死して屍拾う者あり!

誰かラスカルのお腹でトランポリンをしませんか? twitterへのリンクを貼ることにしました。

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親は子供を無条件に愛するものだ。

というのは、幻想だとずっと私は思ってきた。

オカンは歳をとって丸くなって、離れて暮らしているせいもあって
最近は普通の母親のような事を言う。

しかし、私は幼少の頃からずーーーーっと
罵られて育てられた。


「なんで、こんな字が読めないの?」
小学校に上がる前から厳しく読み書きを教わった。

「なんで逆上がりができないの?」
逆上がりも縄跳びもかけっこも自転車にすら乗れない私はいつも罵倒された。

「何を着せても似合わない!」
若くして生んだ初めての女の子だった私にオカンは着せ替え人形のようにいろいろな服を着せたが、思うようにならない事に苛立って怒鳴られた。

「なんでお腹痛くなるの?」
週に休みがないほど毎日なにかしらの習い事をしていた私は、よくお教室の前にお腹が痛くなったり、熱がでたりして怒られた。

「なんで吐くの?」
自分が免許を取るまで車に酔う体質だったので、家族での楽しい行楽時に青い顔でゲロゲロしている私を嫌そうに見た。

でも、今考えればいい事もたくさんある。
本をたくさん読んでもらって(オカンは朗読が異常に上手かった!)たくさん本を買い与えてもらって、私は本を好きになった。
料理も工作なども一緒に作り、物を作る事が好きになった。
食事に関する躾が異常に厳しかったので、私は今でも知り合った人と初めて食事する時は緊張するし、食べ方が嫌だとその人に対する評価も下がる。

悲しいのは、オカンに怒られる事の内容がバラバラだったからだ。
同じ事でも気分のいい時はスルーで、反対に気分が悪い時は死ぬほど怒られた。

当時はわからなかったけど、今ならわかる。
オカンの「怒る」基準は、いつでも自分の気分だった。
子供は悪い事をしたから怒られるんだと思う。だけど、なぜそれが悪い事なのかは説明してくれない。そんな事を聞いたら何倍にも膨れ上がった怒りをぶつけられる事を学んでいた。
昨日は平気だった同じ事が今日はイケナイ事で、その反対もある。
何も覚えがなくてもなぜだかわからないままただ怒られた事もある。

幼い頃、多分私はオカンを好きだった。
子供が母親を好きなのは当たり前なんだろうけど。
好きだったから、オカンに怒られたくなかった。嫌われたくなかった。自分を好きになって欲しかった。

オカンは普段はよく笑いおおらかで優しかった。
気分が悪いと、眉間に皺を寄せた顔になって、ひと言喋る事に怒られて、何をやっても怒られて、何もしなくても怒られた。
今は多分、躁うつのケがある(あった)のだろうと密かに思っている。

そんなオカンなものだから、小学校に上がる頃には私はすっかり「大人の顔色をうかがう可愛気のないガキ」になってしまった。
妹のまっこんは天真爛漫で、オカンにも親戚にも可愛がられた。
まっこんは素直ないい子だねぇ、ラスカルは生意気で本当に腹が立つ。
耳にタコができるほど聞いたセリフだ。

中でも私がオカンに言われて本当に悲しかった言葉がある。
「お父さんにそっくりだ」というものだ。
オカンは私が4歳、妹がお腹にいる状態で離婚したんだけど、離婚に至る経緯は詳しく知らないが、そうとう父親である男が嫌いらしく(まぁ、好きなら別れないよね)、しょっちゅう父親の悪口を子供に聞かせた。
その悪の塊のような父親にそっくりな私。
父親にそっくりと言われるたびに、私は自分がどうしようもない悪人でだらしなくて、頭が悪くて、意地悪で卑怯者で、etc…なんだと思って悲しかったし、なにより怖かった。
あんなにオカンが嫌っている人間に私は似ているんだ。ならどうしたってオカンが私を好きになるはずないじゃないか!

