全体表示

[ リスト ]

前回の記事で、私なりのリスクマネジメントのフレームワークを紹介しましたが、「最も恐ろしく、また、よく見られるリスクは、難しい問題や仕事を、難しいと思わず、簡単に考えて対応すること」と思います。
 
そこで、最後の総括で、「アマチュアの論理の脅威」を掲げました。
 
それがどういったものかの持論を、『ランチェスター思考:競争戦略の基礎』2008年で紹介したところ、
そこだけインターネットの2チャンネルその他の掲示番やHP、ブログで抜粋引用され、当時、ちょっとした話題になりましたが、
大事なことと思い、この7月に出版した『ランチェスター思考Ⅱ:直観的問題解決のフレームワーク』の1章に再録しました。
 
その内容は、以下の通りです。
 
アマチュアの論理
  実現が難しい理想論を、実行すべき規範論にする。
  当事者の能力や努力を知らず、無能・無責任・怠惰と批判する。
  専門家はミスをせず、また、変化や危険を予知できる存在と決めつけ、ミスやトラブルが生じれば「たるんでいる」と批判し、時には犯罪者にする。
      
  難しいこと危険なことを簡単に考え、「やれ」と言う=素人の暴論。
  成功や失敗の理由を、しっかりと調べずに1〜2の要素に求める。
特に、意識、体質、制度、組織構造に求める。
  現在の制度のデメリットのみをあげつらう。
  新たな制度をメリットのみをアピールして提唱する。
  新たな制度のデメリット、副作用を考えない(知らない?)。
  新たな制度が諸問題を一気に解決すると考え、改革や革命を連呼する。
  できない理由を、改革する創造力や意欲の不足に求める。
  トレードオフがある課題を同時にやれという(例えば迅速と的確)。
 
私自身、このアマチュアの論理におちいり、難しいことを簡単に考えて、ひどい目にあったり、まわりに迷惑をかけたことが、いかほどあったか。
 
特に、経営やビジネスでは、簡単そうに見えるものでも、難しい仕事や作業が、数多くあります。
 
アイデアがよければ成功するとか、イノベーションを生むと言った類の論が幅をきかせていますが、私は、次のように思っています。
 
アイデアを思いつくのは簡単だ。
しかし、それを形にすることは難しく、それを売ることはさらに難しく、採算をとるのは、さらにさらに難しい。
しかも、そのプロセスを実行するには、金と時間がかかり、大きな損失,さらには資金ショートで破滅するリスクが飛躍的にふえていく。
それがかからないモノは、簡単にマネをされ、それ以上のモノが開発され、あっという間に追い落とされる。
それどころか、金や時間をかけても、形になったモノは、マネされ、同様に、より良いモノが出現するる可能性は極めて高い。
その脅威は、ヒットすればするほど高まり、それに対抗する意思と力に劣れば、ヒットが破滅への第一歩となる。
 
私がランチェスター戦略を推奨し、また、それを用いるのは、
私が知る限り、同様の認識に立ち、その難しさにいかに対処し、将来にわたる存続可能性、すなわちサステナビリティを高めるかを経営分野で追求している唯一の戦略理論だからです。
 
また、このブログで、東南アジアの日系企業のCSR調査での見聞を紹介してきましたが、
「なんで、この程度のことに驚くのかとか、すごいと感心するのだ」と思われることもあるかと思います。
 
それは、私の、これまでの経験や見聞から生まれた、個人的な基準、いわゆる「福田式物差し」にもとづいた判断であり、評価です。
 
当然、その物差しが適切である保証はどこにもありません。
 
その適切さを評価するのは、私の講義やセミナー、そしてコンサルティングを受ける方々、それに拙著やこのブログを読まれる方々だと思います。
 
こういった考えを理解いただき、物差しの精度向上のためにも、忌憚のないご意見を、コメント欄への投稿や、プロフィール欄に記したメールアドレスへのメールでお寄せいただければ幸いです。
 
 

この記事に

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


みんなの更新記事