|
――はじめての方はその1からお読みください――
その1 http://blogs.yahoo.co.jp/hana_yukiyanagi/61570941.html
次のエピソード。
赤裸々すぎる、という感想を持たれる方もいらっしゃると思います。
北翔さんの口調も、その場の状況も伝えきれない文章でWebにUPして、本意を損ねた印象を伝えてしまうのでは、と、この部分のカットも考えました。
ただ、記事文末に記載したのですが、私はこの話を聞いてとても多くのことに気付き、理解することができました。ファンとして、大きなことだったと思っています。
絶対に誤解として伝えたくないことは、北翔さんは、この話を武勇伝・・・じゃないですが、そんな意味を含めたり、同情を請うたり言い訳に使ったり、そんなことでは絶対にないのです。
北翔さんファンの方に、宙組ファンの方に、宝塚を愛する方に、お伝えできればと思いました。
問題があれば、すぐに削除いたします。
《壮絶なる舞台裏》
初日開けてすぐの組総見の日、たくさんの方がご観劇くださいましたのに、私、出で皆さんにご挨拶することができなくて。
本当にごめんなさい!(真面目な顔で、ファンの皆さんの顔を見渡しながら謝罪。)
実はあの日、急性胃腸炎になってしまったんです。
その日は朝から、なんだか胃のあたりがむかむかして「おかしいな」とは思っていたんです。
変なもの食べていないよなぁ、お酒だって・・・まぁ飲んだけど、そんな翌日に残るような飲み方はしていないし、などと色々思い起こしてはみたんですが、原因はわからない。
開演時間も迫ってくるし、とにかく一度、こう(とReverseするしぐさをして)全部出しちゃいまして、これで大丈夫だ!と公演に臨んだんですが・・・
そこからもう、悪化の一途。
袖に入るたびに出せるものは出して、舞台では歌って踊って、また袖に入って――を繰り返していたんですが、際限がないんです。この体のどこにそんなに入っているんだ!?って、途中からはもう、可笑しくなってきちゃったぐらい。
ピークは、(ショーの一場面で)せりあがった台に乗ってこう、バーッと歌い上げるところがありますでしょう。
曲調の盛り上がりと同時進行で、こっち(と胃からのセリ上がりをジェスチャーで表現しつつ)も上がってくるんです。
内心(無理無理ムリムリ〜〜〜〜〜!!)と叫びながら、でもどうにか無事歌いきって、そこが限界でした。
その後に出てくる美穂圭子さんにせめてアイコンタクトで後を託したかったんですが、そんな余裕もなく、先輩相手に目礼状態でそのまま袖に引っ込みました。
でもその後、もう一回、ジャズの場面に出なくてはならないんです。
袖で私の様子を目撃した人たちは「これは無理だ」と思ったそうで、次の場面に一緒に出る子達は「北翔さんは歌えないかもしれない。もしかすると(銀橋に)出てこないかもしれない!」と、その覚悟を決めて舞台に飛び出していったそうです。
けれど、私のほうは袖で復活して、普通に出てきたかと思ったら、何事もなかったかのように歌っている。
みんな踊りながら「あ、あれっ!?北翔さん元気になったの!?」って思ったそうなんですが、再び袖に入るとまたダメで。
あのあと『セクシャル9』のシーンがありますでしょ。
あそこはすごい早替わりになるので、(ジェンヌさん)ひとりに対して衣装部さんがひとり、専属でついているんですね。
けれど大人数・・・というか『セクシャル9』なので9人ね(笑)一気に着替えるわけで、衣装部さんもそんなに人手がないので、ここは、私が十輝さんの担当として早替わりのお手伝いをしているんです。
あの日も、早替り室で待ち構えてるこっちはもう、胃痛で体を伸ばすことができない(体を半分に折りたたんだカギカッコ状態で。)
そこにドッとみんなが駆け込んできまして、十輝さんが(カギカッコな北翔さんを覗き込んでカギカッコ状態になりながら)「北翔さんすみません!!お願いします!!」って謝ってくる。
こっちは言葉もなく(いい、いいから!!というジェスチャー。)
いつもどおりに着替えは済んだんですが、最後、ジャケットが!(こっちは腰が伸びないから出す位置が低い。そして長身の十輝さんの肩は高い!という状況を、素晴らしい演技力で再現。事態は深刻なんだけどその状況がおかしすぎて大爆笑!)
