パン・ヨーロッパ
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クーデンホーフ・カレルギー伯爵が、再び脚光を浴びているという。 遠藤乾北海道大教授、在イタリア欧州大学院大学ブローデル上級研究員・国際政治・『読売新聞』2010年3月15日「ワールド スコープ 取り扱い注意 伯爵の『友愛』」によると、伯爵の構想は、、控えめに言っても取り扱い注意にする必要があろうという。 クーデンホフ・カレルギー伯爵は、鳩山首相の祖父鳩山一郎元首相が、伯爵の友愛思想に影響を受け、翻訳までした人である。 駐日オーストリア代理公使ハインリヒ・クーデンホーフ・カレルギー伯爵を父とし、妻光子(日本人)を母に持つオーストリア貴族の伯爵は、戦間期に独仏和解を説き「パン・ヨーロッパ」運動を推進した。このため欧州統合の創始者として有名である。 昨夏、鳩山首相が総選挙直前に発表し、米国で批判の対象となった論文で、伯爵に引き付け友愛を説き、東アジア共同体を支持したことから、注目された。 しかし、伯爵の議論は、帝国による世界分割を志向し、その欧州合衆国は、当時の欧州列強の植民地アフリカ、東南アジアを含むもので、米州、英連邦による勢力圏と並行して予定されていたいたのは、日本の指導の下における東アジア統一であった。当然、現代にそのまま伯爵の構想を当て嵌めるわけにはいかない。 のみならず、現実に欧州統合が、画期的に進んだのは、戦後冷戦期であった。欧州統合は、西欧に限定した形で進行した。その結果、中東欧に跨る「パン・ヨーロッパ」の余地は失われていた。したがって、伯爵は欧州統合の父とは見なされていない。 その反面、統合欧州は、東の共産陣営との競争上、大西洋同盟を基とし、米国に後押しされて形成した。つまり、それは西欧の結束を促す冷戦下の米国機に合致していたのである。 欧州統合の父ジャン・モネは、そのように米国に統合を提示し、支援を引き出した。 これは、伯爵の予定した米州と欧州の勢力圏棲み分けとは構図を異にする。 ひるがえって、今、東アジア共同体を構想する際、米国かアジアかという二項対立ばかり目に付く。これは、実際に進展した欧州統合の歴史的事実に学ばない浅薄さを抱える。東アジア共同体と日米同盟とを二律背反とするのではなく、東アジア共同体構想を米国の利益に合致するように提示する努力が決定的に不足している。 つまり、米国を敵に回して東アジア共同体を構想すると、米国の反対、妨害を受け、東南アジア諸国、豪州、韓国、台湾の協力さえ得られなくなるかもしれない。 逆にもし仮に伯爵に学ぶとすれば、議会民主主義モデルであろう。ただし、このモデルでは、体制の民主的な在り方が問われることになる。地域の最大の課題である中国を阻害し、ミャンマーを排除することになりかねない。 東アジア共同体を構築する際、こうした問題点を友愛思想で乗り越えられるかどうかは未知数であるが、鳩山首相に日本の国益を考えた戦略があるとも思えない。 鳩山首相と伯爵が似合うのは、その貴族的なところであろう。もっとも、似合うのはお金持ちという格好だけであるが…。 註:遠藤乾「取り扱い注意 伯爵の『友愛』」『読売新聞』2010年3月15日
クーデンホーフ・カレルギー『物質主義からの離脱』鹿島守之助訳、河出書房新社、1963年、430円 「鳩山アジア政策演説」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/60755591.html 「東アジア共同体幻想」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/60670366.html 「鳩山NYT寄稿論文」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/60441856.html |
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『友愛ファシズム』の足音が・・・?
塩野女史も[http://blogs.yahoo.co.jp/tero19632001/29103855.html 「『全体主義』とは『左翼の善意の所産』」と喝破]してましたが、正にその構図が現在に復活しつつある?(苦笑&憮然) 今まで散々[http://search.blogs.yahoo.co.jp/SEARCH/index.html?p=%CE%F2%BB%CB%B9%A5%A4%AD%A4%CE%A5%C0%A5%DC%A5%E9%BF%E1%A4%AD%A1%A1%CD%A7
2010/3/15(月) 午後 7:14 [ 歴史好きのダボラ吹き ]
「不戦・通商共同体」と「軍事同盟」は、立派に共存しゆるのでは・・(思案) ・9(さてさて、セルビアとトルコと「ど ...
あれあれ、確か[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%81%AE%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E9%96%A2%E4%BF%82#EU.E5.8A.A0.E7.9B.9F.E5.95.8F.E9.A1.8C 「同じようなクレームつけられてるトルコは『1987年に申請して改善努力を怠らない』のに、この記事のニュアンスでは『セルビアに数馬身差』」]みたいですね・・ EUが「セルビアとFTA&ビザ免除協
2010/3/15(月) 午後 7:14 [ 歴史好きのダボラ吹き ]
宗教・思想に続く「『帝国』の統合理念」とは・・・・
ほうほう、[http://blogs.yahoo.co.jp/tero19632001/56771796.html 『EU軍』]・[http://blogs.yahoo.co.jp/tero19632001/56777197.html 『SCO軍』]に続き、今度は『ASEAN軍』ですか。最初は「比較的協力しやすい災害救助部門」から始めるみたいですが、その内「共同防衛計画(仮想敵国は無論・・)」の方向に行くのは必然ですね。経済的には「友好関係」でも政治的にはそうでないのが、ASEANの偽りなしの
2010/3/15(月) 午後 7:14 [ 歴史好きのダボラ吹き ]
「PIIGS危機」は「EU版・南北戦争&公民権武力介入」に発展?・10&この手の洒落(決議)には洒落(決議)で返 ...
あのねえ?[http://blogs.yahoo.co.jp/tero19632001/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=%A3%D0%A3%C9%A3%C9%A3%C7%A3%D3 「ギリシャが破たんならEUは国際的な信認失う」なんて泣き言言うぐらいなら、このゼネスト騒動を奇禍として「一気にEU軍投入」]した方がまだマシですよ。[http://www.nihonshuppansha.net/archives/1995/0130_000100.html
2010/3/15(月) 午後 7:15 [ 歴史好きのダボラ吹き ]
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おもしろかったです。
2010/3/15(月) 午後 7:04
最近のヨーロッパ主義は「国家のM&Aで競争力強化」の嫌いがございますね・・
どちらかと言えば、クーテンホーフ伯爵の嫌った「帝国主義路線」?
2010/3/15(月) 午後 7:13 [ tero19632001 ]
ヒロシ様、ありがとうございます。
2010/3/15(月) 午後 10:01 [ hiromichit1013 ]
tero19632001様、EUは南北間対立で分裂するかもしれません。統合の難しさです。
2010/3/15(月) 午後 10:05 [ hiromichit1013 ]