安田隆夫 エンペラーへの道 〜成功者から学ぶオンリーワンの経営術

ドン・キホーテ創業者、安田隆夫氏のこれまでの事業、著書、インタービュー等の軌跡を追いながらエンペラーまでの道を探る。
ドン・キホーテと言う企業が驚異的なスピードで成長をしてきた事については前回のブログでも触れてきた。その早いペースで成長をしたドン・キホーテは、その店鋪網を日本全国に急速なスピードで拡大していったのである。そのペースは驚異的という他無く、正に飛ぶ鳥を落とす勢いを持った企業である。そして、その証拠にたった一代で築いたドン・キホーテの店舗数は今では100店舗を超えるほどにまで成長したのである。では実際にドン・キホーテはどのようなペースで出店をしていったのであろうか。面白い文章があるので、記載する事とする。
 
『ドン・キホーテの躍進ぶりは、その出店展開にも表われている。‘89年の府中店を振り出しに‘93年に杉並店、‘95年に東名川崎店、木更津店、幕張店を出し、‘96年には市原店と大宮店をオープン。‘97年の新宿店に続いて‘98年に葛西店、環八世田谷店、和光店、環七梅島店、京浜蒲田店を出店。‘99年に入ると浦和花月店、京王堀之内店、東八三鷹店、新横浜店、五日市街道小金井公園店、原木西船橋店、千葉中央店、渋谷店、めじろ台店と続き、2000年には港山下店がオープン。次いで環七杉並店も開店準備の最終段階に入っており、その他の出店計画を入れると2001年中には30店鋪となる予定だ。』
 
非常にハイペースな出店であることがこの文章からも読み解く事が出来る。開始から10年と間もない期間で、30店鋪の店鋪展開をするということについては非常に難易度が高い。単純な計算であったとしても年間に3店舗の出店である。1店舗を出店する費用や費やす時間を考えると、その出店ペースは驚異的であると言う他ない。
私が思うに小売業というのは大きな看板を背負っていても間違いなく局地戦となる。つまりは、その対象となるエリアにおいてお客さまに本当に気に入られない限り、看板がどれだけ大きくても、つまりどれだけブランド力があったとしても、お客さま自体は見向きもしてくれないのである。それほど小売業という店舗の運営は各店舗の運営力に左右されてしまうのである。つまりは、ノウハウがたまったからと言って立て続けに新規店鋪をオープンさせたとしても上手くいかないケースというのは多々ある事だ。それだけ、その土地の事を徹底してマーケティングし、競合他社に勝つべく努力を出来ない企業は間違いなく負けてしまうのである。だからこそ、ドン・キホーテは現場に権限を持たせ、現場の社員が商人となり、お客さまの心をわしづかみにするように組織的に制度が引かれている。これが正にドン・キホーテの強みだと私は思っている。
 
『今後も毎年、最低でも10店のペースで新店をオープンしていくが、東京の場合は池袋、六本木、赤坂、銀座なども視野に入れた都市型店と郊外型の店づくりを同時並行的に進めていくことになる。出店地域は東京に限らず、全国展開で実施するので、適正規模の物件さえあれば、状況によっては年間15店以上のペースで出店していくことになるだろう。
現在、2005年には都市型店鋪を中心に100店鋪体制を整備する予定だが、その場合、売上高1兆円の大台が見えてくる。創業時が5億円だから1兆円というのは、わずか17年間で売上高が2000倍に膨張した、ということであり、従来の産業界ではとても考えられない、まさに“常識破壊”の成長力だといっていいだろう。これはいい換えれば、ドン・キホーテが創造した業態は、それだけの爆発的な成長力を秘めている、ということを物語っている。』
 

確かに、ドン・キホーテが創造したものは決して流通小売業の旧型のサービスではない。間違いなく新業態というサービスであろう。そうでなければ、この数値が達成出来るはずが無いし、達成で来たとしても、もはや新業態であるとうたってしまったほうが早い気もしている。

 