後から、十輝さんに「あの日はさすがに他の人にお願いしようかと思ったんですが、早替わりだけはすべて分かってくれている人じゃないと上手くいかないから、北翔さんにお願いしました」と言われました。
早替わりは、単にお手伝いといっても人ごとにクセもありますし、その人にとってやりやすい手順というのがあったりするんですね。(手伝うほうがアイテムを)差し出す角度とか、タイミングとかの息が狂うとスピードを妨げて、間に合わなくなる可能性があるんです。
「でも、私と北翔さん息ぴったりなのか、この早替わりでいつも私1番なんですよ(^▽^)♪」って言ってました。
まぁ、頼りにしてもらえるのは嬉しいことなんですけれど(笑)
公演が終わったらもう動けなくなってしまいまして、そのまま病院に直行(^^;
それで、皆さんにも失礼をしてしまいました。
でも、病院で点滴をしていただいたら即復活して、けろりと元気になっちゃいました。
―――この話、北翔さんの口から聞いたときには、その話術も相まって、なんというか・・・バックステージでのびっくりハプニングというか、今だから笑って話せる系のネタとして、会場の皆さんも笑ったり驚いたりという朗らかさのなかで楽しく話を聞いていたのですが、文字に起こしてみたとき、そのあまりの状況にあらためて衝撃を受けました。
「頑張って、出来た」という状況じゃないのですよね。
「頑張ったけど、ダメだった」なんて結末は、前提そのものがないのだから。
「北翔さんは歌えないかもしれない。もしかすると(銀橋に)出てこないかもしれない!」
舞台に飛び出していった人たち、どれほどの覚悟だったろうと思います、満場の視線がどれほど怖かったことか。
初見の方であったとしてもなにかがおかしいことは察するでしょう、そして大半はリピーターですから100%の誤魔化しは不可能です。
それでもショーを繋ごうと、きっと一点の曇りも不安もない笑顔でショーを成立させようとしたんだろうと思うのです。
最悪の事態は回避されましたけれど、舞台って、そういう凶器みたいな危険を常に背中に隠し持っているものなのだと改めて気付かされました。
考えてみればあたりまえですよね、生身の人間がやっているのだから。
舞台に関わる何十人、いや百を超える「生身」に何のトラブルも起こらず、いつもどおりの舞台が成立する、それこそが奇跡。
舞台は奇跡を積み重ねてそこにあるんだってこと。
そして、万万が一、誰にトラブルがあったとしても、他の全員がまるで傷口を塞ぐかのようにして「作品」を護るのでしょう。
そして、十輝さんとのエピソード。
まるで、軽やかな笑い話のように語られましたけれど、その実、二人の意識、そのつながりには凄みすら漂う気がしました。
一般的なレベルの「思いやり」とか「優しさ」を言うのなら、この状況にある「仲間」に負担をかけるのは当然避けるでしょう。
「やらなくていい、今日はやらなくていい。別の人に頼めばいいんだから」
お互い、その「優しい」言葉を考えなかったはずもない。
すべての状況を理解した上で、十輝さんは北翔さんに託した。
すべての状況を引き受けた上で、北翔さんは十輝さんの希望を断らなかった。
個人的な負担や、感情や、利害じゃなくて、現実的に「早替わりを成功させるために」。
「舞台を成功させるため」には、それがベストだったから、その日も北翔さんは十輝さんのサポートに付いたのでしょう。
失敗なんて、するわけがない。そう信じて、十輝さんは早替わり室に飛び込んできたんだろうと思います。
そして、その日も北翔さんは確実に彼女を、舞台に送り出した。
そして、そんな二人を、周りの人は見守っていたんだと。
その日、「いつもどおりに」セクシャル9ははじけるようなパワーで舞台を勤めたはずです。
舞台は、結果がすべてだから。
思いやりとか、優しさとか、信頼とか、言葉で言うのは簡単だけれど。
