ストレートに伝えることができます。カメラの真下に雲台がある事で振動は速やか
に三脚を伝い、地面に受け流す事ができるのです。反対に、3ウェイ雲台はエネル
ギーが伝わるのに、直線ではなく、雲台の形状に合わせて持ってまわるので、自由
雲台と同じ剛性を得ようとする場合、どうしても重く大きくなってしまいます。

もちろん雲台の真下に振動が伝わるような形状であれば、自由雲台でなくても同じ
なのですが、ギア式などになると少し大きく重くなるのが欠点です。

●(小さいながらも)強い雲台が必要な方にオススメ

では欠点にも目を向けてみましょう。あまり取り沙汰されない欠点のひとつとして
振動に弱いことが挙げられます。さっきと丸っきり反対になりますが、震動源が
真上にならない場合、例えば自由雲台の首を90度倒して使用したり、望遠レンズの
三脚座を使用した場合は、やじろべえのような状態となり、ブレは大きくなります。
L型プレートや望遠レンズサポーターが必要な理由はこのためです。

●望遠レンズ主体の人には向かない ●L型プレートを使わない人には向かない
※私、個人的な意見です。

(モノによっては)カックンして、機材で指を挟むことがあります。これは経験
した方なら分かると思いますが、本当に痛いです。最悪の場合、骨折も有り得ます
ので、そそっかしいウッカリさんは止めた方が良いかもしれません。

もちろん他の雲台でも起こることですが、他の雲台の場合、パーン棒やレバー等
で操作する為、フリクションが掛かっていなくても、カックンすることがありま
せん。梅本製作所やスリック、ベルボン等、国産の自由雲台のほとんどは、この
フリクションコントロール機能がついていませんので、カックンが怖い方は海外
のアルカスイス型の自由雲台を選ばれた方が良いでしょう。ほとんどのアルカス
イス型の自由雲台はアルカスイス社の雲台を模倣して作っていますので、フリク
ションコントロール機能が付いています。とは言っても急降下しないというだけ
ですので、やはり注意は必要です。

●指詰めの可能性が一番高い

使う環境によっては最悪になりうる雲台です。特にボールにグリスを多用した製品
の場合、極寒冷地では固まってしまい、操作性が極端に悪くなる場合があります。
反対にグリスを使っていない製品は結露や雨に弱く、全スチール製のアルカスイス
などは錆びに気をつけなければなりません。メンテナンスにグリスを使えないのも
欠点と言えば欠点と言えます。オーロラ撮影や熱帯雨林などに持っていきたいと
いう方には向いていません。

●極端な悪環境下では操作性が落ちる(これは自由雲台に限りません)

微調整が難しいです。自由雲台の最大の欠点は、縦横1方向だけ限定して動かすこと
が出来ないことでしょう。パノラマ撮影をしたい方は、別途レベラーを用意しない
と完璧な水平出しに時間が掛かります。つまりアングルを厳密に決める必要のある
撮影には向かないということです。ほんの数mm動かしたいという要求には確実に
応えてくれません ^^; と言う訳でブツ撮りがメインという私のような人には向いて
いません。またロックノブを締め込んだ時に生じるズレも微調整を難しくする一因
です。

●ブツ撮りには向かない ●月など微妙に動いている被写体には向かない

欠点をたくさん書いてしまいましたが、それも雲台への愛ゆえです ^^ 

イメージ 1

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  • おぉ〜〜!!!

