SUEの日記

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携帯電話と脳腫瘍について各誌比較 その1 <週刊ポスト編>

5月31日のニュースだが、WHOの発表で携帯電話に脳腫瘍を引き起こす
可能性があることが報じられた。

http://jp.wsj.com/Life-Style/node_244190

もともとその可能性については以前から専門家の間で指摘されており、
欧米では報道されていきたものの日本ではほとんど取り上げられることが
なかった。

これは原発の構造と同じく、産・学・官・マスメディアが結託して
大企業(またはスポンサー)にとって不都合な部分は国民に知られないように
しようとしてきたからだが、さすがにこのWHOの発表の後では記事として
取り上げている雑誌が多い。
(新聞については今回は取り上げません。雑誌の方が今のところ、突っ込んだ
取材をしているように思います。)


取材不足や御用学者にだまされて書いている記事もあるので、今回は、
携帯電話と脳腫瘍のリスクについて取り上げている雑誌を比較してみたいと
思います。



A.週刊ポスト6/24号 不都合な真実「携帯電話の発ガンリスク」

週刊ポストは原発報道についても「あおらない」と自称しているぐらい、
福島原発事故を「危険」と決めつけないで、「安全」な可能性を考慮して
「危険」としている学者たちのあら探しまで行って「中庸」の道を進もうと
している。

読んでいると初歩的な間違いも幾つかあり、物足りなさを感じる。
おそらく各誌が「原発事故の危険性」をスクープ合戦している中で
「あおらない」記事を書くことで差別化を図って生き残ろうとして
いるんだろうけど、実際には「あおらない」というスタンスを守るために
理論がムリクリになっていて、ぜんぜん「中庸」にもなっていない。

「危険性」や「東電や政府らの対応のまずさ」のスクープ記事をドンドン
あげてくる「週刊現代」に対して反論記事を書いたりしているけど、
ただの揚げ足取りに終わっている。

そういう「あおらない」週刊ポストが書いたからなのか、携帯電話の
発ガンリスクについての記事も「それほど危険じゃない。大丈夫。」と
書いてあるように感じる。

この記事の大きな問題はメインの取材相手に首都大学東京大学院の
多氣昌生教授しか選んでいないことだ。

この教授いわく、携帯電話の発がん性については、「2B」という
「発ガンの可能性があるかも知れない」という上から3番目のカテゴリーに
WHOが入れたから、それはコーヒーと同じレベルだから、その「可能性」
が本当かどうかまだ調べて見ないとわからないとしている。

実は、その昔タバコも「2B」ランクにカテゴリーされていた。
ずっと昔は「タバコを吸うほど健康になる!」という医者がタバコを
吸うCMもアメリカで流れていたそうだが、そこから研究して調べるうちに
「発ガンの可能性アリ」として「2B」にカテゴリーされ、そして更に
研究されて「1」ランクの「発ガン性アリ」に変わった経緯がある。

つまり、携帯電話が普及して長い年月が経っていないからこそ研究結果が
揃ってきていないが、あと何年かすると「2B」となって「発がん性アリ」
となる可能性は十分にあることを意味しているだけなのだ。

もしも消費者に「安全」と思い込ませてしまえば、対策ができない。

携帯の電磁波なんて、低減のやり方さえ知ってればかなりの量の被曝量を
防げるのだ。

子供と携帯電話
http://blogs.yahoo.co.jp/ht_sue/27894643.html

しかも、研究により、子供の脳や目が大人の5〜10倍も携帯電磁波の熱を
吸収しやすいことがわかっている。
子供の脳が携帯電話を使い続けたときにどうなるかという研究結果はまだ
データがない。

ということは子供は「念のために」安全側に考えてなるべく使わせない
ようにするのが人道的だと思うし、欧米やイスラエルなどでは実際に
そうしている。
使用を禁止している国は少ないものの、フランスなどは子供用の携帯電話の
販売を禁止したり、CMを流させないようにしているし、なるべく子供は
使わないように勧告を出している国は多い。
このことは「もしも成人して脳腫瘍患者が増えた場合」に、携帯電話会社や
国が免責になるというメリットもある。
「だから、なるべく使わないように注意したよね?」と言い張ることが
できるわけだ。