彼女達の関係、そのスケール感が、違うなと思いました。
―その8へ続く―
http://blogs.yahoo.co.jp/hana_yukiyanagi/61685072.html
|
雪柳様、はじめまして。
北翔さんのお茶会レポを楽しく読ませていただきました。
あの会には私も出席しましたが、内容をかなり忘れてしまっていて、そういえばこんなお話もなさってたなあと思い出しながらありがたく読んでおります。
今回のエピソードについて、私はここまで深くは考察できておりませんでした。
特に、みっちゃんとまさことの深い信頼関係とお二人の甘えのないプロ意識には、改めて感動して今涙ぐんでいます。
表現については、雪柳様も気を使って表現されているという印象を受けましたし、私はそれほど気になりませんでした。和らいだ表現に直すとエピソードの凄みが薄れてしまうように思うのですが。けれども、雪柳さまのご判断にお任せいたします。
その8以降も楽しみにしております。これ以外の記事も、またじっくりと読ませていただきたいです。
2012/1/15(日) 午後 1:57 [ かんな ]
ご無沙汰してます。光らぶです。
私が観劇していた頃は子供が小さかった事もあり、1公演1観劇だったので『何もトラブルはない』と思っていたのですが、出演者の方々は毎日生の舞台に上がっていらっしゃる…。
大変な事なんですね。
その精神力、素晴らしいと思います。
記事を書いて下さってありがとうございました。
2012/1/18(水) 午後 0:10 [ 光らぶ ]
ご無沙汰してます。
月組も宙組も次期の発表がありませんね('';)
どうしたんでしょう?
2012/1/25(水) 午後 2:16 [ 光らぶ ]
雪柳さん、こんにちは(^-^) たびたびご訪問ありがとうございます♪
おかしいですよね…。
ここまで次期の発表がないなんて。
落ち着かなくて、あちこちの掲示板やらブログやら見ちゃって、仕事がはかどりません。
ここまで待たされると来月の給料がピンチです(^^;)
2012/1/31(火) 午後 3:19 [ 光らぶ ]
雪柳さん、はじめまして。最近タカラヅカとご無沙汰していたので、新鮮にブログ読ませていただきました。北翔さん専科とはびっくりです。でも彼女のいいお人柄がわかる言葉ですね・・・。下級生の頃からトップ候補生として育てられたのに、本当にほんわかといい空気を周りに与えられる人ですよね。私は愛華さんのファンだったので、愛華さんもそんな雰囲気の人でした。お友達になれたら嬉しいです。
2012/2/4(土) 午後 6:07 [ ビビアンリー ]
初めまして
履歴から伺いました(*^0^*)ニコ!
私も昔、ジェンヌさんを追っかけしたりしていましたので
舞台裏の大変な様子は少しは知っているつもりです。
二人目に追っかけした方(水瀬あおさん)では『ママ』も経験して色々楽しい思い出が一杯です〜♡
一人目に追っかけしてた方(奈々央ともさん)に今は《バレエ》と《ジャズダンス》を習っていて昨日は旧の音楽学校でレッスンして来ました。v(^-^*)
毎回レッスンではハートマークを飛ばしながら頑張っていますが、孫が三人いるおばあちゃまです。
宜しければ、これからもお付き合いして頂けると嬉しく思っています(^▽^V)ニコ
(*⌒-⌒)σ;~☆ポッチン〜
2012/2/17(金) 午前 9:53
鍵コメ様、こんばんは。
いやー、知れば知るほど、器用に生きていく為にはやっかいな性分だろうな、と思いますけれども。
でも、それが、最後に彼女を支える砦になるのでしょうねぇ。
タカラジェンヌのなにがカッコいいって、容姿も美貌も足の長さも喜ばせてくれるのは「目」までだもの。
彼女は、目ももちろん、それよりもっともっと、その「奥」を喜ばせてくれる人!
