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SSなんだけど手抜きです

駄文4-2

「あ、コレおいしー」
「ポテチいる人ー」
「ほしいアルー」

休憩できる広さがある場所で魔法書探検メンバーは持ってきた弁当を広げ、食事を楽しんでいた。
図書館の広さや学園の出鱈目な出来事に話をしているなかネギは自分とは別の魔力を感じる。
魔法の事をを唯一知る明日菜に耳打ちすると他のメンバーに冷やかされた。

「いけそ?」
「うん」

木乃香以外で図書館探検部である夕映に確認を取ると、騒いでいる他のメンバーに声を掛けた。
終始笑顔の彼女を本棚の影から刹那が安堵と一抹の寂しさを交えた顔で見守っていた。

(お嬢様…あんなに楽しそうに笑われて)

刹那は無意識に持っている刀の柄をギュっと握り締める。
彼女の寂しさを表すような行動ではあるが、その事に気付く者はいなかった。

「ほな、そろそろいくえー」

木乃香の声に皆が応え、荷物を整理すると魔法書を目指して歩き始めた。
続いて隠れながら刹那が後を追う。

そして…

「もぐもぐ…。お、動くのか」

刹那達の傍にある本棚の上で横島は食事を取っていた。
浮かんだサンドイッチが次々と消えていく。
実際には横島が食べているだけだが、今の彼は姿を隠している。
透明人間が食事をしていると思っていただければよい。
ネギ達は手作りであったが、横島はコンビニで仕入れていた。
残ったサンドイッチを口の中に放り込み、ネギ達一行の後を追う。

図書館島は奥に進めば進むほど、その在り方が図書館と呼んでいいものなのか怪しくなっていった。

「なっ…ここはホントに図書館なのー!?」
「本棚あるやん」
「こんな所にある本を誰が読むのよーっ!?」

明日菜が叫び、木乃香が突っ込みを入れる。
底が水で満たされた部屋に巨大な本棚が所々に聳え立っていた。
ネギ達はつながっている本棚の上を歩き、先を目指す。

(魔法使いってのは自分の技術に自信があるんだなぁ。稀に本が湿気るとか考えんのか?)

一昔の彼であったら渡るにしても怯えていただろうが、今はさほど恐怖を覚えていないようだ。
姿を隠す場所がないので、後を追う事を躊躇していた刹那を追い越してネギ達の後について行く。

「冷たいーっ! なんで湖が…」
「うえー、下着ぐしょぐしょー」

まき絵が嘆くが図書館探検部ニ名は更なる奥への探究心に満ちて聞こえていないようだ。
もはや突っ込む事を諦めたのか、明日菜の疑問に答える者はいない。

(こういった場面に出くわすと、五行覚えていてよかった気がするな)

横島は湖の事は特に気にせず、すたすたと歩いていた…水面の上を。
その足跡は水面に波紋をたたせないほどであり、技術の高さを物語っている。
他にも底の見えないほどの本棚をロープで降りながら遂に一行は目的地のすぐ傍まできた。

「あーん、もうイヤー! 服ボロボロー」

歩伏前進する女子中学生でも苦労するような狭い通路を一行は突き進む。
そのような通路は当然のごとく掃除されるわけもないので皆埃塗れであった。
当然、中学生よりも体格のよい成人男性である横島はさらに苦労するであろうが…。

(くっくっく…この程度の通路。女体の神秘を覗きみる為に培った技術の前には造作もない事よ)

前を行く女生徒の下着を見ないためにバンダナで目線を隠してはいるものの、
実際にこの姿が他者の目に写ったのであれば社会的な非難を受けるのは明白である。

(けど、やっぱ俺には狭いな…)

這い回っているのは同じなので横島もまた例外なく埃塗れであった。

「ゆ、夕映ちゃん。まだなのー」
「いえ…もうすぐそこです」

夕映がペンライトを咥えながら、明日菜の問いに答える。
その表情は日常生活に見せる表情と変わりなかったが、些細な変化を
同じ部活仲間である木乃香は感じ取っていた。

「夕映、結構燃えてるやろ」
「ふふ…わかります?」
(いつもと同じ表情に見えるけど)

