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上は,リエージュを流れる大河ムーズ川。水源はフランス北部。ベルギー南部やマーストリヒトを通り抜け,オランダのロッテルダムでライン川と合流し,北海へ注ぎます。
従って,呼称も上に書いたフランス語のムーズ川/la Meuse のほか,オランダ語ではマース川/de Maas と呼ばれています。
※ ※ ※
先週(日本時間では先々週)のルクセンブルク旅行の話。
ユトレヒトからルクセンブルクまで鉄道で行くには,少なくとも乗り換え3回,所要時間は5時間です。
宿泊先の予約状況の関係から,木曜日の昼前に急遽ルクセンブルクを訪問することにした私達。大急ぎで宿泊の予約と荷物の準備をして出発しました。
大雑把なスケジュールはこんな感じ。
1日目:ユトレヒト → マーストリヒト(乗換) → リエージュ(宿泊)
2日目:リエージュ → スパ(観光・温水プール) → ルクセンプルク(観光・宿泊)
3日目:ルクセンブルク → リエージュ(乗換) → マーストリヒト → ユトレヒト
リエージュは,交通の便がいいのと,宿泊料金が他の町よりちょっとだけ経済的という理由で,宿泊するだけのつもりでした。
下の写真は,マーストリヒト駅で撮影したもの。
手前の赤紫色がベルギーの車両。黄色いのはオランダの車両です。
ところが,ユトレヒトから電車に乗った頃から,我が家のおちびさん,何だか具合が悪そうな感じ。マーストヒリトに到着する頃には熟睡しちゃって,少し熱っぽい感じでした。トルコ旅行から中2日での列車の旅,子どもにはちょっとタイトなスケジュールだったのですね。
夕方前に,リエージュについてからも,歩く元気がないので夫に抱かれ,一方,私は,重いキャリーバックを転がしながら,バリアフリーの遅れるリエージュの石畳を歩きます。
あぁ,悲しき哉リエージュよ,とここで一句。
ベルギーの5月の空は青いのに 何故にあなたは歩けない 模細工
この旅は楽しめるのかしら,と心には何やら暗雲漂います。
だけど,ここからが我が子のスーパーなところ!
その日はどこにも行かず,ホテルでゆっくり休ませたのですが,熱もそれほど上がらず,翌日にはすっかり元気になりました。う〜ん,強いなぁ。
だけど,2日目にスパに寄るのは取りやめ。。。
ベルギーの高級リゾート地スパは,ミネラルウォーター"SPA"の源泉がある街。水泳が大好きな子どもは,ここで温水プールに入れると大喜びでしたが,…残念だけどしょうがないよね。。。
と言うわけで,2日目の午前中,少しだけリエージュをうろついたので,その時の話を。
国がフランス語圏とベルギー語圏に別れているベルギー。列車の掲示なども,フラ版とNL版と2枚貼ってあって,なんか不経済だな〜と思いましたが,それ以上のことは,まったく想像できない世界であります。
というのは,言葉って主要な文化だから。一つの単語にさえ背負っている歴史や文化があると思うのです。ちょっと例えを用いてみると,「みかん」は英語で「オレンジ/orange」ですが,実際は,みかんとオレンジは別物。林檎なんかは,もっと別の意味で端的ですね。西欧ではイブが齧った果物ですし。「国家」とか「歴史」というような概念などには,もっともっと乖離があると思っています。
だから,言葉が違う人同士で国家を共有するのがどんな感じなのか,私にはまったく想像できませんが,ベルギーの人たちは,異なる思考様式を持つ人を相互に受け入れ,また,まとめていく知恵を持っていたのでしょうね。
外国語の学習については,また別の機会にエントリしたいと思っておりますが,少し触れておくと,「外国語は,その国の言葉や概念を,そのまま理解し発言するのがイイ」とかいうご意見をたまに目にしますが,私は,「そんなの無理だよ」という思いもあるし,むしろ日本人としての感受性を高め,日本語で論理を組み立て,日本語の翻訳として外国語でも意見をきちんと発言できることの方が,今後は重要なのではないか,とさえ思っています。どんなに外国語や外国の歴史を学んでも,ネイティブが言葉を獲得する過程で得た語感までもを知識以上のものにするのは難しいでしょうから。
要は,生活に関わらない「外国語」は単なるコミュニケーション・ツールだという話。とか言って,ホントは,子どもが完全に外国語で物を考えるようになっちゃったら悲しいな,と思ってるだけだったりして(笑)。
皆さんはどのようにお考えになられますか。
話がそれました。
そんなベルギーの中で,リエージュはフランス語圏にあります。もちろん「リエージュ」もフランス語で,綴りは "Li?ge"。オランダ語では,ラウク/Luik となります。当たり前ですけど,ホントに街の皆さんがホワホワシュワシュワ話してるんですよね。私はフランス語不可。母音の読みがなかなか覚えられず,メニューさえ読めません。夫よ,君の出番だよ,と。
リエージュ地方は,鉄鋼や石炭などの資源に恵まれていたため,工業が発展した地域。ムーズ川も輸送に一役買いました。車窓の風景が,マーストリヒトから離れるに従い,緑豊かな牧草地帯からだんだん錆びれた街並みに変わって行き,石切り場や石炭置き場が見られるようになります。また,リエージュからルクセンブルクへ行く間にも,経由駅ナミュールに近づくに従い,美しい緑の丘が見られるようになり,風景の違いに驚いたものでした。だけど,エネルギー革命とオイルショックの後,この地の重工業は斜陽となった由,現在では,化学工業や電子工業が盛んなフランドル地方に遅れをとっているそうです。
日本からの普通の観光客は来ないだろうと思われる街。建物は石造りが多く,灰色に汚れていました。
左の写真は,上:プリンス・エベック宮殿,下左:玉ねぎ頭の教会,キリスト教のものかユダヤ教のものか調べようと思っていたのですが,インフォメで購入した地図をホテルに忘れて来たので,よく分かりません…。下右:オペラ座 です。
特記すべきことといえば,これ。リエージュワッフル。ワッフルは,フランス語ではゴーフルです。
ベルギーのワッフルといえば,ブリュッセルのとリエージュのと2種類があり,日本でよく見かけていたのが,右のリエージュワッフルです。ちょっと歯ごたえがありますよね。
一方,ブリュッセルワッフルはサクサクフワフワ(右下)。一昨年の秋に撮影し,ちょっと角度が悪くて分かりにくいのですが,きれいな長方形をしています。
どちらも美味しいですよ♪
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