学校から帰るのが憂鬱だった。(←特に学校が好きなわけではなかった)
今日の気分はどうだろうか?
お昼寝をしているだろうか?
もし、台所いお茶碗があったら洗っておいたほうがいいだろうか?
帰り道もそんな事ばかり考えていて、途中で気持ち悪くなって吐いた事もある。
道で吐けば良かったものを、私はなぜかそこにあったコインランドリーの中にゲロを吐いた。そして走って逃げた。

成長しても、オカンとの関係は変わることがなかった。
「バカでブスで性格が悪い」
私はオカンの中でいつまでもそうゆう存在だった。

それは鳥の刷り込みのように、本能に焼きついて離れない。

中学を出てみんな当たり前に高校に行くけど、私は行きたくなかった。
高校にというより、家に居たくなかった。
どこでもいいから住む場所があるところで働きたいと担任に頼んだ。
なので私は一応高校を卒業しているけど、普通校ではない。
15歳から、オカンから逃げて暮らしている。

そして大人になって、私は再びオカンの側で暮らすこととなるんだけど。

オカンの毒効果は凄まじい事になっており、噴出されるその禍々しい毒にやられた私はあっという間に壊れてしまった。

確かにオカンのせいだけじゃない。
離婚とパパの自殺が重なったり、田舎に帰ったら帰ったで仕事もなく将来の不安を感じたり、明らかに自分には不向きな仕事をしなければならなかったり、糸が切れる要因はいくつもあった。ありすぎるくらいにあった。

でも、オカンがオカンじゃなかったら。

どうしても考えてしまう。
辛い時抱きついて泣けるようなオカンだったら。
悲しい時頭を撫でてくれるようなオカンだったら。
困ったとき、一緒に考えてくれるようなオカンだったら。

タラレバは虚しいのは知ってるけど。

もちろん、自分が大人になってからは、オカンだって普通の親だもの(怪しいけど)、自分の生んだ子供が愛しくないわけがない。って思ってる。
オカンはオカンなりの愛情表現で、十分に私を愛して育ててくれたと思ってる。

でも、悲しかったの。
辛かったの。
大好きだよって言って欲しかった。
いい子だよって頭を撫でてもらいたかった。

私はオカンに大好きだと言われた記憶がない。
ギューッとハグハグしてもらった記憶もない。
どうして言ってくれなかったんだろう?
私は犬や猫にさえ毎日「大好きだよ、愛してるよ」というのに。

私はオカンが夢見て望んでいたような子供ではなかったんだ。


もう、こんな歳になっても
私は電話ひとつするのもドキドキしてしまう。
オカンの声色を伺って、慎重に言葉を選び、地雷を踏まないように用心して喋る。


もう10年会っていない。
歳をとったんだろうな。
多分、私は、オカンの葬式まで実家に帰る事はないと思う。
そして、葬式では、泣くと思う。
そうなる前に、本当は話をしなくちゃいけないような気もしてるんだけど。
怖くてできないよ。




タイトル

YEN TOWN BAND : Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜

心に
心に
痛みがあるの



どれだけ月日が流れても消えない傷はある。
その傷があることさえ忘れてしまいたくても、事あるごとに古傷はじんわりと痛い。
どうしたら痛みがなくなるのかわからない。

今更、自分がもうこんなおばちゃんになって、オカンに抱きつきたいわけじゃない。
あの時ゴメンネと、謝って欲しいわけでもない。
多分、私は知って欲しいのかもしれない。
あの時、辛かったよ。こう言われて悲しかったよ。って知ってほしいのかも?

それで過去が変わるかけじゃないけど。
それに、もう老後を生きてる母親に
そんな事を言って自責の念を植え付ける事は嫌だ。
後悔したり、申し訳ない気持ちで死なれるのは嫌だ。

では、どうしたいのか?
それが分かれば助かるのにな〜
心療内科の先生にはそんな事言ったってね〜
困っちゃうよね〜

やっぱり、もっと稼いでカウンセリングかな〜?