明日菜に見分ける事が出来なかったが、さすがに声には出さないで心の中でツッコミをいれる。
暫く匍匐前進を続ける面々であったが、天井から僅かに漏れる光がみえた。

「この区域には大学部の先輩達でもなかなか到達する事が出来ません。
 中等部では私達が初めてでしょう…」

そういって夕映は光が漏れている天井を指差す。

「ここまで来れたのはバカレンジャーの運動能力の賜物です。おめでとうです。
 さあ、この上に目的の本がありますよ」

明日菜が先頭となって天井を持ち上げると、そこは中世のRPGゲームに出てくるような祭壇場であった。
学校の地下にこのような物があることに驚く各者達。
その中でネギは二体の石像に守られるように置かれている本を見つける。
なぜか見開きされているが、それはメルキセデクの書と呼ばれる魔法書であった。
目標となっていた物を見つけて喜ぶ明日菜達は罠があると云うネギの制止を無視して書に駆け寄って行く。

(あ〜〜、やっとついた。さてネギ達はどうしたんかな?)

ひょこっと顔を出した横島の目には動き出した石像――ゴーレムによって英単語の問題を出されていた。

(なに…やってんだ?あいつらは)
(あのゴーレム…どうやら魔法使いが操っておるようだな。常に念波が送信されておる)

後ろから別の女性――刹那が近付いている事を感じた横島は狭い通路から這い出ると
部屋全体を見渡せる壁の傍にある本棚の上に飛び乗った。

ゴーレムが次々と問題を出すが答える方法はツイスターゲーム形式となっており、
タダでさえ苦戦する明日菜達――バカレンジャーは頭だけではなく関節にまで痛みが発生していた。
最後の問題に答えるべく、痛みを我慢して答えようとする。
そして「DISH」の答えを「お」・「さ」まではよかったが、なにを思ったのか…
「ら」といいながら「る」の文字を踏んでしまう。

問題を間違えた事により、ハンマーを持っているゴーレムの一体に更に下層の階へと落とされるネギ達。

「ネギ! っと将来有望な女の子達が!!」
「お嬢様!?」

狭い通路から様子を伺っていた刹那と本棚の上で様子を見ていた横島が同時に叫ぶ。
その声に反応した大剣を持ったゴーレムが気配に覚えのない…むしろ感じない側を警戒するように声を出した。

『刹那君、侵入者じゃ!』
「はっ!?」

覚えのある声に反応する刹那。
その反応速度は女子中学生とは思えぬほど俊敏迅速だ。
一般人の目には掠れるほどの速度で大剣のゴーレムが指差した…
ぷかぷかと宙に浮く埃に目掛けて持っていた真剣の刀を振るう。

(ちっ!?)

だが、その刃が届く事は無かった。
いち早くその場を後にした横島は空中で一回転すると刹那とゴーレムからある程度離れた位置に着地する。
刹那も飛び乗った本棚の上から降りて注意深く横島――未だにぷかぷかと浮かんでいる埃に向かって刀を構えた。

(戯け。無断で侵入しておるのに声を出す奴がおるか)
(しゃーないやん。ついびっくりしちまったんだからさ…)

「さて…どうしたもんかね〜」

今度こそ声をはっきりと聞いた刹那の表情が更に険しいものへと変わっていく。
結界を、魔法先生などの警備を抜けて図書館島の奥深くまで侵入されたのだ…警戒するのも仕方ない。
刹那は無意識に刀の握りを強く握りしめた。

