サラリーマン分のオタク野郎

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2012年2月2日

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仏の疾風は「いらない子」ではない事が証明されました。

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仏戦闘機「ラファール」126機の購入を決定

 インド政府は31日、空軍の旧ソ連製ミグ21の機材更新と戦力増強のため計画している126機の新規多目的戦闘機の購入にあたり、フランス製のラファールを選定することを決めた。PTI通信などが伝えた。今後、フランス側との交渉に入り、最終的な価格を決定する。

 ロイター通信によると、フランスのサルコジ大統領は、インド政府の決定を歓迎する声明を出した。また、「契約には技術移転も含まれる」と語った。

 インドは、海外への武器調達依存度を抑え国産化を目指すとともに、調達先の多角化を進めている。特に国産化については、技術獲得のために調達の際には共同開発や技術移転を求めている。このため、ラファールも大半はインド国内で生産される。

 インド政府は2007年に戦闘機の新規調達を発表。規模は100億ドル〜200億ドル(約7600億円〜1兆5200億円)とされており、欧米などが参入を目指して激しい争奪戦を展開していた。最近の米国との関係改善から、一時は米国勢が有力視されたものの、昨年4月、最終候補にラファールと欧州4カ国が共同開発したユーロファイターを選定した。

 以来、ラファールとユーロファイターによる激しい売り込みが行われたが、低価格のラファールが有力視されていた。ただ、インド通貨ルピーの下落が著しいことから、価格交渉は難航するとの見方も出ている。
(MSN産経)

 詳しい話は置いておくとして、輸出商戦で敗北続きだったラファールにもようやく買い手がついたようです。

 日本人の思い描くフランスというのは、芸術の都パリや世界遺産モンサンミシェルがイメージの大半を占めており、歴史のある華やかな国という印象がほとんだと思います。ところがその華やかな宮廷文化の根っこはイタリアからやってきた王妃様が持ち込んだものですし、いつどの時代も戦争に明け暮れ、近代に入ってからは常に兵器を世界中に売り歩く死の商人でありました。イメージと現実がここまで食い違う国はおそらく他には無いことでしょう。

 かつてはミラージュ・シリーズというベストセラー戦闘機を擁していたダッソー社でしたが、80年代中盤に投入したミラージュ2000が中型機市場でアメリカのF16とF18にボロ負けして業績が急降下。このあたりの事情は映画『ナイト・オブ・ザ・スカイ(原題:Les Chevaliers du ciel)』で描かれているので興味のある方は観てみるのも一興かと。映画としては微妙な作品ですが、実機のミラージュが飛びまわるという点では楽しい映画ですので。

 
 話をラファールに戻しましょう。

 この機体の物語は、1980年代前半に欧州各国が共同で戦闘機を開発しようと計画したところから始まりました。欧州では過去にドイツ・イタリア・イギリスの共同でトーネードという戦闘機を開発した実績があり、今回はそこにフランスも加えて開発費を分担して開発し、調達数を増やして1機当たりの価格を下げようとしたわけです。
 
 しかし、この計画は最初から難航します。フランス以外の参加国はこの機体を陸上の空港でのみ運用するつもりでしたが、フランスは自前の空母を持っていたこともあり空母でも運用できる艦載機としての能力を求めました。さらに、戦闘機や旅客機を問わずフランス制の航空機にエンジンを開発してきたスネクマ社の製品を載せることを主張します。これには経営難に陥っていた同社を救済する意図もあったようで、既にロールス・ロイスの技術を元に開発したエンジンを搭載するつもりでいたイギリスやドイツと深刻な対立を生んでしまいました。

 結局、フランスの主張は各国には受け入れられませんでした。孤立したフランスは1985年に計画から脱退、独自の戦闘機開発の道を進むことを決意します。ちなみに、フランスが抜けて完成した戦闘機がかのユーロファイター・タイフーン。

 完成した戦闘機は「ラファール(疾風)」と名付けられましたが、冷戦終結後の軍事費削減の余波を受けてフランス軍での調達数が減少。もともと輸出も考えていた戦闘機ですから積極的に試みるも、各国で新型戦闘機候補に残るものの結局採用されず、という状況が続き現在に至ります。

 フランスとしては、これまでまったく売れず「在庫が焦げ付いていた」状態のラファールの在庫を吐きだすような好機がであり、これを逃すまいととエンジン、レーダー等の電子部品の技術提供の部分でも大きく譲歩するのではないでしょうか???インドはまがりなりにも空母の建造を進めているので、艦載機型「ラファールM」の調達ができれば新たに艦載機を開発する必要もなくなります。
 
 そして、最大のメリットはラファールがシュペル・エタンダール攻撃機の後継であり、エタンダールの特徴だった戦術核弾頭を搭載可能な空中発射型巡航ミサイル「ASMP」の運用能力を引き継いでいるということでしょうね。隣国パキスタンや中国との関係が危ぶまれる中、この能力がインドに渡ったとしたらこれはかなり物騒な話になるのではないでしょうか・・・。



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 それとはまったく関係ない話で、現在、インド空軍はロシア製のミグ21、27、29、スホイ30、フランスのミラージュ2000、ジャギュア、自国開発のテジャスを装備しているのでこれにラファールが加わったら、軍主催の航空ショーはそら賑やかになることでしょうね(−−)。

 

 それはそうと、2回連続でフランス軍ネタが続くとは・・・(汗)。

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