このことをわからずして、携帯電話を「今のところは安全と言える」と
いう風に喧伝する学者はニセモノである。



多氣昌生教授はもともと問題のある人だ。


2007年6月に経済産業省が電磁波(この時は磁場)の基準を決める
ワーキンググループを作って基準値について議論を行ったのだが、
彼はその時のメンバーでもある。

ワーキンググループ名簿
http://www.meti.go.jp/committee/materials/downloadfiles/g70522a04j.pdf

彼らによって決められた基準値は世界でもっともゆるい基準値となった。
(50Hzで1000mG)

これは一時的に高い量の電磁波を浴びた場合の健康影響は認めるが、
慢性的に「低い量の電磁波を浴び続けた」場合は「無害」としているのと
同じことだ。
http://www.gsn.jp/no85.htm
http://www.geocities.jp/jsaosk/essays/essay0805_3.html

タバコを例に取ってみればわかりやすいのだけれど、もしも「たった1日
だけタバコを10箱を吸い続けた場合でも肺ガンにはならない」という
実験結果が出た場合に、毎日吸い続けた場合のデータがまだ揃っていない
のをいいことに、「じゃあ、毎日10箱吸っても肺ガンになりません」
と言っているのと同じことだ。



そして、多氣昌生教授の最大の功罪は、
「4mG程度の低い電磁波を浴び続けた場合に小児白血病が2倍に増える」とした兜真徳氏の研究結果を握りつぶしたことだ。

文部科学省主導で行われたこの研究は大規模な疫学調査となり、世界的にも
期待されていた。
文部科学省はおそらく、「電磁波の影響は見られない」という結果が出ると
踏んでいたのであろう。
「危険性アリ」という結果がでるやいなやその研究をつぶしにかかった。

その時の研究結果を評価する委員の一人が多氣昌生教授だ。

委員会は研究結果をランク「C」の最低評価「意味の無い研究」とされ、
続けることが許されなくなった。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/kankyo/20061218ft03.htm
http://ameblo.jp/kitakamakurakeitaing/entry-10251700666.html

告発・電磁波公害
http://blogs.yahoo.co.jp/ht_sue/2631798.html






はっきりいうと多氣昌生教授は御用学者だ。

彼の言っている「安全論」はよくよく考えれば素人でもわかるような
「子供だまし」でしかない。



こんな学者の言っていることに振り回されている「週刊ポスト」は
どうなんだろうね〜。

せめて、「危険性」を主張している学者も多いんだから、そちらの意見も
乗せないと「中庸」ではないし、「あおらない」どころか、
「大企業の利益を守るために『安全論』に力を貸す」二流雑誌でしかないよ。

閉じる コメント(3)

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はじめまして(^^)
上記のニュースの報道が、日本とフランスでは大違い・・・という話を自分のブログでアップしたのをきっかけに、SUEさんのこの記事を知りました。私の書き方はかなりゆるいですが(^^;よろしければTBさせていただけないでしょうか。

よろしくお願いいたします。

2011/6/29(水) 午前 10:43 [ こなが ]

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こながさん、コメントありがとうございます。

現地の声はうれしい限りです。

TBは承認制にしましたのでよろしくお願いいたします。

2011/6/29(水) 午後 8:50 [ SUE ]

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SUEさま
ありがとうございます!承認よろしくお願いいたします。

最悪の事態を想定して行動する、規範を示す、というのは
欧米では当たり前のことですよね。
原子力大国ではありますが、フランスなどはその筆頭です。
慎重すぎるといえば慎重すぎる、ともいえるのですが
国民の安全を考えるのは、国として当然のこと。
なぜ日本はそうでないのか、不思議でなりません。

2011/6/29(水) 午後 10:46 [ こなが ]

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2011/6/29(水) 午後 10:36 [ 観た!買った!食べた! ]

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