テルン選手村
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「テルン選手村」と聞いて,「あ〜あの〜」と言う方は,
相当の韓流ドラマファンかJOC関係者と言えるのではないでしょうか?
韓流ドラマファンでもJOC関係者でない方のために若干説明をすると,
「テルン選手村」は,韓国の国家代表選手にとってのトラの穴とも言える,
ソウル郊外にあるスポーツ合宿施設.
ドラマ「テルン選手村」は,韓国を代表する柔道選手と韓国水泳界の英雄の間で,
揺れ動く女子アーチェリー選手の乙女心を描いたフィクションだそうで,
なかなか評判を呼んだのだとか,,,
私は韓流ドラマには,まったく興味はないので,知る由もありませんでしたが,
韓国スポーツ界の実情を視察するために,筑波大学の先生方と一緒にかの「テルン選手村」を
訪れた際にドラマの舞台となって日本人にも有名だという事を知りました.
日本のナショナルトレーニングセンターには,しょっちゅう出入りしているのですが,
韓国のナショナルトレーニング施設は初めて.
ハードだけを比較すれば,日本のトレセンの方が新しいし,設備が整っていると言えます.
しかし,オリンピックの金メダル争いでは,韓国にかなり水をあけられており,
2008年の北京オリンピックでは日本の金9個に対して,韓国が金13個,
2009年のバンクーバーオリンピックでは,日本の金0個のところ,韓国はなんと6個もとっているのです.
この差を生む要因はいろいろあるのでしょうが,選手を取り巻く環境のうち,
ハードだけの問題でないことは明らかです.
では,何が韓国と日本の差を生むのか?
日本より多い報奨金(金で約500万円)や、男子の場合は,
兵役の短縮などがインセンティブとして働くことは確かでしょうが,
決定的な違いは,「選択と集中」の度合いではないでしょうか?
韓国は,夏のオリンピックなら,アーチェリーとテコンドーで金メダルを量産し,
バドミントンや卓球、柔道でメダルの上乗せを狙います.
冬のオリンピックも同様で,スケート種目に絞込み,ショートトラックで複数,
さらにスピード,フィギュアでも金メダルを狙うという戦略です.
じゃ,「日本もそうしたらいいじゃないか?」と言えば,
私のように水球というマイナースポーツに関わっていると,
「選択と集中」をしたとたんに,韓国水球界のようにまったく強化の対象から外されてしまう危惧があり,
もろ手を挙げて賛成とはいえません.
加えて今回,「テルン選手村」を訪れ,関係者の生の声を聞いて,
韓国スポーツ界の危うさも感じました.
せっかく日本では「スポーツ基本法」もできたわけですから,一点突破ではなく,
真のスポーツ大国を目指した取り組みが重要なのでしょう. |
