日記
乗馬靴の修理をしました-11 乗馬用の長靴(ちょうかと読む)の修理をしました。
今回の修理は、靴底をすべて取り去り、使用の環境を考えてビブラム社製のゴムソールを使うことにした。
修理の予算としては、オールソール交換修理の中でも、
アッパーと靴底を縫い付けて固定するマッケイ式という修理
の技術を使って行うので左右で13000円と少し高くなる。
この方法だとアッパーと靴底が密着して、防水の効果が
高くなる。
この長靴はその構造になっていない「セメント式」である。
お客様から預かったこの長靴をよく観察すると、
右の写真のような靴底コバ付近のアッパーに「カット」が
あり、この長靴にとつて重大な問題だ。
最初からオールソール交換修理を考えていて良かった。
靴底を外しての工事だから、ついでに補修が出来るからだ。
準備した交換用の底材がこれ。
ビブラム社製のディンプル模様のゴム素材の底材だ。
この底材、われわれ靴の修理職人の間では人気の材料だ。
粘りがあって耐久性の高い優れものだ。
修理のときの切削加工性もよくて、仕事がやりやすい。
でも、ちょつと切削時に発生する「ニオイ」が私はキライだ。
個人差はあるだろうけど。
さてと、当店のキャプテンのマシン「マスター-2」の活躍で
今まで付いていた靴底を「ぎゃオーん」と削り外したのが
この写真。
ご覧のように釘が錆びている。
釘が錆びると、結果はアッパーの革が腐ります。
乗馬の靴に釘は使わんものだけどねぇ・・・・。
ま、防腐材をつけて掃除をしておきます。
右の写真はアッパーの「カット」部分に革を当て、
ミシンで補修した上で新しいゴム底を装着したところだ。
次の、下の写真のように底材に細い溝が付いているのが
わかるが、この溝に沿ってミシンを掛ける。
この作業を「アリアンズ縫い」といって特別な靴用のミシン
で縫い付けるのだ。
あって、私はバイクでピゅーんと走っていって縫ってもらう。
いまや、この靴用の底縫いミシンは希少になっていて
どこにでもあるものじゃなくなった。
そのミシンの写真は載せることが出来ないが、
「底縫い屋」さーん、ガンバレー!!
そんなわけで右のごとく修理完了した乗馬靴はお客様の手、というか足に戻っていった。
今回の修理費用 13000円 5日で特急仕上げ。
お問い合わせ shoe@tech-pino.com までお気軽に。
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