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僧帽弁輪の解剖

 心臓移植時に摘出した心臓を用いて、解剖を確認しています。
 
 心臓移植手術では、時に、レシピエントの心臓を摘出した後、ドナー心が到着するまでしばらく時間が空くことがあります。この間は特にやるべきことはないので、摘出した心臓を観察し、解剖を自分自身とフェローで確認する時間に当てています。最近は特に僧帽弁輪に注目しています。前尖弁輪が予想以上に薄い組織(aorto-mitral fibrosaがとても薄い組織だということ)で、そしてとても大動脈弁輪に近いこと、後尖弁輪と回旋枝の位置関係(P1側では左房側にP3側では心室側に位置する)と距離関係(P1/2部の最近接部辺りでは非常に近くなる)などを実際に視認することができ、僧帽弁解剖の理解がぐっと深まります。
 

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手術こそが外科医の存在第一義

 20101月にアテンディング外科医となって早2年以上が経ちました。
 
 仕事の環境は少しずつ変化してきていますが、自分の興味の対象はやはり手術を中心とした臨床にあります。手術は、定型手術なら人前にできるようになったと思っていますが、周りの名人から学ぶことはまだまだあります。応用型手術も数多く経験しました。こちらも当然のことながらもっと進化していかねばなりません。心臓外科手術を極める道は長く、だからこそとても遣り甲斐があります。
 今後のステップアップのために必要と考えていることを纏めてみます。
 
術前に手術イメージを完成させておく
視野展開
決断と実行
各手順の完遂(特に長い応用手術で)
 
 記述すると当たり前のことですが、それぞれにこれまでの経験症例の裏打ちがあり、僕にとっては特別な重みを持った字面以上の要素ばかりです。
 
 手術とは別に、術前の症例検討の重要性も再認識しています。ハイリスク症例をいかに助けるか、を課題に取り組んでいきたいと思います。

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H先生の門出

 当科でフェローをしていたH先生が他大学でのアテンディングとなって赴任して行きました。
 
 H先生とは長い付き合いです。10年以上前、日本で大学病院に勤務していた頃、彼と一緒に働きました。その後、紆余曲折しつつ所々で点状に交わっていたお互いの人生が、コロンビアでまた出会うことになったのが2010年。2年弱でしたが、共に心臓外科医の駆け出しとして切磋琢磨しました。
 
 米国で心臓外科医がアテンディングの仕事を見つけることは、特に大学病院では、米国人であっても簡単ではありません。その中で、以前の上司から引き上げられた彼は、やはり只者ではないとの証拠でしょう。
 
 H先生の前途に宝よ来たれ!!

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2011年を振り返り

遅ればせながら、2011年度の目標とその達成度を、2011112日のブログに記した内容を元に検証します。
 
 
>さて、先日考察した今後5年間(2015年末まで)での達成目標
1.既によく知られた術式であれば、どんな手術でも完璧に執刀できる外科医となる
2.心不全外科の分野で世界トップレベルの外科医となる
3.心臓外科分野でオリジナルな仕事をする
4.グラントを取得する

 
これらはこのまま維持しようと思います。


>第1年度である2011年の目標を以下のように設定しました。
1.手洗い手術数を維持する(目標350)
 
2011年度の手洗い全症例数397例なので合格。

2.アテンディング症例数を増やす(目標200)
 
264例で合格。

3.非定型的手術を見学する(具体的数値目標なし)
 
手術室にできるだけ出入りしており、話題になった手術の多くを少なくとも一部は見学することができた感触があり、合格。

4.論文を毎日読む(目標350論文)
 
完全に不合格。一週間に数本程度と思われます。これには、知識をやたら多く蓄えることへの違和感もありましたが、それは言い訳となりましょう。本年度は少し違った角度からの目標にしたいと思います。ツイッターに投記することは中断しました。あまり意味がないように思われたので。

5.論文を3本以上書く
 
これも不合格。共著者となった論文は何篇かありますが、自らがイニシアチブを取ったものはなし。

6.若手リサーチャーを助けて学会への抄録を5つ以上出す
 
2012年度の国際心肺移植学会を始め、いくつかの学会に合計6本の抄録がアクセプトされました。合格。

7.日本心臓血管外科学会専門医取得資格を満たす

国内学会への参加、特に講習会への参加不足のため、満たせず、不合格。


総括としては、臨床面では比較的健闘したものの、研究面で停滞があったといえましょう。これらを踏まえて今年の目標を立ててみます。
 
 

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実力

 大事な臨床の場面で「任せろ」と自信を持って言える様に、研鑽を積んでいます。
 
 臨床能力を向上するには、臨床経験と思考の繰り返ししかないと思っています。

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