|
◆蜆子和尚図
けんすおしょうず
可翁筆
かおう
鎌倉時代 / 14世紀
紙本墨画
縦87.0 横34.5
1幅
蜆子和尚は唐末の禅僧。居所を定めず,常に一衲をまとい,河辺で蝦や蜆をとって食べ,夜は神祠の紙銭中に寝たという。可翁は十四世紀前半に活躍したと推測され,初期水墨画の代表的画人であるが,詳しい伝記は分からない。中国禅余画の手法に倣い,背景と衣文はおおまかに,肉身と面部はやや細緻に描いている。また人体を真横からとらえる点は梁楷画を想起させ,図様の祖本を梁楷周辺に求められるかもしれない。
◆李白吟行図(りはくぎんこうず)
1幅
紙本墨画
梁楷筆縦81.1 横30.5
南宋
東京博物館蔵
詩仙李白を水墨の簡略な筆で見事に表現した本図は,梁楷の「減筆体」の水墨人物画を最もよく示すものといわれる。図上のパスパ文字で「大司徒印」と記された鑑蔵印は元朝に仕えた阿尼哥の印といわれる。狩野家摸本より江戸時代には東方朔図と対幅であったことがわかる。松平不昧旧蔵の由緒をもつ。
【可翁】 かおう
日本、南北朝時代の画家。「可翁」「仁賀」の二印が捺(お)された作品が残るが、伝歴には諸説がある。代表作「蜆子和尚図」「寒山図」「竹雀図」など。生没年未詳。
【梁楷】りょうかい
中国、南宋の画家。梁風子と号す。寧宗の嘉泰年間(1201-1204)に画院の待詔となる。精密な描写のほかに、極端に筆数を略す減筆体の人物画を描き、室町期の禅画・水墨画に大きな影響を与えた。代表作「李白行吟図」「出山釈迦図」など。生没年未詳。
|
大らかな雰囲気が伝わってくる墨画ですね。
2006/9/26(火) 午前 4:54
気持ちが描かせているでしょうね。つくづく思う。
2006/9/26(火) 午後 4:21 [ tak*oya*su*a ]
敦煌の「西域のモナリザ」で知られる、尉遅派 ( うっちは )の線は屈鉄線 ( くってつせん ) と呼ばれるそうですがそれに通じる、雄大さたおやかさを感じます。
2006/9/28(木) 午前 11:59
李白吟行図いいですねえ。簡素なタッチでおおらかで・・・・・顔の筆遣いもシャープですばらしい!
2006/10/4(水) 午後 1:48