3月18日(日)、ドイツと日本未来志向の有効150周年事業「これからの林業・木材・住宅・自然エネを考えるシンポジウム」に参加しました。
講師には、ホクシンハウスのドイツ視察の際には大変お世話になりました、フライブルク在住・環境ジャーナリスト池田憲昭氏、村上敦氏をお迎えし、ドイツのエコ住宅、地域木材産業と多機能林業の講習、そして自然エネを題材に長野県の地域社会の未来を考えるワークショップを行いました。
池田憲昭氏の講習では、ドイツシュヴァルツヴァルト(黒い森)地域の多機能林業と地域木材産業、そしてバイオマスについて学びました。
日本は森林大国であり、大きなポテンシャルを持っているのにも関わらず、世界一の木材輸入国である。ドイツの森林面積は1,000万haと日本の人工林(生産林)と同じながら、そこからは日本の3倍もの木材が毎年安定的に生産され、これを地域で加工・利用しています。それは何故か?それは、森を管理するためのインフラ整備がされていないからだと、「道づくりは森づくり」だと池田憲昭氏は教えてくれました。
これは、GoogleMapで見ることの出来るシュヴァルツヴァルト(黒い森)の衛星写真です。
白いラインはすべて林道です。車道のように、目的地までの距離を短くする道づくりとは違い、森を管理するために適した道づくりは「等高線に沿ってなめるように作る」こと。実際に現地で歩いてみると、とても歩きやすく4tトラックも通れる道作りには驚きの連続でした。また、この林道は一般にも開放されいますので、だれでも気軽に山を散策することができますし、乗馬やランニングなどしている人もいます。
このインフラがあるからこそ、生産性の高い林業が行われるようになり「木製製品」が低価格で安定して供給出来るようです。実際にドイツの暖房は薪がメインだそうです。理由は最も安い熱源だからだそうです。日本では薪ストーブは憧れの存在ですので羨ましい限りです。
次に村上敦氏による講習では「フライブルグ市の環境共存型都市計画とエコ住宅」を学びました。
村上敦氏 はこう切り出しました「2050年までに半数以上の地方自治体は消滅します。」
先月ドイツ視察時にも村上敦氏からこの話がありましたが、何度聞いてもショッキングな内容です。
下の資料は国土交通相が、平成22年12月17日「国土の長期展望に向けた検討の方向性について」という資料の中で発表した資料です。
この資料を見ると、松本の中心部のごく一部は安泰。名古屋市とつながっている飯田線ルートにも救いの兆しが見られるそうですが、長野市は善光寺の周りを除き崩壊するようです。
それでは、地方は何をすればいいのか?
それにはまず、同じような問題を抱えながら先進的な対策でこの問題に取り組んでいるドイツの事例を紹介していただき、その後、「長野県の森林林業、木材産業、住宅、自然エネルギーに関するワークショップ」という形で、未来についてみんなで考えました。
5グループに分かれグループごとに議論を交わし、うんうんと頷くようなアイデアから、奇抜なアイデアまで、たくさんのアイデアが飛び交いました。充実したワークショップで、会場にいた皆さんが楽しみながら「未来」語り合いました。
非常に充実した時間を過ごせました。
参加者皆さんが「明日の長野県」を思い、このワークショップで学んだことや感じたことを実践に移していこうとしていたのがとても印象的でした。
最後に、池田憲昭氏、村上敦氏ありがとうございました。そして主催者の青木さんありがとうございました。