    アルカスイスにパノラミックプレート、ウィンバリーですか………(; ̄ー ̄Aこれだけでkissが5台くらい買えそうですね。

    自由雲台ですが、私も望遠撮影には向かないと思ってます。突き詰めると、望遠レンズ使用時に超秒露光するなら、カメラ側にも一脚で振動を押さえないと、サブピクセル単位で生じるブレがイマイチ気になるからです。じゃあ自由雲台はいつ使うの?と自問してます(^_^;)

    というわけで、私が一番よく使うのは、ハスキー犬です(´・ω・`)

    GXR&GRist

    2015/2/11(水) 午前 1:00

    返信する
  • GXR-GRistさん、こんにちは。
    アルカスイスとカスタムブラケットのシステムで、円安の今なら18万コースですが、私が買った頃は円高でしたので、総額は10万くらいだと思います?
    それでも病的だとは思いますが^^;

    自由雲台はいつ使うのと問われれば、望遠撮影と月の撮影以外の屋外ですね。
    70-200程度なら自由雲台です。

    それ以上になるとレンズサポーターで、ガッチリ固定します。
    動体撮影ならジンバル、静物撮影ならギアです。

    色々な撮影の可能性がある場合は、同じくハスキーです。
    それでもやはりレンズサポーターは必須です。

    [ ハク ]

    2015/2/11(水) 午後 2:21

    返信する
  • 顔アイコン

    私も、ガクンとレンズ付けて手を挟んだことがあります。。。
    ギア雲台がいいのかなあ。

    [ きくりんぐ ]

    2015/2/11(水) 午後 9:31

    返信する
  • きくりんぐさん、こんばんは。
    きくりんぐさんの用途を考えたら、部屋でべべちゃん撮ったり、外でお子さんを撮影したり、夜景やイルミを撮るのが主体でしょうか?
    となるとギアは使いにくいかもしれません。
    イベント撮りが多いので、最も必要なのは一脚だと思いますよ。
    今流行りの自立三脚が最高だと思います。雲台はマンフロットのティルトトップを組み合わせれば、Dfのポテンシャルを最大に引き出せるのではないでしょうか?

    [ ハク ]

    2015/2/11(水) 午後 10:24

    返信する
  • 顔アイコン

    ハクさん、こんばんは。
    詳細かつわかりやすい解説をありがとうございます。自由雲台、ギア雲台や3ウェイに比較して構造が単純そうに見えますが(そうは書いてなかったですよね)、そのわりに比較的高価なのは何故なのでしょう?。
    あと指詰め...どういう状況で起きるのでしょう?。機材を雲台につけたまま三脚を担いだときに起きたという事例を聞いたことがありますが、こういうシチュエーションで気をつけなければいけないとかというのはありますか?。いつも質問攻めでスミマセン。m(_ _ )m 削除

    [ Nordlys ]

    2016/8/30(火) 午後 9:35

    返信する
  • > Nordlysさん
    こんばんは。どの雲台も素材の原価レベルの話であれば、おそらく大差ないと思います。構造は3WAYが一番単純で、組み立ても難しくありません。また、さほど精度が出ていなくても問題が出難いでしょう。高精度な自由雲台の方が遥かに構造が複雑です。ボールやベースに精度が出ていないと、明らかに操作性が悪くなります。つまり操作性が良く、精度の高い自由雲台を作るのは非常に難しいのです。価格がそれなりに高くなってしまうのは仕方がないと思います。
    指詰めはロックノブを不意に解除した時に起こります。「不意に」というのは説明が難しいのですが、使っていると必ずいつか訪れる誤操作の事です。つまり自分の不注意で緩めてしまうので、その時にうっかり雲台の首の部分に指があると詰めてしまいます。
    勿論、きちんとフリクションが効いている雲台は、大きな事故に発展する可能性が低くなります。事実、アルカスイスz1など、高精度自由雲台を使っていて、指詰めを起こした事はありません。

    [ ハク ]

    2016/8/30(火) 午後 11:32

    返信する
  • 撮影中は撮影に夢中になっていますので、より事故は起こりやすくなります。ですので事故を起こしにくい雲台を使う事を推奨します。事故を起こしにくい雲台とは、適切なフリクションコントロールが出来る自由雲台の事です。

    [ ハク ]

