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 地下水の水質管理のための「環境基準」は、
毎日2lの水を70年間飲み続けた場合に健康被害が出ることを防ぐための「飲料水基準」と同じに設定している。
飲むわけでもない水に含まれる物質が、その値を一時的に超えたからといって慌てる必要はない。もし常に基準を超えるような状態になれば、そのときに原因を突き止めて対策を打てばいい。
(産業技術総合研究所 名誉フェロー 中西 準子氏)

豊洲市場の土壌汚染問題、健康被害はあるのか

「基準値超え」と「炎上」の見方をリスク評価の専門家に聞く

2016年11月10日(木)
 東京都は11月1日、豊洲市場の施設の下に盛り土をせずに地下空間を設けたことについて、「いつ、誰が、決めたのか」という意思決定のプロセスを検証した報告書を公表した。決定に関わったとされる責任者を特定し、今後、対処を検討するという。11月7日に予定されていた豊洲市場への移転が延期されたことによって、導入済みの設備のリース料の支払いなど市場業者への補償も急務になっている。
 「立ち止まって考えるべき」──。小池百合子知事が選挙期間中にこう発言して以来、豊洲市場の移転問題が混沌としている。8月に移転延期を決定した後、豊洲市場の主要施設の下に、都の「専門家会議」が提案した土壌汚染対策の「盛り土」がされずに地下空間が設けられていたことが発覚した。今回、公表した報告書は、この経緯に関して詳しく調べたものだ。さらに、土壌汚染対策法の指針に基づいて実施されている地下水のモニタリング調査で、環境基準を超えるベンゼンとヒ素が検出された。
 豊洲市場の移転問題が膨らむ中、市場関係者や消費者が最も気にかけているのは、「食の安全」だろう。「安全性に問題はないのか」。日経エコロジーは、環境リスクに詳しい専門家らに取材した。以下、2人のインタビューを紹介する。
築地市場からの移転が延期となった豊洲市場(写真=東京都中央卸売市場)

「摂取経路」と「量」の議論を

 まず1人目は、化学物質などの環境リスク評価で知られる産業技術総合研究所名誉フェローの中西準子氏である。
産業技術総合研究所 名誉フェロー
中西 準子氏
──豊洲市場の安全性をどう評価している。
中西:土壌汚染は急激な健康リスクがあるというものではない。一番大事なのは、土壌汚染が存在するということではなく、土壌に含まれている有害物質が人の体に入る経路があるのかどうか、入ったとしてどれくらいの量なのかということ。それなのに、それらについて議論しないまま、地下水からベンゼンやヒ素が検出されたと大騒ぎしていること自体が大きな問題だ。
──見つかった有害物質による健康への影響は。
中西:豊洲市場は地下水を使って魚を洗ったり、調理したりするわけではないので有害物質が体内に入る可能性は低い。土壌汚染対策として、摂取経路をきれいな土やコンクリートなどで遮断する方法がある。地下に盛り土がされていなかったことが問題になっているが、建屋の床のコンクリートで遮断されている。
 東京都の公表資料によれば、表面の土壌を掘削し、洗浄や加熱処理した上で戻したり、地下水に汚染があれば浄化して排水したりするなど十分な対策を取っているといえる。有害物質があったとしても拡散していくような状況は考えにくい。
 地下水の水質管理のための「環境基準」は、毎日2lの水を70年間飲み続けた場合に健康被害が出ることを防ぐための「飲料水基準」と同じに設定している。飲むわけでもない水に含まれる物質が、その値を一時的に超えたからといって慌てる必要はない。もし常に基準を超えるような状態になれば、そのときに原因を突き止めて対策を打てばいい。
──基準値超えが続いたらどうすればいいのか。
中西:対策としては、汚染されている土壌を取り除くか、土壌はそのままにして地下水を管理するかの2つがある。地下水の管理というのは、人が飲まないようにしたり、水をきれいにしたりすることだ。ただ、日本では費用のかかる掘削除去の方を選ぶケースが多い。
 これからの環境対策は費用についてしっかり考えないといけない。過度な対策は余計なエネルギーを使うことが往々にしてあり、新たな環境問題を引き起こしかねない。リスクの大きさと対策の効果を調べてコストパフォーマンスを高めることが、本当の意味での環境対策ではないか。

ゼロリスクを求めるのは不可能

 続いて、リスク心理学に詳しい京都大学大学院教授の藤井聡氏に豊洲市場を巡る騒動について聞いた。
──豊洲市場の移転問題が、連日、テレビや新聞で報道されている。
内閣官房参与 京都大学大学院教授
藤井 聡氏
藤井:今の状況をみていると、客観的な技術の議論がなく、不安が一人歩きしていると感じる。
 技術的に考えて、盛り土をせずに地下ピットを設けたことが安全性で問題になるとは考えにくい。一般的に地下水は、土壌を通じて地上に上がってくるリスクがある。地下ピットは地下水を遮蔽する役割を果たし、土壌から水を抜く排水システムが正常に動作すれば、地下水が地上へ出るリスクはさらに小さくなる。




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    全くのレッテル張り行為
    この騒動が政治的舞台に上がってしまい真の意味で都民ファ−ストになっていない点が大問題である。
    石原元知事が承認した盛土問題がどうのこうのと御託が並んでいるが床下が地下空間になっていることで何の問題も無い、寧ろ空間を利用した配管点検用に便利に利用できる。
    地下水の点検井戸もしっかり施工され若し異常な水質が出ても専用の浄化施設を通して一般公共水面に放流されるので全く問題が無いことをマスゴミは一切報道しない、、、これは犯罪である。

    [ マンゴスチン ]

    2017/3/15(水) 午後 7:12

    返信する
  • 顔アイコン

    石原元知事がこのでっち上げについて提訴の準備をしているようです。

    [ tearface ]

    2017/3/15(水) 午後 10:33

    返信する

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