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SSじゃないよ No.4

駄文 その四

横島がネカネの依頼によってネギの行動を観察…もとい調査する事になって早一ヶ月以上が過ぎていた。

初日に明日菜に魔法がばれたり…

「いきなりばれたぁーー!?」

女子寮風呂場「涼風」でネギ争奪による騒動があったり…

「いかん、いかんぞ俺!? しかしあれが中学生…はっ!?俺はロリコンとちゃうねん!?」

明日菜が学力の低さの余り逃げ出したり…

「ぬぁ!? 足速ぇー!! こんな事なら空中を走らずに朱雀を喚ぶか玄武の盾でも出しておくんだった!!」

ドッチボールで高校生と中学生がゲームをする羽目になった事など色々とあった。

「う〜む。高校生で黒か。いやはや、けしからん…が俺はあえて賞賛を送ろう!!」

そして話は再び現時間へ。
普段勉強をしていない者達にとっては大変な行事、期末テスト。
麻帆良学園においてもその実施は行われる。

だが、テストを受けるのは何も生徒ばかりではなかった。
ネギ・スプリングフィールド…魔法使い見習いにして、教育実習生。
この少年にも正式な先生としての課題が設けられた。

担当している教室2−Aのクラスをテスト結果で最下位から脱出させる事。

課題の内容を見た当初のネギは簡単なことだと浮かれるが、時を立たずして認識の違いを改める。
一部の生徒を除き、ほとんどがのどかに過ごしていたのだ。

中でもクラスの中でもバカレンジャーと評され、クラスの平均点低下を担う五人組がいた。
明日菜、まき絵、楓、くーふぇ、夕映の五名である。

ネギが自分が首になる事の真相を隠し、大変な事になると洩らした事で全く真実味のない噂話が起きた。
最下位のクラスは解散、さらに点数の悪かった者は小学生からやり直し。
現実味のない噂であったが、該当するバカレンジャーは大慌て。
しかし図書館探検部の夕映からもたらされる情報によって一筋の光明が見えた。
持っているだけで頭が良くなる魔法の書が地下図書館に安置されていると云うのだ。
魔法使いの存在を知る明日菜はこれ幸いにとバカレンジャー、図書館探検部メンバー。
明日菜に説教をされて魔法を封じ、その為に疲労感が増したのか夜7時に眠ろうとしていたネギ。

その後ろからこっそり隠れて見守る木乃香の護衛役、桜咲刹那。

「お嬢様…。こんな時間に図書館島に入るとは…危険すぎますよ」

そして…

「ふっふっふ…まさか用意した新装備『隠行護身の衣・全方位バージョン』がさっそく役に立つとはな」

ネギ達から10m程の上空でソーサーの上に立ち、全身をマントとフードで隠した横島が図書館島の裏口に集結するのであった。
とはいえ、ネギ組は二人の存在を知らず、刹那は横島の姿を見る事など出来ていない。

(おぬし…覗きには使うなよ?)
(つ、使わなねぇよ!? 当たり前じゃないか…わははははは…ちぇ)



図書館島。
明治の中頃に学園と共に設立され、世界大戦やらなんやらから貴重な書物が集められたりしており
度重なる増築によって本の無法地帯となっている場所である…表向きは。

「…現在は全貌を知る者はいません。そこでこれを調査する為に麻帆良大学の提唱で発足したのが…」

地下に降りる階段でバカブラック…綾瀬夕映が発祥について説明をしていた。
大きな扉の前に立つと一度言葉を区切り、扉を開けるとそこには無数の本棚と其処に納められた本が
やってきたメンバーの目の前に広がっている。

「私達、麻帆良学園図書館探検部なのです」

その光景にネギは興奮をしており、明日菜も感嘆していた。

(四神のマテリアルから流し込まれた情報、それをイメージされた無数の本の羅列を見た事あるから
それほど多いとは感じんが…確かに普通の図書館じゃないなぁ〜)
(数多くの場所に結界が張られておるな。ざっと見た限りでは巨大な空間が幾つも確認出来るが…詳しく調べるか?)
(いや…必要ないだろ。俺らが関わるのもこれが最後だろうし、余計な問題はいらねぇさ)