    2016/8/30(火) 午後 11:35

    返信する
  • 顔アイコン

    > ハクさん
    こんばんは。なるほど、確かに真円や楕円の精度を出すのって難しそうですね。B&Hで自由雲台と3ウェイ雲台で絞って検索すると自由雲台の方が圧倒的に多いですが、700ドル超えの3ウェイ雲台も決して少なくなく、ギア雲台が含まれているせいもありましょうがむしろ価格上限は3ウェイ雲台の方が高く、自由雲台の方が高いというのは私の見当違いだったかもしれません。
    アルカスイスの楕円ボール、やはりカックンしにくいのですね。私はフリクションコントロールでテンションかけると構図あわせのときどうしても勢い余って構図がズレ過ぎるので、小刻みに構図合わせができるようテンションが全くかかってないフリーの状態で操作することがあります。テンションをかけると微調整(微動)しやすいという話をよく聞きますが全く実感できていないので、果たして正しい使い方をしているのかどうか、まだ慣れていないためもあって未だよくわかっていませんが気をつけなければいけませんね。 削除

    [ Nordlys ]

    2016/8/31(水) 午後 11:04

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    トラベラー三脚だからからかもしれませんが、24-70/2.8クラスのレンズとのペアでロングプレート(nadal rail?)をお使いなのももしかしたらそういう理由からでしょうか?。 削除

    [ Nordlys ]

    2016/8/31(水) 午後 11:33

    返信する
  • > Nordlysさん
    こんばんは。アメリカにおいて3WAY雲台は需要と供給が合っていない状態で、高額なリンホフの製品を一部のマニアが有難がっているという印象を受けます。3WAYだから高いというよりは、リンホフだから高いという感じです。3WAYではありませんが、日本円にして約90万円というバケモノ染みたPrecision Micro Cradle Headは別格としても、700ドルオーバーとなれば、ビデオ雲台を除いたら、アルカスイスかリンホフくらいではないでしょうか?

    [ ハク ]

    2016/9/1(木) 午前 0:29

    返信する
  • > Nordlysさん
    以前にもお伝えしたかもしれませんが、マーキンスのフリクションの掛け方はボールに施された特殊なコーティングによるものです。
    アルカスイスは楕円形ボールと樹脂の受け皿の摩擦によるもので、kirkやReally Right Stuffは樹脂と受け皿の摩擦のみです。ジッツオや中華勢を除く、他社の製品にはボールにコーティングが施されていないため、適度なフリクションを掛けても引っかかりはありません。ですので微調整もしやすいのです。24-70にプレートを付けている理由は操作性の向上と、機材を傷めないための対策です。ダメな事ですが、いつも機材を載せたまま移動するので、雲台に負荷が掛かりにくいようにしています。

    [ ハク ]

    2016/9/1(木) 午前 0:42

    返信する
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    ハクさん、ありがとうございます。
    Markinsのボールにコーティングが施されていることは私も知っていましたが、すべりやすいため勢い余って動いてしまうということでしょうか。コーティングのためボールの動きがとてもスムーズということはいろいろなレビューで知っており、店頭で実機を触ったときもその感触が購入の大きな決め手となったのですが、他にGitzoとマンフロットやRRSのコピー品しか選択肢がなかったとはいえ、それにより操作性が損なわれるようでしたらやはり日本への一時帰国を待って買うべきだったのかもしれません。それにしても先日Markinsでブツ撮りしましたが、3ウェイに慣れているせいもあって使いにくさを強く実感しました(笑)。 削除

    [ Nordlys ]

    2016/9/1(木) 午後 3:16

    返信する
  • 顔アイコン

    > Nordlysさん
    http://www.markinsjapan.com/movie/cp2015demo

    上のURLのような使い方をすれば、KIRKやRRS、アルカスイス等の自由雲台は止まらずに、ゆっくりお辞儀していきます。止まるほど強くフリクションを掛ければ、滑らかに動かなくなります。つまり他社は滑らかに動かすことに重点を置いているのに対して、Markinsは止めることに重点を置いて作っているように感じます。そしてそれはどちらが優れているという意味ではありませんので、好みで選べば良いと思います。ちなみに私はブツ撮りではギア雲台ばかりで、自由雲台は使いません。いかにアルカスイスが使いやすいと言えど、やはりギア雲台の操作性と比べたら足元にも及びません。3WAYの方が圧倒的に使いやすいでしょう。しかし自由雲台は屋外に持ち出してこそ実力を発揮します。レンズと同様、どんな状況でも使える万能な製品は存在しません。ですので2〜3本の三脚と雲台を使い分けている方が多いと思います。また短所を見つけたらそれをどう克服するかを考えるのも、結構楽しいものですよ ^^

