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パパラッチ

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有名俳優などセレブを追い回すカメラマン、いわゆるパパラッチの執拗な撮影攻撃を題材とした作品。
メルギブソンが製作しているので観に行きました。(ギブソン製作の『パッション』の作りが良かったこともあって期待して行きました。)
まず、思ったのは、

お互いやり過ぎ

ハリウッドでは実際そうなのかもしれないが、ダイアナ妃事件を彷彿とさせる車に対するカメラ攻撃のシーンなどもあり、パパラッチ側の行動は度を超えている。さらに、それに対し家族を傷つけられ怒って復讐する主人公の俳優の行動も常軌を逸している。

この映画は、

プライバシーの権利と知る権利の境目、そして報道のモラルを考えさせられる作品………

ではない!


映画の前半では悪質なパパラッチに対する怒りが蓄積され、
中盤では復讐をしていく過程で溜まった怒りの鬱憤を晴らしてくれる主人公に共感する
終盤では、主人公の行為は度が過ぎていて嫌悪感を覚える
とまあ、スッキリしないストーリーの映画であり、ここから得ることができるメッセージは、

何事も限度を考え、度が過ぎた行動は慎もうである。

ちなみに本編中に一瞬メル・ギブソンが登場したのが面白かった(笑)一瞬だから注意して観てください。
他にもカメオ出演している有名俳優もいるので楽しめます。 以上

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蝋人形の館

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1933・53の『肉の蝋人形』のリメイク作品で、
『24』のキム・バウアー役の、エリシャ・カスバートが主演の映画

痛々しくて怖い映画

Rー15ですが、ちょっとグロテスクなシーンの量が多く、過激な作品となっている。
ストーリーは至って単純でホラーの定石である、【迷い込んだ場所には殺人鬼が!】のようなものになっていて、普通の脚本なのですが、映画の後半で臨場感溢れるテンポの良い展開を導くために前半をスローペースで描いている点は評価できる。

 しかし、前半部で中だるみさせてから巻き返すのは、【終わりよければすべてよし】的な考え方なので一般向けの映画としては頷けない所がある。前半の無駄なシーンを省き、短く恐怖を凝縮した方が良い作品になると思われる。
さらに、とってつけた感じを覚えるようなオチはいはがなものかと思える。
そして、蝋人形がテーマの割に蝋人形が映るシーンが全体的に少ないというような印象を受けてしまうことは否めない。

褒めるところは、

観客を驚かせるようなフェイクが大きく2つあって、予測できるのに怖い(笑) また、『シャイニング』『ラストサマー』など今までの全てのホラー映画の長所を集めてうまくまとめた怖さみたいなのを感じる事が出来る。

ちなみにカメラワークで、冒頭や中盤の路上での真上からの視点で、空中の第三者の視点からもたらす遠方からの臨場感が素晴らしい出来になっている。

久々に、見終わった後に観客が疲れている状態になるような、良いホラー映画である。
 怖いのに強い人はご覧下さい。

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SAW2 (もちろんネタバレなし)

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昨年大ヒットした『SAW』の続編。

結論から言わせてもらうと、

『SAW』を上回ることはできない


続編としては良い作品だが、前作『SAW』ほどの緊迫感やインパクトがない。

製作総指揮として前作の監督のジェームズ・ワンも関わっているが、原因は監督が代わった(というより脚本のプロットやベースを書く人が代わった)ことが大きいだろう。

悪かったところを言うと、
 □回想シーンが多い。回想しなくても分かるレベルのことばかりをすぐに回想シーンとして作り、逆にこれが裏目に出て、観客が伏線によるどんでん返しに自ら気づいて驚く暇を与えることができなくなってしまっている。これによって驚愕することができず、作品としての印象が薄くなってしまうのである。
 □セリフ量が多い。
前作の『SAW』は限られた少量のセリフと情報をもとに観客が想像・推理しながら臨場感を楽しむことができるものであったが、今作は説明的なセリフが多すぎる。
 □登場人物の性格描写や設定が薄すぎる。言動や坑道に一貫性がなく、現実味に欠けてしまう。
 □仕掛けや伏線が少ない。閉鎖的な環境での謎解きと試練、それがSAWの醍醐味の一つであるはずなのだが、広範囲に移動が可能な割に仕掛けや罠、伏線が少ない。緊張感が途切れてしまう。
以上のことは少々出来が悪いが、『SAW』の独特な雰囲気とスリルを保ち、描くことには成功しているので、そこは監督の手腕を褒め称えるべきであろうと思う。