後をつけていた横島や心眼もかなりの数の書物に目を奪われていたが、気配を殺し、
姿を消しながらネギ達の動向を見張っている。
もっとも見張っている場所はネギ達から見てより高台の本棚に腰掛けているので、
ネギだけではなく常に後方で待機している刹那の行動も見ることができた。

(あの子…なにしてるんだろうな?)
(さて、目線を追って見るとネギ少年の同室の女子…木乃香殿を重点的に見ているようだが…護衛かもしれぬ)
(護衛か。仕事として受けるのは極力パスしたいな。対象者の行動を縛れないのが最も厄介だ)

本当に護衛をならば近くで守るのが安全だが、彼女は離れて見張っている。
二人の事情を知らぬ横島達は、木乃香の行動を制限できず、身近に置くことを拒まれていると感じた。
そんな事を思いながらもネギが罠に嵌まったとき、咄嗟に霊波を叩きこもうとするなど自身の仕事は忘れてはいない。
しかし、罠によって飛び出た矢はネギの動向を注意していた楓によって防がれていた。

(しっかし…色んな生徒がいる担任をしているな〜。ネギの奴は)
(さしあたて最初に問題を起こしそうなのは、二名だが…仕事の範囲内では動きそうに無いな。捨て置くか?)
(ネカネさんの話だと、マギステル・マギは危険な仕事も含まれているようだし…)

一度、横島は念話を閉じて考えると、それを心眼に伝えてる。

(あいつがそれを目指しているなら自分で解決しなきゃなんないだろ。
けど、向こうは実力者のようだし…やばそうなら考える時間を得る為にも一度くらいは助けねぇとな)

アフターサービスってやつだと伝えると、ネギ達に視線を戻す。
横島達がのほほんと見守っている間にも…まき絵が本棚の間にある架け橋用の板から落ちそうになったり
本段が倒れそうになったのを古菲が飛び蹴りで防ぎ、納められていた本を楓が楽々と受け止める。
その様子にネギが驚愕していた。

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SSじゃないよ No.3

駄文 その三

事前にネカネからネギが勤める学園の事を聞いていいたので横島は下見に向かった。
そこではっきりとここが異世界だと認識する。

「いったい日本の何処にこんな規模の学園を建てる土地があるねん…」
(ふむ…龍穴の場所には地上に存在する全てのモノが集まりやすいが、ここは意図的に集めておるのだろうか…)
(まぁ、神木が。この力の質量を保てるのがまだ人間界にも残っているのですね〜)

横島、心眼、青龍の麻帆良中央駅から降りた感想だ。
調査が目的だったのでこの三名のみ。
他の面子はこの世界で生活する為のアルバイト探しへと向かっている。

麻帆良学園を調査する事は依頼内容として受けてない。
なので、ネギが赴任する学校および各教室における張り込みポイントを洗い出した。
途中、結界があったが引っかかると面倒があると考えて、文珠で結界に干渉し
『扉』を構築して出入りが自由に出来るようにする。
誰にも怪しまれずに行動する為に隠行を行っていたので麻帆良調査一日目は誰にも会う事無く
つつがなく終了した。

ちなみにアルバイトを探していた筈の三名はと云うと…
何故か朱雀は賭け麻雀で相手を箱点に追い込み、白虎はストリートファイトで賞金を得ていた。
横島はとりあえず二人を殴ってお仕置きをし、玄武の報告を聞く。
身長が142cmで18歳などと無理な設定に加えて(いや世の中にはそういった人もいるけどね!)
普段から眠そう、のんびりしていて職探しには厳しい風体だ
横島は余り期待していなかったのだが、予想を反して勤め先を得ていた。