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閉じる コメント(8)

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とてもよくわかります。私も似たような生い立ちですから。とても苦しんでいるけど、わかってもらえないし。本人はいいことしたと思っているから。

2015/8/22(土) 午前 5:58 Katz 返信する

> Katzさん
そうなんですか?子供にとって親って一番身近で一番味方な者なはずなのに、悲しいですね。
そう、本人は気づいてないんですよね。
本人なりの愛情で育てたという自信があるんですよね。
こんな大人になってからこんな事を考えてしまうのは、やはり親の言う通り自分が「バカでブスで性格が悪い」からなのかもしれないと思ってしまいます。

2015/8/22(土) 午前 9:12 ラスカルCJ 返信する

幼少期の親との関係って、本当に子どもの人格形成に影響するんだなと思いました。
自分の気分で怒る親にはなりたくないと思って、気を付けるようにしています。(気を付けてもなってるときあるんですけど)ちゃんと、褒めて叱れる親になると言うのが、一番の目標かもしれません。


辛かったことお母さんに話して、辛かったことがお母さんに伝わって、「そうだったんだね 」って、受け止めて欲しいんですよね。
それだけなのに、難しいですよね。受け止めてもらえたら、楽になるのに、それを、話したがために、また、怒られるかもしれないとか考えてしまうと話せないですし。

私が言っても効果はないのでしょうが、ラスカルさんは決してバカでもブスでも性格が悪い訳じゃないですよ。今、それを一番分かってくれているのはビョンさんだと思いますが私が悩んだり困ったりしたときに、心配してくれたり色々考えてアドバイスをくれたりしてくれた素敵なお姉さんです。
丈くんやオリーブちゃんを大切に思っている優しいお姉さんです。

2015/8/22(土) 午前 9:52 琉懸-ルカ- 返信する

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そうだよ!ラスカルはバカでブスで性格が悪い!それでいいじゃない!素晴らしい!バカでブスで性格が悪くない大人なんていないよ!ラスカルがバカでブスで性格が悪いから私は好きですよ。自分がバカでブスで性格が悪いから自分のことも好きだよ。あと、北海道も母親のこと、オカンっていうの?

2015/8/22(土) 午前 11:28 ナナ公 返信する

> 琉懸-ルカ-さん
ルカちゃん、ありがとー。本当にありがとう。
この歳になってこんな事を考えているなんてホントに恥ずかしいけど、これが私なのでしょうがないです。
こんな私だけど、これからも素敵で優しいお姉さん(←イヤ、そろそろオバちゃんでw)と言ってもらえるように頑張りマス。

2015/8/22(土) 午後 10:17 ラスカルCJ 返信する

> ナナ公さん
久しぶりに声を出して笑いました!
そして少し泣けました。
最近は泣いたり笑ったりしないので、ナナ公はすごいなぁと改めて思っています。ありがとう。
家はね、弟達もみんな「オカン」ていいますね。いつの頃からか。でも、パパはパパなんだけど。多分北海道は関係ないですね。

2015/8/22(土) 午後 10:20 ラスカルCJ 返信する

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このブログの最初から読み出して今ここにたどり着きました。
ゆがみちゃん って漫画ご存知ですか?
もしまだ読んでなかったら、一読下さい。私は、図書館で借りて読みました。
母との確執 辛かったですね。 そして今でもそれがラスカルさんを苦しめているんですね。
ラスカルさんは、そんな中でもとっても優しい人に育った強い人だと思います。
だから、もっともっと自分に優しくしてあげて下さい。
大好きな年が離れた友人の幸せを心から喜べて、オリーブちゃんやゲンちゃんの面倒をみれて
主婦業をちゃんとやって
その上働いているんですから。 削除

2015/11/15(日) 午前 9:22 [ あーちゃ ] 返信する

> あーちゃさん
最初からですか!ありがとうございます。
少し、いやだいぶ恥ずかしいです。
ゆがみちゃん、検索してみました。是非読んでみたいです。
図書館にもあるのですね。今丁度、通える場所にある図書館を探しているところです。
母は気分屋でしたので辛い事もありましたが、今は歳をとり弱ってる感じがしてます。
優しく強い人間に憧れているので、嬉しいお言葉をいただき、カナリ照れてます。
ありがとうございます。
自分を大切にする事が、周りも大切にする事に繋がると、頭ではわかっているので、少しずつそうしていけるようになりたいと思ってます。

2015/11/15(日) 午後 2:57 ラスカルCJ 返信する

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