こんにちは。
神楽坂肌と爪のクリニック院長の
野田弘二郎です。
かわいくて

種類も沢山





あって楽しいピアスですが実はトラブル

も結構多いんですよ。ピアスによる主なトラブルには次のようなものがあります



。
1.細菌感染
2.一次刺激性皮膚炎
3.アレルギー性皮膚炎(金属アレルギー)
4.ピアストンネル穿孔
5.ピアスヘッド埋没
6.ケロイド
7.アテローム
8.耳垂裂(裂け耳、耳切れ、切れ耳)
これが耳垂裂です





今回は8の
耳垂裂
について詳しく説明します。ネット

でピアストラブルで検索すると沢山の有用な情報が得られます

。ところが情報の多くが皮膚科医やピアスショップによるものなのでピアスにより耳たぶが裂けた状態、すなわち耳垂裂

(耳切れ、切れ耳)についてはほとんど情報がありません。そのため治療できない、あるいは大がかりな治療が必要となると思われている方も多いようです。ここでは私の専門性

を活かしてピアスによる外傷性耳垂裂

の治療について書いてみます。
ピアスによる耳垂列はピアス穴が
重力
の方向にだんだん長く伸びていき、ついには耳たぶが裂けてしまう状態

です。裂けるというとすごそうですが意外にも痛みはほとんどありません。服を脱ぐ時などにピアスをひっかけて一気に裂ける

こともありますが、たいていは数週間にわたってゆっくり裂けていくことが多いからで出血

さえないことがほとんどです。耳垂裂の症状はやはり見た目悪いこと。また裂け目は数年のうちに広がってきて余計に目立ってきます。


治療は日帰り局所麻酔の手術

で、手術時間は丁寧にやっても15分程度

しかかかりません。手術の方法は大きく分けて以下の方法があります。
1.直線法:裂けた線に沿って皮膚を切り、単純に縫い合わせる方法。簡単なのでビギナー医師向けですが、縫い合わせた部分が
ひきつれてくびれができてしまうため仕上がりが悪いのが欠点

。当院では行いません。
2.Z形成術:中級以上の医師

が良く行う方法。教科書良くのっている代表的な術式です。私が大学病院などで後輩医師に指導していた術式でもあります

。耳たぶの縁の部分で傷がZ型になっています。
ひきつれがおきないのでくびれができません

。当院では行いません。
3.W形成術(三角弁法):当院

で行っている方法。耳たぶの縁の部分で傷がW型になっています。W型なのは縁のわずかな部分だけなのでかなり拡大しても分かりません。普通に見るとまっすぐなキズなので安心して下さい。くぼみができないのはZ形成術と同じですが、裂けてから数年経っている場合でもキズの長さが正確に合わせられること、立体的な歪みがないことため
仕上がりがよいのが特徴

。
右の手術・前後の写真

はW形成術によるものです。耳が切れてから数年経っている症例ですが、術前の写真で耳たぶ切れている部分が前後で長さが違っている

のが分かりますか?このまま縫ってもちゃんと繋がらないはずです

。なのに術後の写真ではちゃんと耳たぶのラインがスムーズに繋がっています

。更に何年たってもこのスムーズな状態を保てるのです

。キズは直線で縁の部分でわずかにW型になっていますがかなり拡大しないと見えません。
どの方法でも耳たぶに麻酔薬注射

する時に多少の痛み

がありますが、手術中は全く無痛で術後の痛みもほとんどありません

。時間もたったの15分ほど。一週間後に抜糸をしますがこれも痛くありませんのでご安心を

。ピアス穴は残す場合と落ち着いてから開け直す場合がありますが開け直すほうがトラブルが少ないのでそちらをお勧めします。
気になる費用

についてですが、幸い
健康保険が使えますので手術料は26730円(自己負担3割の場合)となります。他に診察料や薬代など千数百円がかかります。なお耳垂裂には先天性のものもありますが症状、治療法、費用ともほぼ同じです

。
*以前手術料を20550円と書いていましたが診療報酬改定により2012年4月より上記料金に変更になります。
当院では随時治療を受け付けており、予約枠に空きがあれば
当日手術
も可能です。遠方の方は
「形成外科」(整形外科ではありませんよ)がある病院

で相談してみて下さい。ただし、ずれて縫われたりすると傷跡が目立つ場所ですからお医者さんは慎重

に選んで下さいね。
神楽坂肌と爪のクリニック
http://www.hadatotsume.com