「…ふらりとよった秋葉原でバイト募集してたから受けてみた…そしたら受かった。なんでも…」

一度、会話を切ると玄武は人型の体を見て

「ニーズがあるとか…」
「へぇ〜〜。どんな仕事先なんだ?」
「…ん。メイド喫茶」
「………………………そうなんだ。まぁ、あれだ変質者には気を付けろよ」

微妙な空気を残しつつ夜が更けていく。

「青龍…お前は普通のバイトな。コンビニとか頼む」
「あ、はい。了解致しました、あるじ様」

そして翌日…ネギ・スプリングフィールド日本来日。

「横島さん、これからよろしくお願いします」
「おう。道案内は任せとけ」

ネギの向かえと道案内はウェールズにいた時に約束をしていた。
魔法学校を7月に卒業、五ヶ月間を教師としての資格や語学の準備に費やし、現在は翌年の2月。
寒い地方に住んでいようと寒いものは寒い。
横島、ネギは共にコートを身に纏い空港から電車をあれこれ乗り換えて埼玉県にある麻帆良学園へと向かう。
学園に近付くに連れて徐々に学生の数が増えてきた。
女子高生などに囲まれて煩悩が溢れないようにネギと会話をして誤魔化したりしている。

「うわー、ニッポンは本当に人が多いんですねぇー」
「ん?そうか?それなりに人が集まる施設があればこれくらいはいんぞ」

ネギは物珍しそうに辺りを見渡していた。
回りにいるのはここが女性専用列車か?っと勘違いするほど女学生達に囲まれている。
青年男性と少年が乗り込んでいるのが珍しいのか、度々横島とネギを見ている者達が多い。
そのうちの数人がネギに話しかけてきた。
横島はさっきから電車が揺れるたびに目を閉じて「煩悩退散、煩悩退散」と小さな声で繰り返していたので気付かない。
そのときネギがなんの前触れもなくくしゃみをすると彼の魔力が軽く暴走して列車内に風を起こした。
魔力の気配に横島は何事かと目を開け始めた時、一気に見開いた。

「きゃあ」「いやぁ〜」

風が起きた車内では逃げ場が無い為、女性達のスカートを舞い上げる。
見開いた彼の脳に過剰な能内分泌が起こり、女性限定ではあるが彼の特殊能力が発露された!!
…とはいえ単に女性の下着の色とその姿を瞬間記憶するだけなのだが。

「う〜む。眼福、がんぷ…はっ!?」
「……………………………………(じ〜〜)」

相も変わらず余計な一言が多い男である。



電車は麻帆良中央駅と到着した。
一斉に学生達が駅から飛び出していく。
そんな中よれよれと這い出てくる男とそれを心配する子供の姿があった。

「だ、大丈夫ですか横島さん!?」
「よ、よふぃ…ふいたぞ(よし、着いたぞ)」

次の瞬間には傷が完全に癒えた男は立ち上がる。
ネギが一瞬で治った事を驚いているが横島は気にせずに続ける。
背後の麻帆良にそびえ立つ世界樹を指差した。

「ここが麻帆良学園だ!」
「わわわ、すごい!これがニッポンの学校かぁ〜」
「いや、こんな規模の学校なんて他にあるのかねぇ」

驚いていたネギであったが、懐から時計を出すと慌てだした。

「いけない、僕も遅刻する時間だ。初日から遅れるわけには!?」
「ほいじゃ急ぐか校門まで送るぞ」
「はい!」

ネギが魔力を、横島が霊力を足に集中して駆け出す。
どちらも通常の人間が出せる速度とは思えないほどのダッシュだ。
ちなみにネギは重たそうなリュックを押さえながら走り、横島は両手が寒いのでジーパンのポケットに両手を入れて走っている。

「横島さん、足速いんですねぇ。マラソン選手以上の速さなのに」
「力で強化してんのはお互い様だろ? それよりどうしたんだ?ちらちらと女の子方を見やがって…惚れたか?」

横島の軽口にネギが顔を真っ赤にして慌てだした。

「ち、違いますよ!? あの人達占いの話をしているようなんです。
 幼馴染みのアーニャって事が修行で占い師をしているので気になって…ちょっとお話して来ます」
「ほいほい」

