新ベンチャー革命

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新ベンチャー革命2009年8月23日 No.12

タイトル:CIAの秘密暴露のインパクト

1.CIAの闇が暴露された

 2009年8月20日、米国大手メディアが衝撃的なニュースを世界に向けて報道しました。前ブッシュ政権時代、CIA(米中央情報局)がアルカイダ幹部の暗殺プロジェクトを戦争請負企業のブラックウォーター(現Xe社)に委託していたというCIAの最高機密が公にリークされました。前々から、オバマ政権および米民主党がブッシュ時代のCIAの秘密プロジェクトの追及を行っているという情報はありましたが、いよいよ具体的中身が暴露され始めたということです。このような話は政権交代が起こったから表面化したわけで、当然、ブッシュ政権を支えていた共和党は窮地に追い込まれています。このような話が次々出たら、共和党は完全に国民支持を失うでしょう。どこかの政党とよく似ています(笑)。

2.オバマはCIAに暗殺されないよう巧妙に振舞っている

 ところで、米国覇権は、軍産複合体主導の戦争屋と、国際金融資本主導の銀行屋がせめぎ合う構造になっていると筆者はみています。おおざっぱにいえば、共和党は戦争屋系で、民主党は銀行屋系です。そしてオバマ政権は銀行屋のサポートで成立しています。しかしながら米国の安全保障や国防体制に関して、戦争屋の覇権が依然として維持されていますので、オバマ政権は、当然ながら、戦争屋からの介入を完全に排除することはできません。

 CIAは戦争屋の諜報組織ですから、オバマにとってアンタッチャブルですが、オバマを支える民主党議員の一部が、ブッシュ時代のCIAの秘密暴露に挑戦しているようです。米国本来の正義感あふれる自由民主主義者がオバマ政権下で復活している証(あかし)です。今回のCIAの秘密露呈は彼らの努力の賜物です。オバマ自身があまりCIAの秘密に介入しすぎると、暗殺される危険があります。なぜならCIAは謀略のプロだからです。そこでオバマ自身は、戦争屋の目の敵にされないよう、巧みに振る舞っているわけです。

 その結果、オバマは表向き、核廃絶、麻薬撲滅などを宣言して民主党大統領らしい振る舞いをしていますが、裏では戦争屋と癒着しているのではないかと疑われています。筆者は今のところ、オバマの正体は正確にはわかりませんが、とりあえず彼を信用するしかありません。過去、ケネディ暗殺の前例もあるので、ナイーブに理想的な正義漢の大統領を演じるわけにもいかないのでしょう。

3.オバマ政権で米国の伝統的正義の復活か

 さて、ここで問題にすべきは、CIAが単なる諜報組織ではなく、暗殺プロジェクトを計画したり、実行する組織でもあることが公にされたことです。ここが極めて重要です!いかなる理由があろうと、CIAの暗殺行為は国家犯罪であり、国家組織が暗殺を業務とするのは国際的常識から到底、許されるはずがありません。ただ、CIAはそういう謀略の実行部隊ではないかと世界中から長い間、疑われており、CIAの闇に関心ある人々の99%は、CIAは現実に暗殺を実行していると確信していたはずです。しかしながら、これまで米国政府は、当然のこと、それを公式に認めることはありませんでした。そのため、CIAの闇の話題は、常に陰謀論で片づけられてきました。しかし今後は世界中の人が堂々とCIAの闇を議論できるようになります。

 このような米国覇権の大変革から想像できるのは、米民主党に多い、伝統的な正義漢の米国人エリート、すなわち、WASP(White Anglo-Saxon Protestant)のパワーが復活し始めたということです。彼らはケネディ暗殺以来、CIAの怖さを熟知しているので、ここまでCIAを追及することはありませんでした。それが、今回、CIAの決定的な秘密の暴露まで辿りつけたことは、実にすばらしいことで喝采を送りたい心境です。

4.戦争屋=CIAの威力弱まる

 それでは、一体なぜ、米国の正義の象徴、WASPが復活できそうな状況が米国で生まれたのか、それは戦争屋=CIAのかつての威力が衰えてきたからではないでしょうか。ブッシュ時代、国防総省、CIAは、チェイニー(副大統領)、ラムズフェルド(国防長官)などネオコン・シンパに乗っ取られていたのですが、オバマ政権が誕生して、大きな権力交代が起きていると思われます。

 今後、WASPのパワーがつけば、ブッシュ政権の行ったアフガニスタン攻撃、イラク攻撃の戦争責任が追及されるかもしれません。こうしてネオコンやCIAの秘密が次々暴露されれば、ケネディ暗殺の謎、9.11事件の謎が解明されていく可能性があります。

 ブッシュは、9.11事件の後、二言目には“テロとの戦い”を念仏のように唱えていた大統領でしたが、それはすべて、9.11事件勃発を大前提にしていたからです。ネットの常識のように、9.11事件にブッシュ政権が少しでも関与していることが判明すれば、ブッシュ時代の8年間はすべて否定されます。

 このような画期的な米国覇権の変革が実現できそうになったのも、金融危機の派生的効果(デリバティブ)といえます。まさに禍、転じて福となす。金融危機大明神サマサマです。

5.自民党への打撃は計り知れない

 近未来、ブッシュ政権のイラク戦争責任が追及されるようになれば、それこそ、日本は大変なことになります。

 ブッシュ・マンセー一色であった小泉政権以来の自民党、日本政府(特に親米官僚)、大手マスコミ、財界は、国民に対して、どう落とし前をつけてくれるのでしょうか。今から楽しみです。ブッシュ時代の自民党・外務省の対米外交は根底から否定されてしまいます。自衛隊のイラク派遣は一体何だったのか、100兆円かかったイラク戦争のコストのうち30〜40兆円も献上した小泉政権(注1)の責任を一体どうつけるのか、イラク戦争時、小泉前首相の国会答弁をもう一度、再生して、われわれ国民は是非、総括すべきです。

 さらに、戦後60年以上、戦争屋=CIAにコントロールされてきた日本の闇(注2)を徹底的に追及しなければなりません。戦後、CIAの謀略の犠牲になった多くの愛国的日本人の名誉回復させる必要があると同時に、CIAの謀略に協力した売国者を特定し、国民の前で断罪すべきでしょう。

注1:拙著『情報と技術を管理され続ける日本』(ビジネス社、2008)、p37

注2: 本ブログ No.2 『CIAの育てた戦後日本の闇が崩壊する?』
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/90518.html

ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm

テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.elmstadt.com/news/techventure.html

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