舞台を観る楽しさの質が違ってきますよねぇ。
鍵コメ、ちゃんと機能していますよ。鍵コメ様からのコメントが読めるのはブログ主の私だけです。ご安心下さい♪
2012/2/18(土) 午前 11:25 [ 雪柳 ]
かんな様、初めまして!・・・のご挨拶が遅くなりまくりまして、ご無礼ご容赦(>人<)
同じ場所にいらしたのですねぇ!いつもながらに・・・いつも以上に!素敵なお茶会だったなぁ(−▽−)。○と思い出しています。
この話題の表現、北翔さんご自身がすごく気を遣って言葉を選んでいるな、ってことが印象的だったんです。
汚い言葉を避けて主語を省いたり、軽いジェスチャーでさらりと表現したり。
もちろん一言一句を暗記することができているわけじゃないんですが、私の記憶にある限り、北翔さんの使った(選んだ)言葉以外は書かなかったつもりです。
もちろん、意味や真意を変えることをせずに言い換える別の「言葉」もありますけれど、それは悪意じゃなく思いやりだったり気遣いだったりでもありますけれど、やっぱり、言葉にはその言葉だけがもつ言霊(と入ったら大げさですけど)があるだろうと思うから。
コメントをありがとうございました。
ほんのちょっとでも、ココが違う!とかあったらビシバシ教えてくださると嬉しいです♪・・・って、レポが遅すぎてそのお願いも厳しいなぁ〜〜〜!!
また色々お喋りさせてくださいねぇ(^▽^)
2012/2/18(土) 午前 11:43 [ 雪柳 ]
光らぶ様、いつもブログにお邪魔しては楽しませて頂く一方で(^^>失礼いたしました!
優しいご家族、そして楽しいだけじゃなくてやきもきも、困らせても怒らせてもくれる「未成熟な息子&娘」的宝塚(笑)
日々心が揺れるのも、これまた心のマッサージ的刺激なのかも。ときどきヘタすぎて「痛ってーーーー!!!クレームつけるぞ!!」ってのもありますけどね〜〜〜(^^;
この処置が吉と出るか、凶と出るか。未来を変える可能性だけはたっぷり与えられての新生月組さんの「未来」、ドキドキやきもきは終わりませんなぁ。
でも今は霧矢&蒼乃コンビの幸せに最大注力〜〜〜!!
2012/2/18(土) 午前 11:55 [ 雪柳 ]
ビビアンリー様、初めまして♪宝塚ファンでそのお名前・・・ってことは、その正体は超絶歌姫(笑)!?
愛華さん、現役時代を拝見することは間に合わなかったのですが、DVDやら退団後の舞台やら(「きらめく星座」魅力的だった〜〜!!)で楽しませて貰ってます。
そして、ご本『てげてげ。「良い加減」なガンとの付き合い方』・・・すっごい、心に染むものがあって。こっちでちょっぴりの感想も書いたのですが↓
http://blogs.yahoo.co.jp/hana_yukiyanagi/60953395.html
なんというか、人間的な可愛らしさと、愛すべき、そしてハラハラもさせられる頑固さ、確かに愛華さんと北翔さんは似ていらっしゃる部分あるかも。
こちらこそ、また色々お喋りさせてくださいませ(^▽^)
2012/2/18(土) 午後 0:04 [ 雪柳 ]
くらら様、初めまして!
旧音楽学校でのレッスン!?と興味を惹かれてブログにお邪魔しましたところ、そのパワフルさに圧倒されちゃいました!
そして、うわぁぁそんなディープに宝塚を堪能していらしたとは。
外側からキャーキャーだけじゃない、自分の内側に宝塚を取り込んじゃうキャパシティ、カッコいいなぁ〜〜〜
ダンスレッスン、頑張ってくださいませ!!
今後も色々お喋りさせてください♪よろしくおねがいいたします。
2012/2/18(土) 午後 0:10 [ 雪柳 ]