横島達が占いをしていた女の子達に近付いた時、一人の女性の顔を見ていたネギが爆弾発言をした。

「あのーー、あなた失恋の相が出てますよ」
「んなぁ!?」
「え゛…」

横島も最初は驚愕していたが、運の悪い事に玄武の能力の一つが働いた…予知である。
祭りをしている学園内で、失恋の相の女の子が男性に告白しているが断れるシーンが見えた。

「お、本当だ。丁寧に振られるな。…俺のは占いじゃなくて予知だけど」
「横島さんにも分かるんですか?」
「えぇぇーー!?」

さらに駄目押しされた女の子は目に涙を浮かべながらも思いっきり切れた!

「なんなのよあんた達はー!? 私はねぇ、ガキと失礼な奴が大ッ嫌いなのよ!!」

女の子はその細腕に似合わず、強力な握力によってネギと横島の顔にアイアンクローをかける。
予想外の痛みにネギと横島が悲鳴をあげた。

「あいたた!? 横島さん、日本の女性は親切で優しいんじゃなかったんですか!?」
「そんなモノは幻だ、ネギ!! しかしこれほどの握力はめったにはおらんぞ……うぎゃー!?」
「な、なんですってぇーー!!」
「明日菜〜、落ち着いてなぁ〜」

これが…横島忠夫、ネギ・スプリングフィールド、神楽坂明日菜、近衛木乃香の
初めての出会いの瞬間であった。

余談だが…この作品でもまた明日菜は毛糸のくまパンツを晒す事となる。合掌

次回は一気に地下図書館編へすっとびます!!

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SSじゃないよ No.2

駄文 その二

目が覚めた横島が最初に呟いた言葉は既にお約束? とまで云える様な発言であった。
見知らぬ天井、どこか飾り気の無い部屋だが何らかの力が備わった道具が部屋に飾られている。
薬品の匂いや、ベットを囲む白いカーテン。
それらの情報から介護室または学校などにある保健室と横島は判断した。

「生き延びたんか…俺は」

ぼんやりとしていた頭が徐々にはっきりとしてきた。気を失う前の体の状態を思い出し両手を上げてみる。
完全に炭化して崩れ落ちていた腕が、うっすらと見える古傷までがある状態に復元されていた。

(傷まで復元する必要も無いと思うんだが…助かったやなぁ〜。お前らにはほんまに感謝しねぇとな)

自分の目線にまで上げていた手を握り締める。
それだけで体に力が溢れてくるようだった…が、猛烈に空腹感が襲い腹の音が鳴った。
同時に扉を開けて入ってきた少年が男の目覚めと腹の音に二度びっくりしていた。



少年に連れられて向かった先は広めの食堂であった。
椅子や机の数を見る限り、多数の人間が利用しているのが判る。
最初に出されたものは空っぽの胃を労わる様にスープなどが出された。
出された食事の味に舌鼓をしつつ、横島は自分が置かれている状況を把握しようと観察を行う。

龍穴に建てられた建物や周囲に満たされる【力】…そういったのが集まる溜まり場か。
反対側に座っている少年はなぜか目を輝かせている。
霊力とは違うが何らかの力を持ち、かなりの潜在能力の持ち主だ。
背中には少年の体格に似合わない杖があったが…

(支えもなく背中に吸い付いてないか?)