しかし、続編というのは前作と比べてしまうものなので、やはり『SAW』には至らないレベルの作品である。
そして、この映画によって前作『SAW』の良さを再び感じ取り、前作の脚本・監督のリー・ワネルとジェームズ・ワンに畏敬の念を抱くことになるのである。

『SAW』の良さを再認識するためにも是非ご覧下さい    10月29日から公開です

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私の頭の中の消しゴム

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チョウ・ウソン主演の韓国映画。

まず、これはもはや韓国映画ではない!

韓国映画と言えば、『JSA』『シュリ』『シルミド』など南北問題やスパイなど歴史・政治な的な重いテーマを通して必ず観客を泣かせてくれるというイメージがある。しかし、
この映画はそのような韓国独自のテーマで泣かせてくれるのではなく、「若年性アルツハイマー」で苦しむ人とその人を支える人を描いた、全世界に共通しうるテーマとなっているのである。

特に良いところは2つある。

☆音楽も素晴らしく印象的で、聴くだけで心に感動の波が押し寄せてくる。

☆そして映画の構成も出来が良く、記憶がなくなりはじめるまでの幸せな日々の前半部を詳しく長く描写することで、後半部での悲しさをいっそう引き立たせている。

そして
普段全く気にしない”記憶”、それがだんだんと消えていくことで”記憶”がどれだけ大切か、そしてそこから家族や友人、そして恋人がどれだけ自分の精神の糧となっているのかが分かっていくのである。
「”記憶”の喪失=精神的な死」である。つまり、普段自覚することはないが、”記憶”が”生”を実感させてくれる存在であり、生きるということの支えになっているのである。

もちろん、涙なしには観ることはできない作品であり、特に日本人にとっては身近な韓国が舞台になっているのでハンカチ必須。
とにかくオススメしたい映画です。

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フリーズフレーム

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東京国際ファンタスティック映画祭2005に出展されたイギリス映画。

<あらすじ>
無実の罪で誤認逮捕された経験がトラウマになり、自分を24時間全てカメラで録画し続ける男。
ある日テープが…

『第2のSAWを探せ!』というキャッチフレーズに突き動かされて見に行ったのだが、
とても第2の『SAW』とは言い難い出来具合だった。しかし、
『SAW』と比べなければ、一般的に見てまあまあ良い出来の映画だと思う。

映画はたいてい三人称か一人称の視点で描かれるが、この映画は違う。
主人公が絶えず自分を撮影しているので、観客は幾度となく主人公を撮影しているカメラからの映像画面を見ることになる。主人公とは違った視点だが三人称ではなく、カメラと主人公の”二人称”を体感するのである。
その”二人称”は観客に極度の緊張感と臨場感を与えるのである。
いわゆる「新感覚スリラー」である。このカメラからの映像を駆使したスタイルは評価できる。

しかし、問題は脚本にある。

せっかくカメラというものを題材にしているのに、カメラによるトリックがなさすぎる。
もう少し練った脚本なら、カメラを巧みに使ってどんでん返しを仕掛けられるはず。
つまり、ストーリーから意外性が欠如している。
観客は自然と主人公の不安や恐れを感じ、感情移入していくありふれた展開になってしまっている。
この題材ならもっと、主人公に感情移入しつつも主人公を疑ってしまうような観客を悩ませる展開にした方が良い。そうすれば、ラストに少しは意外性を感じられると思う。

『SAW』とは確かに「新感覚スリラー」という点では近いものを感じられるが、『SAW』にある”どんでん返し”がこの映画にはない。

という訳で『SAW』には至らなかったこの作品だが、
一般的に良い部類にはいるので機会があったら是非観て頂きたい。


※この『フリーズフレーム』上映前には、いとうせいこう氏、大場しょう太氏などのトーク、

さらには『SAW2』の監督

ダーレン・リン・パウズマン
が来た。

できればリー・ワネルかジェームズ・ワンに会いたかったが、『SAW2』では彼らは製作総指揮に回るので監督ではないので仕方がない。とにかく、『SAW2』は楽しみである!
『SAW2』の批評は日米同時公開の29日よりも前の25日にアップする予定です!
(もちろんネタバレなどしませんが)

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