京都を感じる日々★古今往来Part1・・・京都非観光名所案内

写真容量の関係で、過去の記事をかなり削除していますが、よろしくお願いします。

全体表示

[ リスト ]

峰定寺(ぶじょうじ)

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

京都市内から離れた場所にも、観光客が来る山のお寺があります。


花背と広河原の間にある峰定寺、雲ヶ畑にある金光峰寺(志明院)、京北町にある常照皇寺などで、
これらのお寺は、観光ガイドでも紹介されている名を知られたお寺です。
いずれも、京都市内から車で1時間〜1時間半はかかるので、訪問者は限られますが、それでも他府県から来られる方もいるようです。
今回初めて、市内から1時間半、さらにそこから歩いて30分〜40分とかかるという峰定寺に行ってきました。





峰定寺は、深い自然林と国有林に囲まれた静かな大悲山にあるお寺です。

大悲山(だいひざん)は、奈良県にある修験道の中心地、大峯山(おおみねさん)に対して、「北大峯」と呼ばれ、古来修験道の修行場となってきました。また周辺は、「鞍馬の奥」といわれて、落人(おちうど)達の隠れ里だったそうです。
今でも、ここまで来るのは結構たいへんです。昔は、都から逃れてきた者にとってはまず見つからない場所だったのでしょう。
例えば、治承元年(1177)の鹿ケ谷の陰謀によって喜界ケ島に流された俊寛僧都の妻子が、この山に逃れ付近で病死したため、境内には俊寛僧都と妻子を祭る供養塔が残っています。





さて、大悲山峰定寺は、平安末期の久寿元年(1154)に、大峰熊野の修行者の観空上人によって創建されたお寺です。
観空上人は、鳥羽法皇の帰依を得て、その勅願を受けて三間四面の堂宇を建立しました。本堂及や仁王門の造立には、藤原信西や平清盛が任命されたということです。
本尊は、鳥羽法皇の念持仏の十一面千手観世音菩薩を下賜され、脇士として、二童子付き不動明王立像、毘沙門天立像を奉納せられたということで、これらの仏像は、現在宝物館に収められていて普段は見られません。
特別公開は5月3日前後の連休3日間と、11月3日前後の連休3日間のみです。






特に、本尊の十一面千手観世音菩薩は、今回ご住職の説明によれば、このような美しい観音様は他に無いということでしたが、30cm程度の想像していたより小さいもので、切金(きりがね)文様の残る美しい上品な仏様でした。仏像ファンは一見の価値ありです。
また、二童子を横に従えた不動明王立像も存在感があるもので、他に毘沙門天像、釈迦如来像、金剛力士像等があり、どれも重文に指定されています。
建物は何度か修繕が行われていますが、江戸時代に、当時の後西天皇の命で、聖護院宮道祐親王が修理を指導したことがきっかけで、以後聖護院の直末寺として今日に至るようです。





お寺までの距離は、思ったほど無くて、徒歩で20分強程度で到着。(少し急ぎましたが)
山道を登るのではなく、平坦な舗装道路が続いているだけなので問題はありません。
お寺の門前には、近年、山菜料理店や料理旅館等が増えてきたそうで、山奥という感じも無く、嵯峨野やその他普通の観光寺院の門前と同じです。川沿いに数十mの参道を歩けば、立派な入母屋造の仁王門(平安末期の創建時のものです。)が見えてきます。
仁王門の直ぐ近くには巨大な杉の木があり、その向こうには、新しい宝物館、拝観受付のある書院や神変堂(いずれも昭和初期の建築)が建っています。





さて、峰定寺の特徴は、まず受付で拝観料を払うと、その場で荷物を全て預けるということです。
このお寺は、観光のためというより、あくまでも修行場という姿勢を示されているわけです。
財布は持っていって良いようですが、カメラ等も持ち込むことは禁止です・・・・このように聞いていたのですが、実際はそれ程厳しいものではなかったような感じですが・・きちんとお預けしましたよ(^^)
だから写真撮影したのは、表門から仁王門までで、石段の上の本堂の写真はありません。
(最後の本堂の画像は、お寺のパンフからの掲載です。)
知らないで来た人は、面食らうかもしれませんので、知ってから行った方が良いと思います。





