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動物園における飼育下繁殖とその技術 (13)

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人工繁殖

生殖巣キメラ (1)

 始原生殖細胞(PGCs)を用いた生殖巣キメラ作出は、家禽において研究が進められており、すでに鶏の異品種間および鶏−ウズラ間での生殖巣キメラ動物が作出されています。

 熊本県産の 「九連子鶏(くれこどり)」 は飼育個体数が少ない希少品種ですが、熊本県農業研究センターと独立行政法人国立環境研究所のグループは、初期発生段階(Stage 13)にある胚の周縁静脈からPGCsを採取し、繁殖能力の高い白色レグホン種の同発生段階の胚に移植することで生殖巣キメラ鶏を作出することに成功しています。生殖巣キメラ鶏を成熟させた母鶏からは、九連子鶏のヒナが誕生しています。↓
 「希少鶏種「久連子鶏」の凍結保存した始原生殖細胞による生殖巣キメラ鶏の作出」
 http://www.affrc.go.jp/seika/data_knaes/h12/2000169.html

 このような生物発生工学的技術を飼育下の希少鳥類に応用できれば、短期間に効率的に個体を増産でき絶滅の危機から救い出すことができるかもしれません。↓
 「鳥類発生工学と多様性の保全」
 http://www.nies.go.jp/kanko/news/23/23-6/23-6-04.html

 この方法による希少種人工繁殖技術の開発は、いくつかの動物園でも試みられています。動物園では、近親交配や異種間交配による遺伝学的に不適切な受精卵や、繁殖制限のために止むを得ず処分される余剰卵があります。このような卵をレシピエントとして使うことで、種の保全に生かすことが可能となります。

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2006/10/26(木) 午前 9:16 [ 日本環境資源生活文化振興会(JEPAX) ]

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