ぴくちゃあ通信

日本映画を映画館にて見る、ということを基本にしています。特に、役者さんへの目配せを心がけています。

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『ポテチ』(2012:中村義洋) ケータイ投稿記事

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 『ポテチ』(2012:中村義洋)を新宿ピカデリースクリーン7にて見る。700円(1000円の前売り券を300円割引)、パンフレット600円。
 おもしろい。勾当台公園の野外音楽堂のベンチに並んでいる濱田岳、大森南朋のふたり。クスリと笑える言葉のキャッチボールを交わしながら、やがて本題へと進んでいく演出の見事さ。
 冒頭のふたりに続いて、濱田岳とその親分・中村義洋(監督自身が演じている)が空き巣に入ったところへ自殺予告の電話。ふたりのリアクションの面白さ。
 自殺しようとした木村文乃と濱田岳の出逢い、そしてふたりの会話。木村文乃と濱田岳の母親・石田えりとが意気投合して居酒屋で飲み明かすシーン。あるいは、大森南朋と木村文乃がホテルの一室で、濱田岳の心を思いやるシーン。そのどれもが、濃密な空間であり、時間であった。
 ラストのクライマックスは、予想通りとは言え、それまでの濃密な時間の爆発として、大いなる感動を与えてくれた。拍手、拍手喝采のオール仙台ロケ68分であった。
 
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『リアル鬼ごっこ3』見逃す

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 1週間1日1回興行の最終金曜日18時30分、ユナイテッド・シネマ豊洲到着。
「1500円均一です」と言われ、ならば貯まっているポイントで見ようとしたら、各種サービスもダメ。しようがない1500円で見るか、と覚悟を決め、席を選び、カード決済へ。
「ブルーレイ上映の予告編なしですので、もう本編開始してます」とのこと。
あわてて、「やーめた」。1500円払ってまで、出だしが切れたブルーレイ上映を見ることはない。
『リアル鬼ごっこ3』(安里麻里)、次週『リアル鬼ごっこ4』(安里麻里)、次々週『リアル鬼ごっこ5』(安里麻里)の3本はあきらめた。
でも、家に帰って、チラシをじっくり眺めると、気になる俳優が出ている。
『リアル鬼ごっこ3』では森田直幸、遠藤雄弥、
『リアル鬼ごっこ4』では石田卓也、史朗、
『リアル鬼ごっこ5』では浅利陽介、史朗、
ちょっと、心が揺れるけど、『3』を見逃したから、すっぱりあきらめよう。

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『わが母の記』(2012:原田眞人)

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 『わが母の記』(2012:原田眞人)をユナイテッド・シネマ豊洲スクリーン7にて見る。1000円(金曜日会員割引)、パンフレット700円。
 樹木希林、宮崎あおい、キムラ緑子、南果歩、役所広司など、役者たちがすばらしい!
 たとえば、キムラ緑子が母親ことを電話でグチるシーンでは、身体をくねらせながら片手でちょっとスカートの裾をたくし上げならボリボリと太ももをかきむしる。この何気ない日常のリアリティ、ひとつとっても役者たちのレベルの高さが垣間見られる。
 伊豆の実家、風景、世田谷の自宅、軽井沢、等々の撮影がすばらし!
 上流家族の家族愛を最高級の演技、演出、撮影技術で充分に描き切っている、この素晴らしさ!
 でも、なぜかしら感動がともなわない。母親に捨てられたという主人公の意識がうまく伝わってこない。だから、母親の真意がわかっても、盛り上がらない。
 原田眞人は、『金融列島 [呪縛]』(1999)、『突入せよ!「あさま山荘」事件』(2002)、『クライマーズ・ハイ』(2008)などの集団抗争劇のような内容だと、その目まぐるしいカメラワークとともに本領発揮していた。
 今回の『わが母の記』では、新たなチャレンジではあるが、その家族愛を深く描くというレベルにはまだ達していない。これから、原田眞人がどの方向に突き進むのかはわからないが、さらなる精進を期待したい。
 追記:今回の注目株は、役所広司の妻に扮した赤間麻里子さん。1970年生まれの「無名塾」出身ということで、映画はこれが初めて。なかなかいい雰囲気ある女優さんなので、今後見守っていきたい。

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『ヒミズ』(2012:園子温) ケータイ投稿記事

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 『ヒミズ』(2012:園子温)をユナイテッド・シネマ豊洲スクリーン7にて見る。1000円(金曜日会員割引)、パンフレット700円。
 これは家族の崩壊と再生の物語である。
 園子温監督は、
『紀子の食卓』(2006)では家族ごっこを描き、
『愛のむきだし』(2009)では父(渡部篤郎)と息子(西島隆弘)の葛藤を描き、
『ちゃんと伝える』ではめずらしく静かなるタッチで父(奥田瑛二)と息子(AKIRA)の相手を思いやる気持ちを描いていた。
 さらに、『冷たい熱帯魚』(2011)では父(吹越満)と娘の分かり合えない関係、
『恋の罪』(2011)では母(大方緋紗子)が娘(冨樫真)を忌み嫌う関係を描き、
と、私が見た限りの園子温世界は家族そのものだ!
 この『ヒミズ』も借金取りから逃げまわっている父(光石研)と中年男と駆け落ちしてしまう母(渡辺真起子)との子供である住田祐一(染谷将太)という、家族の愛情に見放された中学3年生が主人公。
 その住田に恋い焦がれるクラスメート・茶沢景子(二階堂ふみ)も両親(堀部圭亮・黒沢あすか)の愛から見捨てられた少女。
 この二人から放たれる圧倒的なエネルギー! 破滅的状況の中からも一筋の光を見いだし、生きていこうする二人。私も素直に応援したい。
「がんばれ!スミダ!」
「がんばれ!チャザワ!」
 
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『月光ノ仮面』(2012:板尾創路) ケータイ投稿記事

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 『月光ノ仮面』(2012:板尾創路)を、角川シネマ有楽町にて見る。1000円(水曜日)、パンフレット700円。2012年度作品1本目。
 監督デビュー作『板尾創路の脱獄王』(2010:板尾創路)は、低予算ながらも、脱獄というワンテーマをしっかりとした演出力でグイグイと見せてくれた。
 『さや侍』(2011:松本人志)は、板尾創路の存在があったればこそ、何とか映画として成立したと思っている。
 私の中で、板尾創路評価がグングン高まる状況での監督2作目『月光ノ仮面』。何やら、とてつもない作品が生まれる予感。
 包帯をした男は、何をしにやってきたのか。あの落語の噺は、何を意味するのか。思わせぶりな謎だらけの展開。ラスト、一気に片を付けてくれるかと、思いきや、あの終わり方は何なんだ!
 降り注ぐ月光の美学に惑わされる、などと苦し紛れの評価もあるようだ。しかし私には、結構なお金をかけてのお遊び、としか思えなかった。残念、、。
 
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