突然来るのではない
「 ある日 」
突然来るのではないが
ある日がやってくる
ある日はだれでも予想でくるわけではない
思い出になる日であったり
大変なことになる日であったり
何にもない日なのかもしれない
訪ねようと思って耳をすませ
話しかけようとして手を振って
足を止めてみるのかもしれない
ある日が来ることが
楽しみであったり
不安だったりするかもしれない
確かなことは
明日があってこそ
ある日がやってくる
一目盛送る錘や春の水 詢
ものをはかって釣り合いを見る時に
人差し指で錘を動かして
さおの先の微妙な上下を見る
すうっとさおがあがりはじめると
釣り合いに近いことを予測させる
そんな光景のなかにいる
雪解けの水だろうか
少し暖かくなる感じしていて
ふっとほっとする空気のなかにいる
三月にありがとう
二十三年度にありがとう
そしてある日にありがとう
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すっかり梅日和
打って変わって暖かい
前の公園で子供たちが遊び始めた
もういいかいあれ鶯の鳴いている 詢
あまり気持ちいので予定より早くお墓参りに出かけた
大倉山梅林に足を延ばした
例年と比べいろんな梅が競っていた
高台に松の木が一本あって遠く見下ろしていた
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少し肌寒い
梅の小枝が小刻みに揺れている
梅の木は満開である
日はお彼岸の最中である
小枝が震えているようだ
何かに怯えてでもいるように
もう春なのに
一目盛送る錘や春の水 詢
一目盛までもいかないが
人差し指で錘を動かして
「はかり」の釣り合いをとる
はかりのさおが微妙に動き出す
さおが上がり始めてまもなく
さおが嬉しそうに小さく振幅する
少しづつの春の水が
少し音を出して流れている
水の音が唄のように
梅が枝が震えているのは
もうすぐ春
それにしても政治はどんどん遠くなる
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春の水
郡山へ行く機会があって
宿から会場への途中に
水がこぼれているところがあった
前日から東北大震災の取組の報告があった
鞄には資料や報告書がびっしりであったが
郡山の地を知りたいと思った
古の郡衙の湧くや春の水 詢
「ここ郡山は清水台の地
遠く平安の時代に郡衙が置かれ
交易の拠点としてにぎわった。」
郡衙とは郡の官人が政務を執った役所である
こんこんと湧きでる水には多くに人が集まった
「郡山の平安の時代に
思いをはせていただこうと
ここにやすみ場をつくりました」と看板があった
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見ているもの
木々に水滴
空気はくぐもり
満開の白と赤の梅が
いろどりをそえる
庭は黙して語らず
雨樋はぱちゃぱちゃ音をたてる
誠という言葉が浮かぶ
言と成が寄り添う
雨という字がある
路をつけると露になる
露が雨になるのかと思っていたら
雨が露になった
それにしても白い梅の木は
大変な存在感を見せている
存在の真価を
特に雨の日に大きく感じる
枝の水滴が
私をみつめている
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