|
北斎、広重ほど有名でなくても、
代々東京生まれ育ちの連中には、
ちょいと知られた絵師がいる、
それが、国芳だ、
僕の亡き叔母が、熱狂的宝塚歌劇ファンであり、
また、漫画ファンでもあったため、
幼少時代、宝塚にも頻繁に連れて行かれたし、
東京へ行ってまだ有名になったばかりの漫画家のスタジオへよく行った、
手塚治虫、望月三起也、藤子不二夫、石森章太郎など多数だ、
行くと、いきなりでも、サイン色紙に絵を描いてくれた、
お礼を言いなさいと叔母が言い、
先生、ありがとうございましたと頭を下げた、
そのサイン色紙、叔母が宝物のように大事にしていたから、
どうやら僕はだしに使われていたようだが、
新幹線に乗って、東京へ行くのは楽しかった、
石森先生には、千の目先生の絵を描いてもらった、
このとき、先生、僕の手を握ってこうおっしゃった、
誰か好きになった女性があらわれれば、この瞳を見て、
かなえてください、そういえば言いよと、
さすがの叔母も、この色紙は持ってなさい、他人に見せてはいけないとまで言った、
その意味が当時はわからなかったが、
大人になってくると、この絵が異常な力を発揮することになる、
落ちる、落ちる、好きになって、呪文のように唱えれば、叶ったのだ、
このマンガのような話、誰にも言わなかったが、
ある日、叔母が、あの娘だけはダメよ、先生の絵をつかっちゃいけないと強く言った、
あの娘とは、叔母の宝塚フリークの娘さん、神がかった美しさだった、
なぜ?と聞けば、悲しく途切れるような声で白血病だからと言った、
大事な時間をあなたのような風来坊に盗られるわけにはいかないのよ、
とまで言った、
僕は天を仰ぎ、もう滅多なことでは使わないと決心した、
国芳の絵、ネズミ除けの絵として莫大な人気が江戸にあったという、失礼
|
風来坊とはよく言ったものですね。あらん氏の神通力は、様々な出会いの中で育まれているなぁと感じますねぇ。
2006/11/25(土) 午前 2:11
石の森先生の絵に そんな 神通力があるのですね。絵のパワーもさることながら それを手に入れる幸運がある あらんさんの 神通力も侮れないです^−^
2006/11/25(土) 午前 2:24 [ iroha_naniiro_kiko ]
歌川国芳は猫の絵をたくさん描いてますね?祖母が書斎の窓辺に国芳の猫の絵を置いてありましたっけ。あれネズミ除けだったのかしら?たぶんそうですね。奇人タイプの人が多かった江戸時代って、東京なんかよりずっと魅力的です。できればあちらへ四次元移動してみたいです。
2006/11/25(土) 午前 2:31
迷いを取り去るには、揺るがぬ自信のようなものが必要なんでしょうね。
2006/11/25(土) 午前 3:14
国芳のおどろおどろしい絵が好きです。この絵は不思議な絵ですね。どこかエッシャーに近いものを感じます。
2006/11/25(土) 午前 7:12 [ pak*oku ]
神通力と時間、なんて相容れないものなんでしょうね。
2006/11/25(土) 午後 0:26 [ CH太郎也 ]
「大事な時間をあなたのような風来坊に盗られるわけにはいかないのよ」といった叔母様の気持ち、、、大事なものを教えてくれますね。
2006/11/25(土) 午後 9:44
これは難しいですね。その愛が本当のものだったら、少ない時間に恋をすることこそ大切だって気もするし。やっぱり、相手に干渉するわけだからいい加減な気持では、だめですよね。どんな恋にしても。
2006/11/29(水) 午後 7:55 [ sme**yli*n11 ]
せつない魔法
2007/11/5(月) 午前 1:09