日記
サンザシの樹の下で文化大革命が中国の文化人や一般庶民の生活にどんな影響を齎したかが分かる。
中国の青年の純愛物語を描いた心優しい映画である。
こういう映画が今の中国では作られるというのだから、中国の改革開放政策が相当成功している、ということが分かる。
共産主義国家とは言うものの、中国はかつての中国ではなさそうだ。
この映画に描かれている庶民の暮らしは、決して貧しくない。
この映画に描かれている庶民の心は、決して貧しくない。
こういう映画が中国で現に作られている、ということを知るためにも一見に値する映画である。
文化大革命では、多くの人が犠牲になった。
高い教育を受けた教職にある人たちが教壇から追われ、労働改造教育所へ送り込まれた。
都会暮らしの若者が農村で再教育を受けるために大勢農村に送り込まれた。
農村で生活するということがどういう意味を持つのか、ということがよく分かる。
都会に戻るということが中国の若者にとって如何に大きな意味を持っていたか、ということが分かる。
政治が教育を支配するということが如何に非人道的で、庶民の生活を如何に蝕むかを端的に示す映画である。
純愛物語のようでいて実は中国の社会派映画、政治的なメッセージを籠めた映画だと私は思う。 |
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