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電車の座席に座って、本を読んでいた。
電車が駅に着き、若者が乗車し、私の左にドカッと座った。
少し異臭がした。加齢臭のはずがない。
若者は革靴を脱いだ。素足だった。
汚くはなかったが、嫌なものを見てしまったなという気持ちだった。
本を読む視線にどうしても足が入ってしまう。
やがて若者は左足を膝に乗せ、足裏を私の方に向けた。
これが若い女性の足であれば、なんとか我慢もしたであろう。
私は私の右足を靴を履いたまま左膝に乗せ、若者の足裏すれすれまで近づけた。
電車が揺れ、若者と中年の足裏が重なった。
「犬の糞を踏んだ靴だぜ。」とからかってやりたかった。
8行目まではノンフィクション、後3行はフィクション。
「 水虫の 足ではないと 裸足見せ 」
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