    [ ハク ]

    2016/9/1(木) 午後 4:13

    返信する
  • 顔アイコン

    > ハクさん
    わかりやすい解説をありがとうございます。
    リンクの動画、私も見たことがありますが耐荷重ばかりに目が行って止まるとか止まらないということは全く眼中になかったので目から鱗です。フリクションコントロール自体は以前の3ウェイにもついていましたが、正直Markinsに関してはフリクションコントロールとメインのノブをほとんど同じものと見なして使い分けが難しいと感じていました。実際にKirkやRRS、アルカスイスを手にとって見ないとわかりませんが、少し後悔の念が。^^;
    ギア雲台、特にアルカスイスのギア雲台は強い憧れがあります。Manfrottoのギア雲台は全機種ともこちらで売っているので400以外は操作したことがありますが、405は特に使いやすく感じました。しかし日本でも安くないですがタイではマンフロット製品、どれも日本より5割ほど高い上に値段以上にあの重量でアウトです(410でさえ重く感じました)。しかも別スレにも書いてあったと思いますが衝撃に弱いそうですね(あと遊びもあるとか?)。CubeやD4、是非一度手に触れてみたいです。 削除

    [ Nordlys ]

    2016/9/1(木) 午後 7:05

    返信する
  • 顔アイコン

    > Nordlysさん
    私の説明が悪いのかもしれませんが、決してMarkinsの操作性は悪くないと思います。KIRKやReally Right Stuffも「うーん」と思う部分はありますし、アルカスイスも完璧だとは思っていません。
    ギア雲台は触られた事があるとの事ですので、ご理解頂けると思いますが、ツボにはまる人には最高の雲台です。特にブツ撮りメインの方には堪らない製品です。しかしこれまた完璧な製品はなく、410は弱い上に操作が固い。405は大き過ぎ。400は論外。xproギアも弱過ぎて論外。アルカスイスd4はギアが固く405より弱いのが不満。c1cubeは粗動操作に不満があります。
    種類を問わず、これは完璧だと思う雲台はありません。
    三脚ではGitzoのシステマティック3型とトラベラー2型はほとんど不満がありません。他の三脚ではどんな製品にもそれなりに不満がありましたので、この2製品は本当に完成度が高いのだと思います。

    [ ハク ]

    2016/9/1(木) 午後 9:12

    返信する
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    > ハクさん
    後悔...は言い過ぎかもしれませんが、フリクションコントロールに関してはその効き自体に不満を感じてはいませんが、お話を伺う限り私にはKirkやRRSの方が合っていたように思います。完璧を求めても仕方がありませんし、それ以外の操作性には満足していますのであくまで使い続けるしかありません。またそういうことは例え買った後であっても知らないよりは知っておいてよかったと思っています。それに例え既知であってもこの価格帯のモノを実物に手を触れないままB&Hに発注することはなかったと思いますので結果は同じでしょう。お気遣いありがとうございます。 削除

    [ Nordlys ]

    2016/9/2(金) 午後 5:07

    返信する
  • > Nordlysさん
    こんばんは。カメラに限った話ではありませんが、何でもこだわるとキリがありませんね。最近は機材の欠点を責めるのではなく、自分がカバーしなければないないと思うようになりました。それは、たとえ自分自身が作っても、完璧な製品など作れないのだと、痛いほど思い知ったからだと思います。ぜひ良い部分を活かしてあげてくださいね。

    [ ハク ]

    2016/9/2(金) 午後 9:30

    返信する

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