そんな疑問を抱えつつ、食事をしながらあたりの気配を伺っていた。
今までの経験や心眼の調教…もとい特訓によって多少なりとも冷静さを得ていた。
そんな事を考えていたが少年の名前を知らない事に気付いて声を掛けようとしたが、新たな人物が現れる。

「あ、お姉ちゃん」
「ネギ…先ほどの方が目を覚まされた「初めまして!美しいお嬢さん!!是非ともお名前を教えてくださいー!!」

冷静さを得ていたはずだった…少なくとも最初の二分ほどは。

食堂に現れた人はネカネ・スプリングフィールド。
少年…ネギに姉と呼ばれているが、おそらく直接的な血の繋がりは無いと思われる。
何故ならネギの叔父をお父様と呼んでいたからだ(原作より抜粋)
しかも叔父は入り婿だろう…とてもじゃないがスプリングフィールドの系統の顔ではないのだ。

見目麗しい女性なので、横島が声をかけないっといった事は天地がひっくり返ってもありえない事であった。
最も、その後ろにいたおしゃまな少女…アーニャに弁慶の泣き所を思いっきり蹴られて邪魔されたが。

それからは食事をしながら会話を行っていた。
互いに名乗った時にネギとネカネは改めて横島に礼をした。
実は休眠に入る前にネギに名を問われた時に迎撃モードに備わった擬似人格が横島の名を語っていたのだ。
当の横島は全く覚えが無い事なので困惑する。
そんな様子に二人は長い眠りの中で記憶が混濁していると解釈した。
ちなみに毎度同じの言語の共通だが、ネギは日本に出発する為に三週間で日本語の会話などをマスターしている。
ネカネとアーニャは魔法の力で言葉をサポートしていた。今はまだ居ないカモが魔法の力で日本語を覚えたのと同じ手法である。

出身国が日本と知るとネギが日本に教師に行くと教えられ、今度は横島が驚愕させられた。
自分も含めて労働基準法はどうなっているんだと呆れる。

仕事の話が出たので今度はネカネが横島に対して現状の横島の事を質問。
食事をしていた時に目覚めていた心眼に霊能については黙っているように云われて、省きながら質問に答える。
旅をしていた事、一度日本に戻る事、(霊能による)人物調査、護衛などの荒事などを含めたなんでも屋みたいな事をしていたと答えた。
横島の行っていたことを聞いていたネカネは迷い悩んでいた事に対し決意する。

ネギの修行先が祖父である学園長の友人あり、知り合いの高畑がいる麻帆良とは云え、
教師をすると聞かされた時に気絶する程にネカネはネギの安否を心配していた。
お姉ちゃんは心配性なのだ。

加えて祖父やネギの父親などが資格を持ち、危険な事にも係る【立派な魔法使い(マギステル・マギ)】を目指す事。
色々な不安要素があるネギをこのまま日本に行かせてよいものかと悩んでいる所に渡りに船を得た。

こうして横島はネギが【立派な魔法使い】の本格的な修行を始まるまでの間、こっそりと観察し
ネカネに報告する仕事を頼まれる事となる。どこまでも荒事に巻き込まれる男であった。



先に日本に戻ると伝えた横島はネギ達が通っている学園から少し離れた丘の上に向かった。
ネギやネカネ達を少し離れた場所に待たせ、文珠を二つ掌に出す。

浮かび上がる文字は「転」「移」

心眼の言葉による横島は事務所や住んでいたアパートではなく東京タワーの展望台上をイメージする。
イメージを受け取った文珠が瞬時に空間座標軸をわり出し、横島の存在位置座標を書き換えた。
瞬く間に横島はネギ達の前から消失し、見ていた者は驚きの声を上げる。
魔法使い達にとって瞬間移動は高位の術なのだ。

次に横島の目に映ったのは夜も更けた東京の街並みであった。

広い視野で見た時、星は常に同じ座標にはない。
カオス曰く、能力者にはそういった座標を本能的に理解する事が出来るが横島にそういった能力はなかった。
また移動するにしても距離が長くなればなるほど、消耗するエネルギーは多くなる。
にも係らず横島はメルディアナ魔法学校から一気に東京タワーに移動した。

