長い夜/シカゴ
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ふと気づきました。まだシカゴ取り上げていなかった、と。定番のHard to say I'm Sorryでもとりあげるか、と過去の記事を探っていたら、シカゴはまだ1曲もなかった、、、と。 てっきり、この曲かSaturday In The Parkは取り上げていたとばかり思っていました。 そんなわけで、シカゴといえば、やっぱりこの曲、25 Or 6 To 4(邦題「長い夜」、松山千春より随分前ですよ、、、)を。70年発表、Chicago II(邦題「シカゴと23の誓い」)収録。 面白いタイトルです。発売当初は、このタイトルが何の意味なのか、話題になったそうです。ドラッグの調合法では、とか言われたりしたようです。でも、作者のロバート・ラムは、眠れない夜のことを歌った曲、タイトルは時刻のこと、と答えています。つまり、25 or 6 minutes to 4 o'clock 「午前4時まで、あと25,6分」の意味です。to は「〜まで」。普通は、10 to 8(8時10分前)、a quarter to 10(10時15分前)のように使います。「25,6分前」は中途半端すぎますね。だから面白い。このあたりは、実際の時間というより、メロディへのノリ、もあるでしょう。 内容は、眠れない夜を過ごした、夜が明ける直前の午前4時から5時ごろの様子。眠たいんだけど、眠れない。しゃあないから寝ないで夜明けを待つ、といったところでしょうか。 発売当時は意味深なタイトルから、マリファナやドラッグで見た幻覚ではないか、とも言われたそうですが、この当時のロックの歌詞によくあるように、ある出来事をイメージ一発で歌詞にする、サビの歌詞のフレーズから一気に書き上げる、というタイプの歌詞だと思います。だから、歌詞も簡潔で短いんですね。妙な説明一切なし。(だから、私のブログのような説明を書き並べるのは、この曲の本質からは離れているのかも、ね。) ただ、想像力をかき立てられることは確か。いろいろ深読みしたくなるのも確か。それが、芸術の良いところ、だと思いますよ。(と、自分の行為を正当化してしまいます!) 映像はこれ。場所はプロデューサーのジェイムズ・ウイリアム・ガルシオの自宅兼スタジオである、通称「カリブー・ランチ」。録音風景とイメージ映像が組み合わさったものです。74年に再録音されたバージョンです。今は亡きテリー・キャスがバイクをモトクロス風に乗り回しています。 http://www.youtube.com/watch?v=iCAbdNXx2sE 歌詞はこちら。 http://www.lyricsmode.com/lyrics/c/chicago/25_or_6_to_4.html ///////////////////////// 現在、午前4時まで、あと25,6分 夜が明けるのを待っている。(*1) 言うべきことばを探している。(*2) 空に反射するまばゆい光が見える。(*3) 眠るのは諦めて、(*4) 足を組んで床に座っている。 午前4時まで、あと25,6分の今。 ぼんやりと辺りを眺め、(*5) 顔を洗おうと起き上がって、(*6) 目覚めていようと思う。 俺にはあとどれくらい頑張れるのだろうか?(*7) もうちょっと頑張るべきなんだろうか?(*8) 午前4時まで、あと25,6分の今。 眠ったほうが良いような気がしている。 部屋がグルグル周り、深く沈んでいく。(*9) 言うべきことばを探している。 夜が明けるのを待っている。 午前4時まで、あと25,6分の今。 <注釈> *1 Waiting for the break of day
the break of the day = day break:夜が明けること。英語ではnightじゃなく、dayを使うんです。
*2 Searching for something to say言うべきなにかを探している、とは、翌日何を言おうか、とか考えていることを言っているんでしょう。作者の立場なら、歌詞を考えている、ともとれますね。 *3 Flashing lights against the sky 空に向かってまばゆい光(flashing lights)が見える、という情景でしょうか。この文の主語が"I"だとおかしいので、There are flashing lights....でしょう。 flashは「パッと光る」なので、星や街路灯とは違います。点滅するような、On/Offが切り替わるような、まばゆい光です。それって、よくドラッグによる幻覚でよくあると言われるので、こんなフレーズがドラッグの影響という推測を生んだんでしょうね。実際は、走る車のライトがチカチカ光るか、信号機の光が煌めいているか、でしょう。 *4 Giving up I close my eyes 二つ考えられます。 (1)「起きていることを諦めて、目を閉じる。」 giving up waking(目を覚ましている), so I close my eyes というわけ。 本当は眠たいので、我慢できないで(諦めて)目を閉じてしまうのは自然。 (2)文法としては間違っていますが、「目を閉じるのを諦める」 giving up closing my eyesだけど、言葉のノリで、こうした。 起きていようと考えるなら、こちら。目を閉じない方がスムーズ。 迷いましたが、まあ(2)かな。その後も起きようとしているのだから。 *5 Staring blindly into space
空間の中を、目が見えない人のように(blindly)じっと見つめる(stare)、つまり、眠りそうで眠っていない、ボーッとした状態で、辺りを見ている、という感じかな。
*6 Getting up to splash my facesplash:(水を)〜にかける splash my faceで、眠気を取るために水で顔を洗うことでしょう。 *7 Wondering how much I can take
takeにはいろんな意味がありますが、普通に考えれば「手にする」ですが、ここでは、眠らずに起きていることを、あとどれぐらい(how much)かけられるか(take)、と考えました。
*8 Should I try to do some moredo some moreは、stay awake(眠らないで起きている)ことだと考えられます。「もうちょっと起きているべきなんだろうか」 *9 Spinning room is sinking deep spin(グルグル回る)する部屋が、深く沈み(sink)込んでいく、つまり、眠くて自分のいる部屋がグルグル回っている状態、でしょう。ここも、ドラッグによる幻覚、と思われたんでしょうね。 Translated by hotel_zihuatanejo
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