下記参考文献より一部抜粋
参考文献:ドン.キホーテの「4次元」ビジネス―新業態創造への闘い


↓気に入っていただけたら、クリックをお願いします↓
http://blog.with2.net/in.php?1538626


にほんブログ村 ベンチャーブログ 起業・独立(卸・小売業)へ

ツイッターも始めました。
よろしければ、フォローお願いします。


この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

ドン・キホーテの企業分析を行うにあたり、見逃せないのはその驚異的な成長だと私は思っている。ものすごいスピードで小売業界に改革を起こし、革新を起こし続けてきた驚異的な成長力を持っている企業である事は間違いない。
はっきり言ってそれもそのはずだ。不況と呼ばれていた流通小売業の中で、ドン・キホーテが築いてきた成績は間違いなく群を抜いてトップだったのだからその成績を目の当たりにした人たちはその実力を認めざるを得ない。誰がなんと言おうとこの成長は確たる証拠となっている。
また、この成長がどれくらい伸び率を示したのかご存知だろうか。その点について簡単に分かりやすく定量的な数値を持って、安田氏の著書に記載がされているので紹介をする。
 
『ドン・キホーテは、平成元年(1989年)に1号店となる府中店(東京・府中市)をもってスタートした。この売り場面積150坪に満たない店の初年度売上げは5億円だった。
それから約10年。2010年中には売上額は、1000億円の大台を突破することが確実になった。売上額の推移は、グラフを見ていただきたいが、注目すべきはその拡大率だ。5億円から1000億円、つまりほぼ10年間で200倍というすさまじい勢いで伸びているのだ。』
 
200倍に成長させると言うのがどれほど難しいだろうか。その点について考えてみたいと思う。例えば、一つの小売店舗が1日に10万円の売上を出していたとする。それを200倍にすると言うのだから、単純計算で1日に2000万円を売り上げとして創出しなければならない。この数値をイメージしてみると、この売り上げ創出を行うことがどれくらい難易度が高いことであるのか想像が出来るのではないだろうか。また、この成長率というか拡大率は飛躍的であり、他の人には真似出来ない様な凄まじいまでの出来事だと私は思っている。
 
私はこうも思う。どんな人であれ、誰しもが夢を思い描き、自分の可能性を信じたくなるものだ。それは一度ビジネスの魅力に取り付かれている人であれば理解が出来る事ではないだろうか。しかしながら、この安田氏のように実行を出来る人はほんの一握りの人だけである。それは、思い描く事や誰かにプランを話す事は出来るのだと思う。自分の心の中にあるアイデアを思う存分共有すれば良いのである。しかしながら、本当に社会において実行をするとなると、そう簡単に実現出来る事ではない。何かをしようとすれば課題がみつかり、その課題を解決したかと思えばまた別の課題が現れてくる。そうこうしているうちに消費者や社会の情勢が変わってしまう。思い描いていたプランを修正しながら、自分の夢を実現するよう、ただひたすら努力を繰り返し、更にはプランを柔軟に変更して実現に漕ぎ着けなくてはならないのである。これは、考えるにある意味執着心と言うか執念が必要になるのではないだろうか。
 
経営と言うのは、その企業を法人と呼ぶように会社を生き物として扱っている。それが表す通り、企業はいつの時代も変わり、さらにいつの時代も進化し続けている。同じ場所に留まっていたのでは、決してその企業に成功という道は開けてくれない。だからこそ、経営は面白く、辛く、そして果てしない勝負の連続なのだと思っている。
話がそれてしまったが、最終的にドン・キホーテが実現した1000億円企業というのがどのような企業が他にあるのか。その点については下記の通りである。
 
『1000億円企業といってもピンとこないかもしれないが、たとえば製造業ならカゴメやバンダイ、サービス業ならインテックやナムコ、流通なら良品計画やファーストリテイリングなどがそれである。業態が異なるので、それ自体比較する話ではないが、おおよその規模イメージがつかめるだろうか。』

 

