果て
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東側にある山の中腹の湖のほとりに、巨大な力を持つ何者かが住んでいる。 それだけがここいら一帯が支配者の脅威に晒されずにすんでいる理由で、なんとも心もとない。 しかも、確かめることができた者は誰もいない。それでも、多くのものは自分の軍を東側に差し向けることはしなかったし、境を越えて東側に居を構えるものもなく湖があることは確認できるが、何者かが住めそうな洞穴や屋敷を見つけることができたものはいなかった。 ただ、水の属性の力を多く振るったためにいつの頃からか人々は力を持つ何者かを『師水』と呼ぶようになった。 千年も昔、初めてこの国の歴史書に書かれた師水についての記述は、それだけのことしか書かれていなかった。誰もが不思議を恐れた時代であった。
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