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アンパンマンに見る『深イイ話』

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原田幸治氏ブログより

『人生が変わる1分間の深イイ話』のレギュラー放送が始まったようです。

色々と興味深い話もありましたが、
僕のお気に入りは「アンパンマンにまつわる話」でした。


アンパンマンのイイ話の前に、全体的な印象として
どうも僕の好みからするとアッサリした感じを受けてしまうんですね。

僕が心理療法やカウンセリングをしている過程で
クライアントの方の人生と心の動きに触れるため、
感動的なシーンと出会うことも多いせいかもしれません。

1分で、っていうのは短い感じが否めないんです。

例えば、映画とかドラマとかアニメとか、感動的なシーンというのがあります。
「名作シーン」などといって特集されることも多いかと思います。

これは「多くの人が見ている」ということが前提になっているはずです。
一度全部を見て、その物語に感動して、その上での感動の名場面なんです。

いかに感動的な場面であっても、脈絡が分からないと良さが減ってしまいます。

そこに至るまでの色々な背景を知っているから、
感動的なシーンというのが成立するわけです。

僕の好きな『ビューティフル・マインド』という映画には
後半に感動的なシーンが目白押しですが、これも前半を見るからこそなんです。

1つの場面を挙げると、
「年老いた主人公が大学の図書館で1人の学生と話をする」
ということが非常に感動的で、涙を誘います。

ところが、その映画を知らない人からすると、
単に主人公が学生と話をするだけで、なぜ感動的なんだ?ということになるはずです。

決して話の内容が感動的なんではありません。
話の内容は当たり前のことです。
数学者同士の学問的な議論にすぎません。

それが前半部分を見ていると感動の意味が分かるわけです。

主人公は人との交流がトコトン苦手な人物でした。
精神病を患って苦しい時期を長く生きてきたんです。
努力を重ねてきた。

その後での学生との会話だから感動的なのでしょう。
「あんなに人との関わりが苦手で、多くの人から変人扱いされてきた主人公が
 初対面の学生と普通に会話をしている!」
そういう感動があるわけです。

つまり、前提となる情報があってこそ、人は思い入れが強くなるんです。

番組中で紹介される深くてイイ話は、確かに共通性の高いものです。
もしくは雑学的な要素を含んでいます。
「なるほど」と感じたり、「良いことを言うもんだな」と関心したりできます。

でも、おそらくその話の前提を十分に説明してもらえたら
それ以上の感動を得られるはずです。


これは人の話を聞くときでも同じです。

話している人は自分の経験を全て関連付けながら話せるわけです。
情報を省略しても自分の経験と結びついています。

話している本人は、そのときのことを思い出したり、
自分のそれまでの人生と照らし合わせたりしながら、気持ちが乗ってきます。

しかし、聞いている人は前提の情報がないんです。
相手の気持ちを理解するなんて到底できるわけがありません。

相手がどういう人で、どういう経験をしたのか。
具体的に聞かなかったら共感できるはずがないんです。

逆に、大して相手の話を聞いていないのに共感して、自分の感情を揺さぶられる人がいたら、
それは相手の話から勝手に自分の過去と照らし合わせて
その時の自分に体験に浸っている可能性が高いでしょう。

感動したいなら自分の思い込みで感動しても十分です。
ただ、それは相手を理解することとは全く別物だということです。


1分間の話で大きく感動しようと思ったら、
自分の思い入れの強いことと関係した内容を聞く必要があります。

そして、そこから連想して自分の体験と照らし合わせて感動するわけです。

要するにメタファーとして話を捉えて、
自分のことに置き換えたときに、自分の心を打つということです。

このプロセスは映画を2時間見て感動する時とは少し違うと考えられます。
映画は、映画の中の世界に入り込むから、その場の実体験に近い形で感動できます。
だから映画を見終わって出てくる人が、映画に影響を受けた行動を取ったりするわけですね。

1分の話で感動するときは、省略された話を想像力で補うことをするはずです。
想像力を働かせた部分には、自分の経験が強く反映されます。
その分、自分の過去の体験を感じながら、話を聞くわけです。

これは歌を聴いて感動する時に似ています。
感動的な歌詞は、聞いている人の体験を呼び起こします。

歌そのものに、紙に書かれた詩を超えた力があると僕は思っていますが、
それを度外視しても感動的な歌詞というのは想像力をかきたてますね。


ということで、僕が『人生が変わる1分間の深イイ話』で印象に残ったのも
案の定というか、歌に関するものだったわけです。

それがアンパンマンのテーマ曲『アンパンマンのマーチ』。

作者の、やなせたかし氏が自分で作詞したそうです。
ちなみに、やなせたかし氏は『手のひらを太陽に』や
『僕らはみんな生きている』も作詞したんだとか。

イイ話というのは
「卒業式のときに学校の先生がアンパンマンの歌詞を聞くように言った」
という内容で、やなせ氏は子供向けにしないように深い詩を書いたんだそうです。

テレビで放送される『それいけ!アンパンマン』では
2番が使われていますが、内容としては『深イイ話』で紹介された1番のほうが深いです。

(「アンパンマンのマーチ」:003-2549-0 作詞:やなせたかし)

そうだ うれしいんだ  生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも

なんのために 生まれて  なにをして 生きるのか
こたえられないなんて  そんなのは いやだ!
今を生きる ことで  熱い こころ 燃える
だから 君は いくんだ ほほえんで
そうだ うれしいんだ  生きるよろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
ああ アンパンマン やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため

なにが君の しあわせ  なにをして よろこぶ
わからないまま おわる  そんなのは いやだ!
忘れないで 夢を  こぼさないで 涙
だから 君は とぶんだ どこまでも
そうだ おそれないで  みんなのために
愛と 勇気だけが ともだちさ
ああ アンパンマン やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため

時は はやく すぎる  光る星は 消える
だから 君は いくんだ ほほえんで
そうだ うれしいんだ  生きるよろこび
たとえ どんな敵が あいてでも
ああ アンパンマン やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため


対人援助者の使命感を感じますね。
「愛と勇気だけが友達さ」にもインパクトがあります。
見返りを求めない自己犠牲の精神とでも言いましょうか。

生まれてきた意味。
執着や依存ではない愛。
そして何よりも、「生きる」ということ。

間違いなく『深イイ話』ですね。

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