新鋭作家選抜シリーズ展VOL.13 生越裕之ー絵画 ミリバールギャラリー

生越裕之は、遅咲きのアーティストと言っても過言ではない。そして日本の美術系大学に見られる「何かしら風の現代アート」というのでもない。何にも影響されなかったと言えば恐らく嘘になるが、少なくとも同世代の交わりは少なく、自分を見失うことなく今に至る珍しいアーティストである。 ここ数年、制作過程では、熱処理した鉄板に色を施した作品(中には自然に浮かび上がったままの色)が多く見られるが、汚れた壁にも見えるし、シミのついたコンクリートにも見える。しかしその一部分を切り取ってきたというものではなく、あくまで自己の世界観を絵画として描き停めている。 鉄さびのように時間とともに酸化若しくは風化していく絵画とでも言えばいいだろうかー絵画の持つ恒久性といういささか古い概念のものでなく、風化していくならその風化を楽しむくらいの自然体である。 あえて、私すべて表示すべて表示

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