横島の霊力が凄い訳でも文珠に篭められた霊力が膨大な訳でもない。
利用したのだ自分達、人間よりも遥かに強大な力を持ち、魔神ですら手を焼いた世界の修正力を。
座標位置の矛盾を修正する為の力が働き、横島の身体は本来居るべき場所へと移動した。
この方法により、横島は自分が見聞き肌で感じた場所である限り、如何なる強固な結界に阻まれようとも移動する事が可能となる。
大海の流れは小石では堰き止めることは出来ないのだ。

意気揚々と自分が住んでいるアパートへと向かうが、そこには古びたアパートではなくマンションが建築されていた。
驚きの余り、呆ける横島を心眼が急かし、ロック解除の暗証番号を押させて最上階の端にある部屋へと向かわせた。

そこで初めて横島は自分の置かれた状況を理解する。

ここが世界の成り立ちから似て非なる別世界である事。
横島が五年間眠り続けていた事。
寝ている間に【星の記憶】を弄くって横島の住民票や生い立ちを偽造してある事。(ついでに心眼達も念の為に用意していた)

色々な事を聞かされた横島の脳はオーバーヒート寸前だ。

「な、な、な…」

震える横島を放って、心眼は用意した耳栓を付けた。
青龍は自分の周りの空気の振動を制御し、朱雀はその後ろに隠れた。
白虎は傍にあったイヤホンを耳に付けると音量を上げる…ハッピーとかマテリアルとか聞こえているが誰も気にしない。
玄武は甲羅を出すとその中に入り、入り口のシャッターを閉めた。

と、同時に防音設備が調った部屋に大音量の叫び声が響く。

「なんじゃそりゃぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーー!?」

実に手馴れた行動であった。

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SSじゃないよ No.1

駄文 その一

昔、SSの後日発生物、逆行物をしばらくやっていた時
新たなジャンルに挑戦とばかりに別世界移動のクロス物を考えていました。

普通に移動しても書き難かったので別作品の主時間軸から6年前に現れるタイプです。
横島単体だと強くしすぎだなぁっと考え、逆行物の別パターンで別世界に移動。

別世界に移動した横島は移動した原因となるエネルギー爆発のせいで両腕と両足が炭化して崩れていた。
その肉体と霊体に損傷を受けた状態で、空を飛んでいる悪魔の大群に落下する。
のんびりした大型の悪魔が落下してきた横島を食べようとして、心眼達が鎧を纏わせ自動迎撃モードで戦闘開始。
燃える山間の村。
村人は戦おうとするが敵の戦力が強大で次々と石化をしていく。
動く物が魔物以外ではフードを纏った男と鎧を纏った横島。
互いに離れた位置で戦っていたが、両者が撃った雷術が激突し、お互いの存在を認識する。
雷術の衝突のエネルギーを上空に逃がした事で互いに敵対意思を持っているか見極めようとするが、あっさりと決めて別々に戦いに赴く。

戦いが終わり、横島は式神の自動行動のペナルティと肉体、霊体の治療のために鎧の形状がカプセル状に変化し休眠状態に。
フードの男は生き残った子供と幾ばくかの会話をして去っていく。
その際に危なくなったらそいつに頼れと言って横島を指差す。

そして五年の月日が流れた。

元いた世界との繋がりを絶たれた横島は圧倒的に霊基構造が足りなかった為、眠りを続けて肉体と霊体を再生し続けて、
子供は保護された場所で勉学に励んでいた。
横島もまた保護された子供の護衛のために保護された地の近くに転移している。

子供の学校が出した課題のために別の土地に移動する事になった時、横島もまた目覚めてカプセル状の鎧から出てくる。
最後の挨拶として一人の女性と二人の子供が近付いてくる。
五年の間にこの三人は何度も様子を見に来ていたのだ。

眠り続けた横島だが、仲間の能力によって筋力の衰えなどはなかった。
ぼんやりする頭でふらふらと歩いていると、先ほどの三人が近付いてくる。
両腕両足が炭化するほどの状態で服が残っていようか?否、残るわけがない。

顔を赤くした一人の女性と小生意気風な少女が放った攻撃が当たり、横島は気絶した。

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