お寺の方は、本堂までは30分ほど石段を登りますので、杖を持っていってくださいと言われます。
先に宝物館で仏像を拝観し、いよいよ仁王門から石段を登ります。
峰定寺が山寺らしい姿を見せるのは、この石段から本堂までの間です。石段はさすがに修験道の道場らしく、湖東三山などのなだらかな石段とは違っていました。
急な山の斜面に作った自然石の石段なので、傾斜角度はきつく、膝を90度に上げて一歩一歩踏みしめないと登れない場所もあります。山を一歩ずつ、杖をつきながら登る・・・これが修験道なのでしょう。(もっと怖いのは降りる時です。足を滑らすと大怪我します。)
ただ、一気に山を駆け登るので、距離自体は短く20分かからない感じです。





いよいよ、重文指定のやや簡素な雰囲気の本堂が見えてきました。
久寿元年(1154)に作られた断崖にせり出した縣崖造の舞台です。清水寺の舞台のような広大な・・・という噂を聞いていましたが、そんなに大きいものではありません。軒下の廊下の幅は2メートルも無く、人をよけて何とか通れる程度です。
(狸谷不動尊とか、西国三十三ヶ所のお寺の方が大きい気がします。)
ただ、恐さはこちらの方がずっと上です。危ないので静かに歩いてくださいという標示があるように、下はまさに断崖で、床板の隙間から崖下が見えています。もし地震でも起これば・・・高所恐怖症の方はご注意ください。






本堂からは、遥かに北山の森が見渡せます。
また、本堂横の阿伽井屋(給水所)も創建時のもので重文指定です。(尚、本堂から奥には修行場があり立ち入りは禁止です。)参道には京都の銘木に指定されている杉の大木などがあり、境内はシャクナゲ等季節の花が植えられ、紅葉も綺麗なようです。
入山時間は、山中のため9時〜15時半まで。団体不可、冬季(12〜3月)も閉山されます。






峰定寺は、アクセスが悪い点がありますが、山岳修行のお寺として面白い存在です。
広い駐車場もあり、カップルやグループ等観光客も10人以上が来られていた感じでした。
断崖に建つ舞台は一度は見られたら良いかと思います。ただ、それ以外に見所は少ないので、寺宝の公開が無い普段は、少し物足りなさもあるかもしれません。
新緑や紅葉は綺麗なようですので、その頃などに行かれるのが良いかもしれません。
アクセス面を考えると、ややお勧めという感じでしょうか★★★★

この記事に

閉じる コメント(6)

今はどうなんでしょう、以前は1日にバスの便が4本しかなかったと思います。もう少し奥にキャンプ場がありました。花背峠が壁になっていますから車で行くのもちょっと億劫になりますが静かでいい所ですね。中に入ったことはありませんが霊場があるんですよね。懐かしい昔の記憶です。

2006/11/4(土) 午後 5:57 アマガエル 返信する

顔アイコン

バスの本数はあまり変わっていないのではないでしょうか。鞍馬から奥は、山歩きか、アマゴ等の釣り、キャンプ、花背交流の森とかに子供と一緒に行かれる方もいるようですね。今回、峰定寺の門前にこれほどの川魚や山菜料理の店が並んでいるとは思いませんでした。私はまだ2回しかこの方面には行った事が無いのです。花背峠付近さえ無ければ、もっと市街地が広がっているのかもしれませんね。

2006/11/4(土) 午後 7:09 [ hir**i1600 ] 返信する

顔アイコン

花背峠はトンネルを掘る計画が前からありますね。あと、周山の方から大布施経由で来れます、車に乗るのが好きな人にはドライブコースかな?

2006/11/5(日) 午前 2:59 アマガエル 返信する

顔アイコン

周山の方も・・ずっと行ってないですね。この日は市内では割と暖かかったですが、現地では気温も15度程でした。今度は南の方に行ってみます。

2006/11/5(日) 午前 8:33 [ hir**i1600 ] 返信する

顔アイコン

門前の美山山荘の摘草料理とおかみのもんぺ姿での持て成しを良かったですね。
まさにここは霊峰。

2007/10/14(日) 午後 8:05 [ clubfame_kyotobrand ] 返信する

今年も紅葉は遅いとの予測のようですね。今の内なら空いているので間、紅葉待ちしないで行きたい所には行ってしまうつもりです。

2007/10/14(日) 午後 9:12 [ hir**i1600 ] 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(1)


.


みんなの更新記事