下記参考文献より一部抜粋
参考文献:ドン.キホーテの「4次元」ビジネス―新業態創造への闘い


↓気に入っていただけたら、クリックをお願いします↓
http://blog.with2.net/in.php?1538626


にほんブログ村 ベンチャーブログ 起業・独立(卸・小売業)へ

ツイッターも始めました。
よろしければ、フォローお願いします。

この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

前回のブログでドン・キホーテのPB商品の失敗について触れて来た。今まで数多くのドン・キホーテの偉業であり、成功した裏話などについては深く説明をしてきたが、なかなか失敗について説明することは少なかった。今回のブログでは、その反対に、どのようなPB商品が成功したかを紹介していく事とする。失敗や成功の中でドン・キホーテが何を得ていったのか紐解くことができるだろう。
 
『ヒットPBに関しては、食品や家電、電池などの消耗品、キッチン用品、衣料では靴下や紳士ワイシャツ、下着などは比較的当たり外れが少なく、品質と価格のバランスがとれたものはいずれもよく売れているようである。
また、発売当初話題になった「690円ジーンズ」も、今では定番商品化している。(スーツとは違う)気軽なカジュアルアイテムであることと、ドンキらしい激安サプライズ性が受けたのだろう。』
 
このチャレンジについて皆さんはどのようなイメージを持つだろうか。はっきり言って私はチャレンジをしたなと思う。というのも、前回の失敗談はスーツであった。同じ衣料品にフォーカスするというのは並大抵の気合ではできないと思う。前回のカテゴリと同一のカテゴリで勝負をして勝たなければならないのだ。反省はあるにしろ、また失敗したらどうしようという弱気な心があったのではこの勝負に勝つことはできない。しかしながら、結果としてドン・キホーテは勝負に勝ったのだ。過去の失敗を覆し、見事に成功を収めて見せた。この失敗から学んだ経験を活かした勝負こそドン・キホーテらしいと言えるのではないだろうか。
 
さらに、いかにもドンキらしいヒットPBとしては、つけまつげや電動マスカラ、ミルキーローション、ヘアアイロンなどの美容関連商品、あるいは実用・レジャー系では、スーツケースや自転車、アウトドア用品などが挙げられる。
ともあれ、PBの当たり外れを見て思うのは、各商品事業部は(お客さまの求めているもの、いないものが)分かっているようで、実際は分かっていないことが多いということだ。
要は商品事業部の考える小宇宙と、お客さまの求める小宇宙が、微妙にずれていることが多い。その同心円を重ねる作業を怠れば、どんなにいいものをつくっても、ドンキの売り場では売れないということだ。』
 
このようにして見てみると、消耗品や激安価格というのはやはり売れ行きが好調なのだろう。それは裏を返せばやはりドン・キホーテというのは「価格が安い」という認知がお客さまの間で広がっているという事に他ならない。もっと言うと「安くて良いものを売るお店」という認知があるのだろう。消費者というのは決して安いから買うわけではない。これは以前にも本ブログで紹介をしたと思う。だから、ドン・キホーテが安売りをしているから買うという心理は成り立たない。という事は、売っているものが安く、さらに良い商品であるからこそドンキに買い物に行き、購買活動をするのであろう。
 
このように前回のブログで失敗例、今回のブログで成功例を紹介してきたが、面白いなと思うのは最終的にはお客さまの心理、つまりお客さま第一主義に辿り着くと言うことである。これが徹底しているからこそ、そこから派生した要素を考慮する事でここまでの成長が出来たのではないだろうか。

 

下記参考文献より一部抜粋
参考文献:情熱商人〜ドン・キホーテ創業者の革命的小売経営論〜

安田隆夫 著、月泉博 編著



↓気に入っていただけたら、クリックをお願いします↓
http://blog.with2.net/in.php?1538626


にほんブログ村 ベンチャーブログ 起業・独立(卸・小売業)へ

ツイッターも始めました。
よろしければ、フォローお願いします。

この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

[ すべて表示 ]


.


みんなの更新記事