本・山本一力

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あかね空 

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あかね空
山本一力

裏表紙ヨリ
 希望を胸に身一つで上方から江戸へ下った豆腐職人の永吉。
己の技量一筋に生きる永吉を支えるおふみ。
やがて夫婦となった二人は、京と江戸の味覚の違いに悩みながらも
やっと表通りに店を構える。
彼らを引き継いだ三人の子らの有為転変を、親子二代にわたって
描いた第126回直木賞受賞の傑作人情時代小説。
 

前半は永吉とおふみのサクセスストーリーで愉快。
山本一力らしくすっきりした内容でした。

後半は永吉亡きあとのおふみと三人の子らの愛僧劇かな。
母親おふみの思慮がたりない行動にちと首をかしげる事が多く、
前半で出てきたおふみ像とまったく違ってきていて、う〜ん、って感じです。
作者は違いますが「告白」「赤い指」と立て続けに愚かな母親の話を
偶然ですが読んでしまいました。
愚かな母は子供を駄目にしてしまいますね。
子供の人生はめちゃくちゃです。ため息・・

山本一力さんの本は深川が舞台。
だから店も人物もリンクしていて面白いのです。
今回も「江戸屋」の女将、秀弥や銕次、政五郎が出てきました。
 
山本一力
あかね空
文春文庫
☆☆☆☆
ブックオフで350円でした
 

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銀しゃり

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銀しゃり
山本一力
 
江戸・深川に鮨職人、新吉の研ぐ小気味いい米の音がする。
鮨職人の技やほのかな恋情を情感豊かなタッチで綴った秀作の深川人情物語。
 
山本一力5冊目〜
山本一力の本は職人や商人のスペシャリストを題材に書いているが
銀しゃりは鮨職人新吉が主人公。
今回も作者のホームグランドと言われる深川が舞台。
長屋の暮らしぶりも他の本と同じ。
なんとなく・・ちょっと飽きたかもと思いながらも
さすが山本一力ですね。長編ですが一気読みしてしまいました〜〜

順平との男の友情、武士、小西秋野介との信頼関係、おあき、おけいとの恋愛、
寛政江戸の時代が手に取るようにわかる。
今まで読んだ本と違っていろいろ盛りたくさんですべてが浅く惜しいなと思いました。
おあきとの話も中途半端だったし、順平の記憶喪失も必要なかったかもです。
エピソードを絞ればよかったのにな。
でもまたこの人の本一気読みで読むでしょうね〜
 
 
銀しゃり
山本一力
小学館
714円+税
☆☆☆

 

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山本一力 だいこん

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山本一力は好きな作家の一人です。

「だいこん」を読みました。
 
浅草近辺の当時の様子などがよくわかり面白かった。
小さい時からご飯を炊く事にすごい才能があったつばきが主人公。
9才の時からのサクセスストーリーですね。
つばきはなんとけなげなことか・・
母親が働いているため、二人の妹の面倒をみてけなげ・・おしんですね!

母親みのぶはつばきの才能を見出し、この子には飯屋をやらせたいと考える。
17才で一膳飯屋をやりトントンと出世?するお話だけど
あまりにもトントンと行くので、
ちょっと現実離れしていると思ったところもありました。
 
同じように商売をやる女性の話山本一力さんの「梅咲きぬ」は好きな本ですが
「だいこん」は「梅咲きぬ」にはちょっと及ばないかもしれません。
女性として学ぶところも「梅咲きぬ」ではいっぱいありました。
 
山本一力の本にはよく出てくる「きっぱりと言い切った」という言葉が何度出てきたことか(笑)
 
ほんとにつばきはキッパリ、スッキリの性格で頭が良く
その上器量良しで言う事ないのだけど恋だけはうまくいかない。
いくら出世しても女性としては悲しいですね。
 
本はつばきが26才の時のある人物と会ったところからの回想で始まる。
だから話しはそこから先には進まないでずっと過去の話しばかりである。
まだまだ若いつばき、その後のお話もありうるかもですね。
 
 
 
 

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梅咲きぬ

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梅咲きぬ
山本一力


深川の料亭「江戸屋」の女将とその娘の物語

「江戸屋」では女将は代々「秀弥」を名乗る

これは3代目「秀弥」と4代目「秀弥」のお話し

将来、女将にならねばならない娘「玉枝」が

幼少の頃から母親から厳しい躾けを受け

立派な女将に成長する

世の中の子育て中の母親はこの本を読むと良い

母親「秀弥」が玉枝に教えるいろんな言葉は

現在でも通用する事ばかり

「身の丈に過ぎた贅沢は世間様の笑いものになるばかりでなく

江戸屋の暖簾にも障ります」

「質素とみすぼらしいのとは別のことです。派手さのみを求めるのは

無用ですが、江戸屋の女将としての体裁を忘れてはなりません」

世間とか体裁とかを使うと今の世の中では変なのかもしれませんが

これってそればかりを気にしているのは間違いだけど

とても大事な事なんだと思いました

親が自分の世間体で子供を躾けるのではなく

子供の体裁を考えての躾けであるべきなんですね

子供を想えばこその言葉だと思います


「つらいことと向き合うからといって、自分を憐れんではなりません。

それを始めるといつまで経ってもつらいことから抜け出ることが

かなわなくなります。自分を憐れむのは毒です」

これもそうですね・・自分だけがこんな目にあうとか自分だけが

こんなことさせられてるとか・・私も小さい時よく思ったものです



踊りの師匠春雅も七歳の玉枝をきびしく躾けた

「楽なことを覚えたらあきまへん。あんたが7つでしっかり覚えられたら

あとは一生もんや。その歳で楽なこと覚えたら、あとになって苦労するのは

あんたですえ」

今の親は子供に楽をさせすぎてるな・・

私もこの年で教えられる事ばかりでした



最近涙もろいのか

4代目秀弥と武士八木仁之助との結ばれぬ想いに涙


踊りの師匠春雅と連れ合いの福松との夫婦愛に涙

77才の春雅が倒れ夫福松の献身的な看護が始まる

春雅は福松の手を握りながら

「おまえさんと添い遂げることができて

ほんまにわては果報者やとおもうてます」と言う

春雅の目に涙があふれ

こぼれ落ちる涙を福松がおのれの口で吸い取る・・・

80を手前にした老夫婦の愛です

春雅が亡くなって3日後に福松も亡くなる

夫婦の強い絆を感じ涙が止まらなかった

人間の生き方を学ぶ本でした


山本一力って人はきっとすごく優しいひとなんでしょうね

五つ星〜〜〜


梅咲きぬ
山本一力
文春文庫
590円+税
☆☆☆☆☆

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欅しぐれ

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欅しぐれ
山本一力



山本一力の「辰巳八景」を読んで一力ファンになった

これは2冊目

「辰巳八景」は短編集だがこれは私の好きな長編

山本一力のキレの良い文章がとてもいい

深川の大店・桔梗屋のあるじ太兵衛と

賭場の貸元・猪之吉との男の友情物語

出会うはずのない二人が強い絆で結ばれる

信頼しあうという事はこういうことなんだな・・

太兵衛も猪之吉も大きな人間だ

人の器量について考えさせられた

その二人にそれぞれの女房がからんで

痛快で面白い

「男と男の約束は命がけで守る!」

本の帯に書いてあったが

これぞ男の姿だと思った

番頭の誠之助も大店の番頭になるだけの器量を持ってるし

女房達も立派

最後まで飽きない時代小説でした

久々の五つ星〜〜



欅しぐれ
山本一力
朝日文庫
600円+税
☆☆☆☆☆

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