衆議院議員 馳浩の赤じゅうたん雑記

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12月19日

「検温ですよ〜!6時ですぅ!」といういつもながらの看護師さんの院内放送で目覚める。
はぁ、もう退院かぁ、意外と早かったなぁ、退屈だったけど。
体温は35.9度。血圧は120ー70と、いたって平常。看護師さんにひざの包帯をとっていただき、2箇所の傷口にフィルムを貼っていただく。これで入浴もばっちり。髪の毛をごしごしと洗い、そして5泊6日でたまった垢を洗い落とす。

8時に上野秘書が迎えに来てくださる。下着のシャツがなかったので、コンビニでLLを買ってきてもらう。最近のコンビニは何でも売っているなぁ、本当に。スーツに着替え、整髪して、靴を履いたらもうすっかり健常者。
しかし、当然右ひざの痛みは簡単には消えず、前田泉先生から今後気をつけることのレクチャーをいただく。

・ 22日午前中に診せに来ること。傷口が治っていれば抜糸。
・ 松葉杖は左脇にはさんで使うこと。
・ 尿酸値が高いので肉食を控えること。ひざの治療が終わったら、お薬を出します!
・ 28日午前8時45分には、手術をしてくださった慶応病院の松本先生のところに行って、診せること。
・ 大腿四頭筋のリハビリで鍛えること(あくまでもリハビリ!やりすぎないこと!)

ということで、しばし松葉杖の使い方を練習する。せっかちにならなければ何とかまっすぐ歩けそうだ。

8時半には梶山秘書にも迎えに来ていただく。朝から片付けておいたかばんや、冷蔵庫のアイスクリームなども上野さんに片付けてもらい、病室はあっという間にもぬけの殻。
うううん、この部屋には明日はもう別の人が入っているのかぁ、と思うと、やっぱ健康が一番だなぁ、と改めて思わされる。
元気なときはいつも、休みたい休みたいと思っているのだが、いざ入院となると、もう三日で耐え切れなくなったもんなぁ、退屈で。
それに、前触れなく勝手に看護師さんが部屋に入ってくる緊張感は、疲れる。とはいいつつも、こんなわがままな大男を一生懸命お世話してくださった婦長さんにご挨拶して、松葉杖つきながら、9時前には退院。

文部科学省の、荷物運び用の「トヨタグランドハイエース」で及川さんが迎えに来てくださっていた。
こりゃいいや!広々とした車内にご機嫌。
「これ、良いじゃないですか!もうクラウンはいりませんから、こんどから私の公用車はこれにしてください!」と、また無理なことを言って及川さんを困らせるのであった。
「この車、もう10年も走っていて、来年には廃車なんですよね・・・」
「えええええええええ!廃車ぁ?いったい何キロ走ってるんですか?」
「・・・1万キロちょいです!」
「なんだってぇ、10年で1万キロぉ?たったそれっぽっちしか走ってなくて、こんなきれいに使っているのに、廃車??そんな無駄なことを!廃車にするんだったら、中古車屋か職員に安く払い下げればいいじゃないっすか!」
「・・・・昔はそうしてたときもあったようですが、今は決まりがありましてそうもいきません!」
・・・だなんて、そんな無駄なことをする決まりがあるのならば、それこそ国有財産?の無駄遣いだ。
変えるべきだ!と息巻いていると、もう議員会館に到着。会館には政井秘書、大原秘書と二人の女性秘書が、待っている。
上野秘書も含めて3人も女性秘書か・・ふむ、うちの秘書は女性ばっかりやなぁ。若い男の子もいるなぁ、力仕事もあるし運転もあるから・・・などと思う。

資料整理、日程調整を終えてから、副大臣室へ。しばし留守にしていたので、なんとなく新鮮に感じる。人事課やその他、決済が待っており、説明をいただいて決済。事務処理をして、あわただしく副大臣室を出る。

専修大学へ。
午後から、恩師、鈴木啓三先生の最終講義が3・4時間目とあり、そのお手伝いのため。大学に着くと、佐藤満助教授が待っていてくれて、軽く段取りの打ち合わせ。あまりにも簡単な打ち合わせを見て、珍しく緊張気味の鈴木先生が、
「おいおい、大丈夫か、それで!頼むよ!最終講義なんだから!」と心配している。
「だいじょうぶっすよ、馳は政治家だし、中西はさんまのからくりテレビでしゃべりを鍛えてますから!」と、一緒にお手伝いする中西学(新日本プロレス)と俺のコンビに太鼓判を押す佐藤先生。
なつかしいなぁ、5号館の1階端っこの社会体育研究所。
この部屋も俺が学生の頃とちっとも変わっていないなぁ・・・つうことは、30年かぁ。こりゃ、鈴木先生も淋しくなるんだろうなぁ。
「ところで、先生誕生日いつですか?」
「俺かぁ?俺は12月8日だよ!」
「12月8日、70歳かぁ・・・・って、先生、真珠湾攻撃の日じゃないですかぁ、12月8日って!」
「そうだよ、大変だったよ、当時は!」
・・・って、いきなり昭和10年代にタイムスリップされても困るんですが、鈴木先生!

