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2016年2月11日〜2月21日に行われた第66回ベルリン国際映画祭の様子をお届けいたします!

◆2016年2月11日 Berline Plastにて
 オープニング・セレモニー&レッドカーペット
黒と赤の独創的なデザインのドレスでレッドカーペットに登場した桃井かおりさん。

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◆SAVOY HOTELにて
 国内メディア合同懇親会
多数のメディアの方にもご来場頂き、ゆったりした雰囲気の中での懇親会となりました。

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◆Zoo Palastにて
 ワールド・プレミア上映
満員のお客さんのスタンディングオベーションで出迎えられました。
質疑応答も桃井さんも通訳を介さず英語で返答、笑いも誘ってました。

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【質疑応答の内容】
MC:まず、はじめに桃井監督は約10年前に自身の監督デビュー作『無花果の顔』でベルリンにいらしていますが、今回もフォーラム部門に戻って来て頂き、感想はいかがですか?
桃井:とても嬉しいです。今までに私は3回、ベルリンに来ているけど、クリストファー(選定ディレクター)が「お帰り」って言ってくれて本当に感激です。

MC: この映画を手掛けようとしたきっかけは?
桃井:中村文則さんの原作が好きで、以前からよく読んでいましたが、主人公の落ちぶれた娼婦と“桃井かおり”というのが人生の末路がよく似ていると思って親近感を感じました。また、最初にプロデュサーからは主演のオファーをもらって、そこから「監督はだれがするのか?」という順番で話が進んでいったのですが、「女優・桃井かおりをタダで自由にブッキングできる監督は私しかいない」そして何よりもこの映画を撮るのに、「桃井かおりという役者にいちいち説明しなくても映画全体のことは既に把握してくれている」という便利さから私が監督を名乗り出ました。(会場に笑い)

MC:でも監督をやりながら主演を務めるのは大変じゃなかったですか?
桃井:そうですね、監督とか俳優とか以外に、他にも私がやっていたことがあったので、10日間でこの予算でどうやって仕上げようか、ということを一生懸命に考えました。例えば、撮影場所は、LAの自宅だったり、家具や小道具も全て自分の持ち物でした。例えば、「シーツがない」と言えば、私が今までに買い溜めていたいろんな種類のシーツを引っ張りだして、事足りたり。撮影が終われば、みんなにご飯を振る舞ったり…。とにかく、何でもしました。俳優としての作業は、モニターに向かって演技をすればいいだけなので、ある意味無機質な精神科医と向き合って一人でまくしたてる演技方法とそんなに変わらずに、あんまり違和感なく演じることはできました。私が実際に演じる時間をとったのは、10日間のうち2日だけ、後は撮影していました。

MC:映画にでてくる絵は誰が描いたのですか?
桃井:あれは、全部私です。私は俳優でもあり監督でもありますが、ダンスもこなすし、歌も唄う、彫刻もするので、私はマルチに才能があるんです(笑)。撮影中のある日、映画のことを考えていて夜中も眠れなくてフッと手元にあった8枚の紙を取り出して、すらすらと絵を書き始めました。一発オーケーで書いた8枚を、翌朝に撮影監督のギンツが見て「これを映画に使おう」と言ってくれたのです。本当に、下書きもしないで書いちゃったものなのに。本当に私は才能に溢れているんです。(会場に笑い)

MC:では、ここで会場からの質問をうけましょう。
質問1:音楽がとても印象的だったのですが、どうやってこの音楽をつけようと思ったのですか?
桃井:この音楽によく気がつきましたね。この音楽を作るにあたって考えたのは、日々の生活には“ノイズ”が溢れているということ。人の話し声だったり、車の音だったり、電気の音だったり…。例えばですが、昨日私が旦那様に聞いてもらいたいと思って、何かを話しかけようとしていたんですが、彼はテレビのスポーツに夢中になってまったく聞く耳をもちません。その瞬間に、私の声は声ではなく、雑音に変わるのです。そういうことを考えて、今回の音楽は雑音的な音を取り入れました。そして、最後はロックな音楽で、ね。

MC:なるほどです。私からの一つ最後の質問をしてもいいでしょうか?衣装がとても奇抜だったのですが、あの衣装はどうやって決めたのですか?
桃井:指摘されると思ったわ。(笑)実は、この衣装も全部、私の私物です。
私は、こういった花柄の衣装なんて好きじゃないから、全く着ないでタンスの肥やしにしていたけど、こうやって映画のおかげで全ての花柄の衣装を引っ張り出して有効活用することができているの。もし、あなたがこの衣装を好きなら、全部あげるわよ!(笑)




以上、第66回ベルリン国際映画祭レポートでした!



2016年8月
シアター・イメージフォーラムほか
全国順次公開

公式サイト:http://hee-movie.com/


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