コーヒーをいただきながら歓談していたらもう1時前。ゆっくり歩いて、1号館の133教室へ向かう。隣りの132号室で体育部長の加藤先生が授業をしていたので、ちょっと表敬訪問。鈴木先生の最終講義ということで、わざわざ経営学部長も来てくださって挨拶してくださる。教務課からは教え子の岩山が手伝いに来るし、おお、なつかしい小野さんも。小野さんは、俺が学生の頃には図書館事務をしていたんだから、もう25年ぶりだ!
「小野さん、お久しぶりですが、お若いですねぇ!」とありきたり?のご挨拶をするも、小野さんも覚えていてくれて、
「はせくんもちっとも変わらないねぇ、いつも図書館で昼寝して、勉強してたね!」と学生時代の懐かしい想い出を語り合う。

鈴木先生の講義は、「オリンピック競技とレスリング」。
オリンピック競技の歴史におけるレスリングの役割と、そして教え子のレスリング選手で活躍した選手の紹介。当然、金メダリストも二人いるわけで、勝利の方程式についても学生に伝授!?
40分ほど講義されたあとは、俺と中西が壇上に登場してトークショー。
教え子の、歴代のオリンピック代表である、金子正明(メキシコ金)、加藤喜代美(ミュンヘン金)、吉田光雄(長州力ミュンヘン代表)、工藤章(モントリオール銅)、斉藤育造(ロサンゼルス銅)、馳浩(ロサンゼルス代表)、中西学(バルセロナ代表)についていただくコメントは短いけれども、40年を超える指導方針の結晶でもあり、教室満杯の学生も目を輝かせて聴き入っている。
やっぱり、事実に裏打ちされた指導こそ、学生にとっての深い関心なんだなぁ、と思わされる。

感銘を受けた学生諸君から暖かい拍手をいただいて最終講義を終え、静かに教壇を降りる鈴木先生。いつものようにダンディで、紳士であり、レスリング界になくてはならない緩衝材のようなお人柄であっただけに、残念。
「先生、明日からどうするんですか?明美さん(奥様)が困りますよ!いつも家にいられたんじゃあ!」と歩きながらからかうと、
「はせ、このやろー、俺を邪魔モン扱いしやがってぇ!」と言い返す声もいつもより元気がないのであった。
大学正面入り口の守衛さんに
「ありがとう、お疲れさん、今日が最後だから!」と軽く手を上げて挨拶をして、鈴木啓三先生の40年の教壇生活は終わるのであった。
「でもな、馳、70歳でこうして無事に最終講義を終えられるのもありがたいもんだよ、お前!お前や中西も70歳になればわかるよ!」と言い返す鈴木先生。
・・・そりゃそうだ、俺が70歳・・・認知症の高齢者になってリハビリを受けているか、はたまた尿酸値が高くて脳梗塞を起こしてこの世にいないかもしれないし。
そう考えると、70歳でぴんぴんして授業をして静かに教壇を去るというのは、理想だ!

社会体育研究室に戻って、しばし歓談。
「先生、来年の3月31日、午後6時から、赤坂プリンスホテルの五色、紺青の間のパーティは、鈴木啓三感謝の集いね!」
「感謝の集いか・・・いいの、それで?」
「いいんですよ。鈴木先生に感謝し、鈴木先生が皆さんに感謝するんだから!」
「わかったわかった、後はお前に任せるから、それでやってくれ!」
「わかりました!じゃあ、俺が実行委員長で、あとは満や久木留で段取りしますから。定員230名ですから、だいたい1000人ぐらいの名簿を集めてご案内を発送しますね。立食でやりましょう!」
ということで、最後のパーティゆえ、にぎやかにやりましょうと段取りを進める。

名残惜しくも社会体育研究所に別れを告げて、鈴木先生、佐藤助教授、中西といっしょに4人でたまプラーザの「壱語屋」へ。美味しい焼き肉を鈴木先生にご馳走?になる。
「今日くらい俺たちがご馳走しますよ!」と言うのに、
「いや、俺に払わせてくれ!」ということを聞かないので、甘えてご馳走になる。
「じゃあ、今度は吉田屋の餃子ご馳走しますよ!」と、安い餃子で手打ちをしようとする馳浩なのであった!

自宅に戻ると、娘が待ちかねたように抱きついてくる。
「やったー、やっと退院できたね!今日はいっしょに寝てくれる?」
と言うので、湯たんぽ代わりに抱っこして、寝る。
そしたら、タンバリンまで間に割り込んでくるのであった。

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